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モスクワの宇宙飛行士博物館 宇宙犬ベルカとストレルカ

宇宙飛行士博物館を訪問しました。
博物館の開館は、ユーリイ・ガガーリンの宇宙飛行20周年に合わせて1981年に開館しました。

博物館は、宇宙征服者のモニュメントの基礎部分にあります。
ファサードの眺めが印象的です。

今回、初めてこの博物館に行きました。

博物館には、子供連れの親子連れや等たくさんの人が来て賑わっていました。

博物館の1階に、宇宙旅行した犬のベルカとストレルカのはく製が飾ってあります。
これらの犬は、ロシアの宇宙好きな子供達にとって、非常に有名な犬です。
犬の名前を呼びながら、はく製の周りに駆け寄ってくる子供達の姿が絶えません。
はく製の周りには、いつも子供達の輪が出来ています。


宇宙に人が行く前に、調査や研究のため、40匹以上の犬たちが宇宙に行ったそうです。

ベルカやストレルカの宇宙旅行については、「宇宙犬ベルカとストレルカが宇宙船ボストーク号で宇宙へ向かった。2匹は宇宙軌道上で丸1日をすごし、17回軌道をまわり、生還した。」としてスプートニクの記事で紹介されています。

記事には、動画もありますので、ご関心のある方はご参照ください。
(https://sputniknews.jp/20170819/4002448.html)

博物館ではガイドさんが、宇宙犬ベルカとストレルカの説明をしていました。
その中で、ストレルカの子供達がアメリカに行ったという話がありました。
宇宙から戻った犬たちは世界の有名人になりました。
しばらくして、ストレルカが6匹の元気な子犬を出産しました。
子犬はとても可愛かったそうです。

ウィーンでの公式晩餐会ではフルシチョフは、ジャクリーン・ケネディと同じテーブルにいたそうです。話題が途絶えた後、ファーストレディはフルシチョフにストレルカの子供たちの様子を尋ねたそうです。

数か月後、ストレルカの子犬がプレゼントとしてホワイトハウスに届きました。
フルシチョフは子犬をケネディ夫妻の娘キャロラインに贈ったそうです。
大統領はソ連指導者に感謝の意を表した書簡を送りました。
ストレルカの子犬はふわふわの白い毛皮と小さかったことから、プシンカ(綿の毛)と名付けられました。

ホワイトハウスに飼われていた犬のハーリーとの間で、プシンカは4匹の子犬を出産しました。
子犬はブラッキー、ホワイトティップス、バタフライ、ストリーカーと名付けられました。しかし、ケネディ大統領は、宇宙犬のすべての孫に共通の名前を考え出しました。
ケネディ大統領は「pupniks」と呼びました。
パピーとスプートニクの2つの単語を組み合わせた「ププニク」です。
( puppy + sputnik 〈子犬+スプートニク〉)

子犬の新しい飼い主になりたいと、およそ5000件もの応募者があり、選ぶのは困難でした。

その結果、バタフライとストリーカーは中西部の子供たちに与えられ、ブラッキーとホワイトチップはケネディ家の友人に贈られました。
なお、これについては、「犬のプシンカ:ソ連宇宙犬の子犬がホワイトハウスの「住人」にという日本語の記事https://jp.rbth.com/history/80057-pushinkaを見つけました。こちらの記事もご参照ください。

動物を国際親善のために贈ることは、よくあることだと思います。
冷戦時代にソ連のフルシチョフがケネディ大統領の娘に送ったストレルカの子犬の話は、この博物館では語り継がれているようです。

今日は宇宙飛行士博物館に飾ってある宇宙犬ストレルカの海を渡った子犬について書いてみました。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

私なりの目線で捉えた動画です。ぜひ動画もお楽しみください。


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