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カナダワーホリ1年をふりかえって【前編】10月~3月
こんにちは、Mari(@Mariiiabroad)です。noteをお読みいただきありがとうございます。2020年10月にカナダに入国し、2021年10月現在で12ヶ月目を迎えることができました。今回はそんな私のコロナ禍のワーホリ1年の前半、2020年10月から2021年3月までをふりかえってみたいと思います。
10月 ニュージーランドからカナダに入国
当初は2020年3月ごろの渡航を予定していたが、そこから遡ること半年前の2020年9月、イギリスYMS(ワーホリ)の期限を終えた私は、日本に一度帰るか別の国に行くか迷っていた。結局、渡航予定の半年までをニュージーランドでワーホリすることにした。
補足すると、実はカナダのワーホリビザを申請したのは今から遡ること3年前の、2018年秋~冬だった。以前YouTubeでも話したが、カナダワーホリ申請は他の国と比べて少し複雑で、実際にビザがおりたのは2019年だった。つまり、ニュージーランドに行くより前にカナダ行きが決まったのだ。まさか当時はパンデミックが起こることなど微塵も知らなかったので、この決断はまさに運命を大きく分けた。通年だとビザをとってから1年以内に入国せねばならなかったカナダに入国したのは、ビザをとってから1年半を過ぎた頃。おかげで、パンデミックという特殊な時間を当時世界一安全と言われるニュージーランドで過ごすことができたのは何とも棚ボタだった。
カナダ入国期限を鑑みて当初は半年しかいない予定だったニュージーランドで丸々1年、ワーホリビザを使いきることができ、お陰でたくさんのいい思い出ができた。
ニュージーランドでは1月に北島の南側を1週間、9月に北島の北側を4日間、10月に南島を2週間旅した。この辺りは他の記事や動画にしているのでここでは割愛する。
11月 隔離生活と仕事の開始
入国してすぐに隔離生活が始まった。(YouTube動画へとびます)
私が渡航した頃は2週間の隔離が義務で、ホテル隔離はまだ導入されていなかったため雇用主が用意してくださったAirBnBに一人で泊まっていた。
隔離生活では時差に苦しんだ。また、自分の住んでいる敷地内から出れなかったので、気分転換が難しかった。
今でこそワーホリ申請にジョブオファー獲得の縛りがなくなったワーホリだが、コロナ禍で渡航した私は予め仕事を決めて渡航する必要があった。これは、ニュージーランドの旅行やカナダへの航空券代等で懐が寂しかった私にはラッキーだった。9月頃オンラインで仕事探しを始め、バンクーバーのカナダ人家族の元でオーペア(動画へ)として働き始めた。
※オーペアについては別記事でも詳しく書いているので気になる方は読んでみてね
『Au Pair歴2年超の私がファミリー探しでみるポイント 』
用意していただいた部屋は半地下だけどかなり居心地がよかった。オークランドの部屋よりは狭いものの、机も広く、ベッドも寝心地がよかった。イギリス、ニュージーランドとこれまで同じ仕事をのべ2年ほど仕事をしていたので、慣れるまでに時間はかからなかった。
11月からカナダはコロナの規制が厳しくなり、屋内でのマスク着用が必須となった。対面で人と会う機会が限られており、オンラインで人と話す日々が続いた。
バンクーバーで一番大きいショッピングモール、Metrotown
私はといえば、以前、派遣で働きながら短大卒業分の単位をとって休学していた通信制の大学から、別の通信短大の2年次に編入することにして、そのテキストが日本からはるばる送られてきていた。ほどなくして、日本からのEMSはストップしてしまったので、これまたラッキーである。早速勉強を始めて、ステイホームながらメリハリのある日々を送っていた。
1ヶ月目のふりかえりはこちら(動画へ)
12月 寂しい誕生日と、カナダっぽいクリスマス
初めて行ったNew Westminister(通称New west)の夕陽
バンクーバーの冬は、体感的には東京と同じかちょっと寒いくらい。雪も数回しか降らなかったが、その代わり雨の日が多い。特に12月~2月にかけては「レインクーバー」の名に恥じぬ(?)降雨率だ。
規制もあり、思うように友達も作れず、相変わらずステイホームの日々だった。そんな中、週に1~2回はオンラインでカナダにいる人たちと英語で喋ったり、各国にいる友達と話した。また、ステイホームの趣味としてはうってつけの動画編集を一気にこなした。
また、特に運転する予定はなかったけど日本の免許証をカナダのものに書き換えたり
永住権取得時に必要になる英語テストのうち、CELPIP(別記事へ)を受けてみたりした。
11月の下旬頃から、近所のイルミネーションは煌めき出した。当時住んでいたエリアは数億する一軒家が多いエリアで、私の雇用主からは通りの名を指定されて、「ゴージャスだから見た方がいいわよ!」とのことで、ちゃっかり動画も撮った。いつもだとハワイや他の場所へバカンスに行っている人が多いが、今年はステイホームでいつも以上に華やかだったとか。
クリスマス当日はファミリーとターキー(七面鳥)をいただいた。
ステイホームで心細い日々が続いたけど、一人じゃなかっただけありがたい。
1月 オンラインでの交流が続く
1月も基本ステイホーム。週末に当時デートしていた男性と会っていた以外は、家で一人で過ごした。ZOOMを使ってYouTubeのインタビュー動画撮ったり、ステイホーム動画を撮ってYouTubeにあげたり。あとは英語の本をちゃんと読んでみたり。11月、12月と色々と手を出してきたけど、1月は自分時間をしっかりとって、学びや健康に気を配った。
渡航3ヶ月目にしてTim Hortonsにやっと行ってみたり。
まだ店内飲食ができた頃の話。その後店内飲食が禁止になったけど、今はもう元に戻っている。(2021年10月現在)
あと、11月と12月にお小遣い稼ぎに参加したエキストラが地上波で放送されたり。
私の部屋にあったTVにはケーブルが通ってなかったので、友人がHuluを観て送ってくれたスクショ。(このワインレッドのコートを着ているのが筆者です)
そんな感じで、1月はオンラインでの交流をメインに、地味に静かに過ぎていったのだった。
ニュージーランドで出会った日本の友達と(うち2人はYouTubeでインタビュー済)
2月 バレンタインやオンラインでの交流
2月も、あいかわらず基本的にステイホーム。といっても、雨の日が多いのでさほど出かける気にもならず。平日仕事の合間に散歩に行ったり、週末出かけるくらい。
この月はZOOMで上級者向け英語クラスが週1であった。
ペルシアン(イラン人)の夫婦と、コロンビア人の女性と先生と。
あとは、相変わらず日本や各国の友人とZOOM交流会したり。
イギリスにいた頃知り合った友人とYouTube撮ったり
相変わらず特定の人としか会えない生活だったけど、バレンタインには当時付き合っていた彼とAirBnBを予約して1泊したり。
といっても、この彼とはすぐ別れたんだけどね。
それでも、バレンタインをロマンチックに過ごしたのなんて何年ぶりだろう?って感じで、いい思い出となった。
あとは相変わらず動画撮ったり。コロナ禍で渡航すべき?って動画を出した。その他ではオンラインで気になる講座を受講してみたり。日本のものもカナダのものも、国を問わず参加できたのはオンラインならではの恩恵だった。
3月 事務作業や仕事探し
3月は、短大の課題や試験準備、永住権関連の書類集め、航空券返金処理手続き依頼など事務作業が多かった。また、コントラクト終了が5月までと確定したので、ボチボチ次の仕事探しも始めた。
結局、ウィスラー在住のカナダ人ご家族の元で5月から1ヶ月半働くことになるのだが、その話は後編の記事で。
仕事もちゃんとしていた。週に30時間なので負担が大きくない。日本食はあまり好きじゃない彼らだったけど、ラーメンはいつだって喜んで食べていた(笑)
今までカナダ人、ドイツ人のオーペア(ナニー)がいたのに"You are my favorite nanny!"と言われたのは、たぶん胃袋を掴んだからだろう。ありがとう、ラーメン(笑)
彼と別れ自分の時間もでき、友達と出かけたりもした。
North VanにあるLynn Cayonにて
こちらはDowntonwへ行くシーバスが出ているLonsdale Quay
(向こうに見えるのがダウンタウン)
この頃は春の陽気に誘われてかコロナの件数も12月以来のぶり返しぶりで、パティオを除く店内飲食ができなくなったり。私も今の状況を伝える動画を作ったり。
あいかわらず、平日の多くを自宅で過ごす日々が続いた。勉強や事務作業以外の時間は、動画をつくっていた。楽しいから続けられた。
#82 どうなの!?カナダワーホリ2021【ジョブオファーが必要に】今年ワーホリすべき?
#83 【カナダワーホリ】コロナ前のビザ申請方法ー自分で申請してまさかの!?ー
#84 【カナダワーホリ】渡航準備費用大公開 -ワーホリ準備にいくらかかるの!?-
#85【カナダワーホリ・海外留学】留学持ち物リスト紹介/パッキングリスト~前編~
(動画番号#~をクリックするとそれぞれの動画にとびます)
おわりに
Canada Place近くの桜
コロナ禍の渡航ということで、例年のワーホリのように気軽に出かけたり友達を作ることは難しかった2020年から2021年。それでも、オンラインでの交流を意識的に増やしたり、学びを深めたり、趣味を楽しむことで孤独を紛らわせながら過ごした半年間だった。
聞いてはいたけれどバンクーバーの秋、冬は雨が多く、気持ちが引っ張られることも多かった。住込みで仕事をすることで、日中ファミリーが学校や仕事へ行っている時間を除いては常に誰かが周りにいたことで、一日も誰とも喋らないということはなかったけれど、それでも自分の仕事の外で直接人と会える機会が少ないのは精神的に辛いこともあった。
だが、こうして振り返ってみるといい思い出ばかり蘇ってくるから不思議なものである。悲しいことも、不安だったこともあるはずなのに、今となってはあまり思い出せない。(いいんだが悪いんだか)
あと、一人の時間を支えてくれたこの子たちのお陰もある。
まぁオスの方は私になつかなかったけど(汗)、メスの方はなでると気持ち良さそうにしていた。なつかしいな。
ステイホームが続くなか、カナダ人ご家族の元で快適な住環境で暮らせたことはラッキーだったと思う。楽しいことばかりじゃないし、仕事である以上責任は伴うけど、NZからカナダに来たのは間違いじゃなかったと思えた。
ステイホームが何か月も続き、カフェやレストランに行くこともほとんどなかった半年間。それでも、1日1日を素朴ながらも充実して過ごせたことはありがたかった。忍耐力が試されるようなこともあったけど、ある種、麻痺しているというか、人と会えないことが当たり前になってしまっていたのがこの時期だ。今でこそ振り返って「大変だったな~」と言えるけど、渦中にいる時はこれがいつまで続くか分からず、私だけでなくファミリーもその家族や友人も人と自由に会えない生活に疲弊しているようだった。
海外生活を他の国でしていたから何とかなったようなものの、最初の海外生活でカナダでワーホリをしている人たちは精神的に辛かったんじゃないかと思う。そんな時期を乗り越えた人たちは、コロナが落ち着いてからは甲羅を外した亀仙人みたいに毎日が楽しくて仕方ないんじゃなかろうか(笑)それは就職氷河期に就活をして仕事を勝ち取った人たちのメンタルの強さと通じるものがあるかもしれない。
今、ジョブオファーの縛りや(ワクチン接種済であれば)隔離の条件がなくなって、移民局公式発表によるとワーホリビザ発行までの待ち時間は1年近く見積もられている。条件が悪く見えてもお金と勇気を出して今年の9月までに渡航していたワーホリ組は、むしろラッキーなのかもしれない。株価と同じで、後になってみないとどっちだったかは分からないものだ。
私は自分のタイミングでコロナ禍にカナダに渡航したことを後悔していない。これから永住権を取るかどうかは正直100%定かではないが、それでも仕事があって、お金をいただけて、寝食不自由なく暮らせたのでよしと思っている。理想からはまだ遠い生活だけど、それでも自分のその時のベストを生きてきたので、悔いはない。
後編の記事についても追って執筆していく。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2021年10月 カナダ(バンクーバー)より
Mari
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