3月 留学報告書
3月はあっという間でした。半分が春休みだったので、バスでビクトリアに出かけたりロッキー山脈に旅行に行ったりしました。冬休みにほとんど何もせず家にいて退屈してしまったことを反省し、自分で人を誘ったり外に出たりしました。ホッケーシーズンが終わってしまったので、自分で予定を作らないと本当に何もすることがないので焦っています。そして体重が順調に増加していることにも焦っています。成長期でもなければ増量期なわけでもないので、これ以上履けなくなるズボンが増えることは好ましくありません。学校やリンク、ダウンタウンまで歩くと大体1時間くらいの距離を、今まではホストファミリーに車で送ってもらっていましたが、最近は歩いて行き来して少しでも運動するようにしています。歩いていると犬の散歩をしている人やただ散歩している人にすれ違うことがあります。みんなニコッとして挨拶をしてくれるので気持ちがいいです。歩いていて日本にもある雑草を見かけると、これは外来種だったのかと1人で立ち止まって写真を撮ることもあります。変人だと思われると心配するかもしれませんが、そもそも私を見かける人間がいません。田舎すぎて目撃されることはまずないので、気にせずにゆっくり草花との時を楽しんでいます。最近嬉しかったのは、私が1番好きな種類の草をダウンタウンで見かけたことです。コハコベという小さい白い花をつける雑草で、日本では摘んできて家に飾るほど好きです。保育園で飼っていた十姉妹の好物だと知ってからは毎日のように行き道に摘んで行って、十姉妹たちが美味しそうに食べるのを側でずっと見ていました。カナダにもようやく春が来ていて天気がいい日はウキウキしてしまいます。日が長くなって気温が上がって、服装や外でできることが変わってきました。クロップド丈の服やサンダルも準備してあります。あと残り3ヶ月の留学生活が楽しくて健康と安全が守られればいいなと思っています。
3月の頭に同級生が高校を卒業しました。インスタのストーリーや投稿を見て、そう言えば私も高校3年生で、留学に来ていなければみんなと一緒に卒業して、来月から大学に行っていたかもしれなかったと思うと、嬉しいでも悲しいでもないよくわからない気持ちになりました。自分の将来は想像することはできても、実際にどうなるかなんてわからないものだと思いました。4月から大学に行く人、行かない人、来年度が決まっている人、決まっていない人がいて、小・中学生の頃は私がその決まっていない人になるとは思っていませんでした。でも本当にしたいことが見つかっていない限りは、大半の同い年が進む道が自分にとって最適だとは言えないと思います。だから無理してタイミングを優先して将来を決めるより、どうしたら自分が朝起きてその日が楽しみになるかを優先してこれからのことを決めたいです。
私にとって、何になりたいか・何をしたいかと同じくらい大事だと思うのが、どう生活したいかだということに気づきました。日本のもので私がかなり恋しく思っているのは畳とお風呂です。日本で18年間畳の部屋に布団で寝ていた私は、今カナダで人生初のベッド生活を送っています。寝られないことはないけれど、どうもしっくり来なくて床で寝る日もあります。昔はベッドに憧れを抱いていた時期があったのが信じられないくらい畳と布団が大好きだと気づきました。そして、シャワーは好きなだけ浴びられるけれど、湯船にゆっくり浸かることがどれだけ疲れを癒してくれるかを思い知りました。水着を着て入るジャグジーの様なものはホームステイにあるけれど、何かが違います。毎日お風呂の後にするストレッチも、日本にいたときよりも5分長くしないと十分にほぐれません。もうひとつ私の生活に欠かせないのが日光です。晴れの国出身だからかもしれませんが、太陽がないと気分が上がりません。岡山の私の部屋は南向きでベランダがあって壁一面がほぼガラス窓で、ほぼビニールハウスでした。今の部屋は北向きで、明るさに問題があるわけではありませんが、自分はもっとガンガンに太陽の光が入ってくる部屋が好きだと知りました。よく人から「どこでも生きていけそうだね」と言われます。確かにどこでも生きていける自信はあります。でもどこでもいいわけではありません。自分が何を好きで、どうしたら自分が喜ぶのか知っているので、どこでも生きていけるしどんな風に生きたいかも知っています。これからどこでどのくらい過ごすかわからないけど、とりあえず住んでみて生活してみて、さらに自分の好みを知っていきたいです。
つい先週、久しぶりにあることを思い出して泣いてしまって落ち込むことがありました。このことはかれこれ2、3年の間、1年に4、5回落ち込んで号泣するくらい私のことを左右するタネになっています。カナダに来てからこれが再発するのは初めてです。このことこそこの先どうなるかわからないし、思い通りにいかないし、自分のこれからについての決断さえ左右しそうな勢いです。感情はコントロールできるものではないし、忘れようとしても忘れられるわけがありません。でも中途半端に、たまたま落ち込んでいる時期にした決断に後で苦しめられても困ります。少しずつ、自分自身に関する物事とそれを切り離していきたいです。何よりしんどい思いをこれ以上し続けたくないし、キリをつけるためにできることがあればどんどんやっていこうと思います。
ここのところ母や友達と電話すると、日本語が下手になったと指摘されることが増えてきて、帰ったらまともにコミュニケーション取れるかどうか怪しいです。単語が出てこなかったり、並んだ品詞がおかしいことになっていたり、自覚もあります。頑張って元のレベルまで戻して、日本に帰ったときからかわれないようにしたいです。
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