ミモザが欲しくて「今日は何の日?」と彼に聞いた #ミモザの日だから伝えたいこと
「3月8日は女性へ感謝の気持ちを伝えるために、ミモザを贈るんだって」
冬に終わりを告げ、暖かい春が来たことを知らせる幸せの花。
花言葉は「思いやり」
イタリアでは、男性が女性に感謝の気持ちと共に贈ることから「ミモザの日」と呼ばれるようになったそうだ。
「ねえ、3月8日って何の日か知ってる?」
すてきな習慣だと思い、ミモザが欲しいわたしは尋ねた。
「え、なんだろう?」
彼は首をかしげる。そしてこう答えた。
「サンバの日?💃」
………どうやらわたしは、尋ねる人物を間違えたようだ。
でも、きっと世の中の認識はこんなものなのだろう。
母の日、父の日、勤労感謝の日……
1年の中で、感謝の気持ちを伝える日は意外と多い。
けれど「ありがとう」「ごめんね」という気持ちを伝えられなくて、喧嘩になったり、後悔したり、すれ違ったり…気持ちを伝えるというのは思っている以上に難しい。
わたしは言えなかった後悔を、2度した。
一度目は叔父が亡くなったとき。二度目は、父親が亡くなったとき。
変わらぬ日々が続くと思っていた中で、いつも出来事は突然だ。
「帰ってきたら伝えよう」そんな風に考えていたわたしの気持ちは宙に浮いたまま。
そうして言えなかったことばは、重く重く、胸にのしかかる。
「次こそは」
そう思っても、どうにも上手くいかない。大切な、近い関係性の人こそ、想いがぶつかってしまう。
人の気持ちは、じぶんの気持ちは、複雑だ。
男性だから/女性だからとわけるのではなく、平等でありたい。
そんな声が少しずつ出始めている今、”男性”から”女性”へ感謝を伝えるミモザの日は少し違和感を抱く方もいるかもしれない。それでも、だれかに思いを伝えるきっかけの日になるのであれば、素敵だなと感じる。
「ねえ、今日は何の日か知ってる?」
今日聞くときは、その後に続く言葉に気持ちをのせたい。もしかすると、ダンスで気持ちを伝えるのもいいかもしれないね。
冬に終わりを告げ、暖かい春が来たことを知らせる幸せの花。
花言葉は「秘密の恋」
イタリアでは、男性が女性に感謝の気持ちと共に贈ることから「ミモザの日」と呼ばれるようになった。でも、本当にそれだけなのだろうか。もしかすると、感謝の気持ちと共に、伝えられない想いをミモザに込めて渡した人もいるかもしれない。
秘めた想いは、ミモザにのせて。
言えなかったことばは、次の人への想いをのせて。