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『CROSS DRESSER』Vol.7

本作は女装How toメールマガジン『CROSS DRESSER』をリライトしたものです。

◆How to メイク:アイブロウ〈3〉
あれこれ手を尽しても自前の眉を完全につぶすことはできない。せいぜい薄くなったという程度。まことにうらめしい限りだが、これはこれでよしとするしかない。

つぶした眉の上にアイブロウペンシルで引眉を書く。眉根から眉尻にかけて先細りの眉を引く。ラインは眉の中心、太さはそのラインを肉付けする程度、長さは小鼻と目尻を結んだ延長線上を目安とする。最後は朦朧体もうろうたいの筆法で柳眉の輪郭をブラシでぼかす。
 
眉引きのポイントはふたつ。ひとつは左右対称にする。あたりまえのようでいて、これが実に難しい。私などは書くたんびに両の眉の形が違う。いまひとつは元の眉はなるべく活かすようにする。その方が見た目も自然であり、なによりあまりにかけ離れているとバカ殿になってしまう。その点、私はたいへん恵まれている。もともと眉が薄いのである。

◆Nightcap〈7〉
バイブ、電動コケシ、奥ヒダ慕情といった大人のオモチャ。ムチ、ローソク、拘束具などのSMグッズ。ロリコン、ホモ、スカトロ、ビザール、ピアッシングの各ビデオ、雑誌、写真集。さらにはエネマシリンジ浣腸器、
桜井式膣開拡器、ストランゲ肛門開口器……。解るような解らないような、それにしても物騒なそれやこれやが所狭しと並ぶ棚の中から私は目当のものを見つけた。

SF作家にファンクラブがあるように、合羽橋の問屋街で読まれる業界誌があるように、同好の士には専門誌がある。私はその一冊を買って店を出た。

机の上を片づけ灰皿を洗い紅茶を淹れてから、私はおもむろに雑誌を開いた。知りたかった情報は開巻表紙の裏に載っていた。専門店の広告。取扱品目・住所・地図・電話番号・営業時間……。

Thanks reading, See you…



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