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トクベツな日常は、気づかないだけですぐ隣にあるんだ


#この秋にしたいこと  というテーマで以前noteを書きました。そこにはこう書かれています。

わたしがこの秋やりたいことは2つ。写真場を開くこと。

秋…というにはずいぶんと寒くなってしまった12月2日。いや、もう冬と呼んで良いその日に、ようやくわたしはひとつめの「場をひらく」ということをやりました。それが「トクベツな日常」


どうして「トクベツな日常」をやったのかについてはこちらで話していますので、よろしければどうぞ。


1日限りのマルシェ。1日限りのお店やさん。1日限りのお教室。1日限りの公民館。どれも「トクベツな日常」を表していて、どれも少し違います。

当日のようすをゆっくりと時間をとって書こう。そう思ってからだいぶ日にちが過ぎました。さて、今日はようやく重い腰をあげて、筆をとるとします。


始まるまでは楽しみであり、すごく不安だった。すっぴんで向かった松本

友人である作家の”ひよりの”と一緒に、こんな場所をつくりたいと話し始めたのは10月の昼下がり。それはそれは盛り上がりました。

「じゃあ、こんな人はどう?」

「この人呼びたいな。」

わたしの頭には次々と一緒に場を作りたい人の顔が浮かんできて、湧き上がる高揚感を抑えられませんでした。

実績も知名度もない二人が一緒につくる「トクベツな日常」というイベント。声をかけた方は(きっととても迷われたのだろうけれど)一言返事でOKをいただきました。それだけで、もう本当に嬉しかった。


コミュニティは関係なく、「この人がきたら面白そうだな」という視点と「一緒に場所を作り上げたいと思える人」という視点で声をかけました。いい化学反応が起こると良いな。そう思いながら、せっせと準備をすすめます。


SNSの告知はひよりのが担当してくれ、素敵な文章とともに毎日出店紹介をしてくれました。そのおかげもあって、当日は「インスタみて面白そうだなと思って」と足を運んでくださる方も。ありがとうございます。


前日の夜は準備もあったけれど、遠足前の小学生のようにドキドキして眠れませんでした。当日、どれくらいの人が来るんだろう?もし人が集まらなかったらどうしよう。夜はネガティブな気持ちを運んでくるため、緊張してとってもお腹が痛かったです。

それでも、出店者はみんな魅力的な人たちばかり。この人たちと一緒なら絶対にいい場が作れると確信していました。だから、来てくれた方を満足させる自信だけはゆらぎませんでした。


そして当日。思った通りといいますか、やはり朝もバタバタで化粧せずに会場の「松本」(レンタルスペースのことです)へ。結局、主催者だというのにほぼノーメイクで当日を迎えたのです…お恥ずかしい…(ゆとりは大事)


確かにトクベツな日常はそこにあった。


いざオープンしてみると、冬の冷たい風が吹く中、心地よい温もりがそこにはありました。


入口にはいるとまず、ぜんざいの良い匂いが出迎えてくれます。

ぜんざいは小豆がごろごろと入っていて、「飲む」というより「食べる」に近い。日本茶にも、コーヒーにも、どちらにも合う絶妙な甘さです。自然と「隣のお茶と合いますよ」「パウンドケーキにはお隣のコーヒーと合わせてみては?」という感じに、それぞれがお互いの紹介をしあう雰囲気に。

ほっと一息ついたところで、本はいかがでしょう。「無人駅をめぐる本屋」がセレクトした古書が並び、絵本もあるのでお子さん連れの方にも大変人気でした。

土間を抜けて畳の部屋へはいると、物販とワークショップが。

物販では中身の見えないお楽しみBOXフクバコ(わたしの出店です)とアクセサリーやキャンドルバーが並び、奥にはしめ縄も。それぞれが混ざり合い、ひとつのセレクトショップのようになっていました。

畳だから立って接客するのではなく、座りながらお話できるのも、普段と違って面白かったです。


昼にはにしむー食堂のケータリングや(トクベツな日常をテーマに作ってくれました!)チェリストの生演奏も。

ゆったり、のんびりとした時間が流れ、子どもたちの笑い声が響きます。

マルシェのようにただお客さんと出店者が繋がるのではなく、お客さん、出店者さん関係なくみんなが交流し、輪が広がっていて「わたしはこの景色が見たくて今日開催したんだ」と、とても幸せな気持ちになりました。


ーーー

まだまだ至らない点もたくさんあったし、出店者さんに助けられた1日でしたが、開催して本当によかったです。きてくれた方が「#トクベツな日常」のハッシュタグで感想をシェアしてくださっていて、さらに泣きそうになりました。泣きました(笑)

「よかった」で終わらせず、次に繋げていきたい。春ごろの開催に向けて、また日々の暮らしを紡いでいきたいと思います。



photo by ayano_and_


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