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バチェロレッテ3はほぼ面接であるという話(7話まで感想)
※ネタバレあり
亜樹さんは今までのバチェロレッテの通説みたいなのをあっさり無視できるくらい自分の軸があって、結構マイペースな女性。
ちょっと認知が歪むこともあって、相手の言葉の真意とは別のものを受け取ってしまうこともあるタイプ。
ガードがかなり堅くて、恋愛は恐らく追いたい側。
バチェロレッテ3は、恋愛リアリティーショーを見たい私からしたらかなりしんどいものになってます。
正直バチェロレッテが面接だったら、正直亜樹さんがやってることは間違ってないと思う。
最初は空気感を確かめる。ここで直感的に「何か合わない」ってなったら切る。
自然体な姿を見て、相手の人間性を知る。
相手の価値観を知って、自分の価値観と合うか確認する。
恋愛という視点を追加した関係性を見る。
自分への積極性を確かめる(2on1)
自分へ向けられている気持ちも含めて、誰が気になるかや誰と恋愛したいかを確認する。
大量の初対面の男性たちを感覚的に判断するための、非常に合理的な手段だと思います。
就活と一緒のやり方でもある。一次面接は話す内容より会話の空気感を見ると言うし、その後はガクチカとかで人物像を見て、その次に志望度合や企業理解を確認する。
まるで面接しに来た新卒が自分の会社に合うか、一緒に働きたいかを確認するかのように、亜樹さんは判断を下していました。
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ただこのやり方、穴がある。
意識しないと、相手との仲を深めるという恋愛の根本的なコミュニケーションぽくなくなる。相手のことは知ることはできるかもしれないけど。
しかも最悪なことに、亜樹さんのガードがめちゃくちゃ堅い。
「あーん」拒否、「転ぶと危ないですから手を繋いで」も拒否。7話までハグはもちろん手すら繋がない。黄さんが見たら卒倒するレベル
ああいうのって「異性として見てますよ」という軽い意思表明の役割を持ってると思うので、そこを拒絶すると亜樹さんの言う「恋愛スイッチ」は押されにくいんじゃないんだろうか。
まあ確かにパーソナルスペースがガバガバな人はバチェロレッテっぽくないけど、それにしてもスキンシップにしては腫れ物みたいに避ける。
そして亜樹さんの恋愛的なアプローチも、恋愛の価値観の話をするだけで、恋愛というよりかは恋愛観の確かめ合い。
非常に難しいルートで恋愛に持っていこうとしてる。あんな色気のないジャグジーデートある?
さらにさらに難しいのが、亜樹さんは相手にも同じ熱量を求めている。しかも、熱量が自分より多くても少なくてもダメ。
「貴方の笑顔を見ると嬉しい」って言う飯野さんに、「何でそんなに(私のことを)思えるの?凄いと思う」という他人事MAXなことを言ったかと思えば、価値観は合うけど熱量がそこまで見えない櫛田さんに「一緒に頑張ってほしい」と言う。
亜樹さんはバチェロレッテであり、選ぶ側。
だが、ちょっと選ぶ側すぎる。相手と深い仲(それが恋愛的なものであれソウルメイト的なものであれ)に進みたい意志みたいなのがコミュニケーションに表れてない気がするのです。
あと1個気になってるのが、亜樹さんって男性の話がまだ続きそうなのにそのまま自分の話にしてしまうこと多いよね?
ここちょっと引っかかる。男性とそういう雰囲気にならないのは、面接ぽさだけではない別のものもあるのかも。
選ばれなかった男性を「選ばれる器ではなかった」と言うのは簡単だけど、正直亜樹さんのやり方を男女のコミュニケーションとして受け取る人は多くないと思う。
だから北森さんやセバスチャンのような「実質辞退者」が、いつもよりいたんじゃないだろうか……
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彼女の思う恋愛もしくは結婚の道と、バチェロレッテというシステムが合ってないんじゃないかな、と思いました。
何なら、恋愛しに来ているかどうかすら怪しい。理性的な面接と感情的な恋愛を掛け合わせてしまったばっかりに、理性的な面でも感情的な面でも相手に求めるものが必然的に多くなってしまっている気がする。
しかもソウルメイトを探しにきてるという割に、チャラチャラジェットコースター地雷を次々と差し出してくる坂口さんに「好き」と明言しローズを渡しているから、亜樹さんの言う「ソウルメイト」ってそういう価値観なのか……?となるし。
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また、唯一気持ちを表現してくれていた飯野さんも落とされた。
バチェロレッテって、「男たちの取り合い」がテーマだった気がするんだけどもうそんな要素なし。
まあ飯野さんも他の男性陣よりはアプローチしているというだけで、「好きになってきてる」としか言ってない……
いかに亜樹さんが恋愛できてないかが出てる。
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ちなみに!
私は断トツで飯野さん推しだったので、何でやー!!!と思ってる。本当に悲しい。極限まで優しい人、おちゃめな人、大好き。
虎をヴィオラで追い払ってくれるんだぞ!?(このシーンは亜樹さん聞いてないけど)
面接の結果、残った男性はこちら。
・「むちゃくちゃラブラブになりたい」「俺凄いよ(ナニがとは言わない)」とか話してたのに、「好き」って言ったら「僕も好きになってきてる」という逃げ正直な返しをした挙句、ご家族挨拶回で「俺チャラいんだよね…(直すとは一言も言ってない)」と自分sageに方向転換した坂口さん
・「友達付き合いスタートからでいいなら最後の1人にして欲しい」とバチェロレッテシステムを全否定し、亜樹さんに「選ばれても選ばれなくてもどっちでもいいみたい」と言われ言葉に詰まる櫛田さん
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亜樹さん自身が形成した環境とはいえ、しんどすぎる……
今の男性2人に、男性の恋愛特有の熱量みたいなのが全くないし、そんな男性陣を見て亜樹さんもかなりもどかしそうだし、バチェロレッテ1以来のノーローズもあるんじゃないかと思ってます。
バチェ特有の人間模様って何でもおもれ~けど、バチェロレッテシステムのせいで人間関係がねじれてるのを見たいんじゃないんだよな……(瀕死)
昔の記事でも書いたけど、バチェロレッテって本当に難しいよね。
そちらで長々と語ってるので、ぜひ。
話は変わりますが、本当にMC変えてくれて嬉しかった!!本当に本当にありがとう!!!
ナイナイだったら、かなり亜樹さんが嫌な感じにディスられていた気がするので、大正解だったと思います……
ファイナル、どうなるのかな。
亜樹さんが考えることも、坂口さんと櫛田さんが考えることも気になる。
もし仮にどちらかにローズが渡されたとして、キスとか絶対しなさそうだけど果たしてどうなるのだろうか……