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【特別な誕生日】

私にとって誕生日はさほど特別な日ではない。
1年に1回やってきては通り過ぎていく、そんな感じだ。

「誕生日は祝ってもらう日ではないよ。親に感謝する日だよ。」と教えられて育ったのでプレゼントや幼い頃の誕生日会の記憶なども特にないが、それを寂しいと思ったこともない。
母は「プレゼントは別に特別な日にしなくていいの。したいと思ったらいつでもしたらいい。」と教えてくれたし、実際お手製のワンピースやおやつ、庭に咲いた花など私は沢山のプレゼントをもらってきた。
とても良い教えだと今でも思っている。

しかし今年は…
なんだか今年は…
特別な誕生日にしたいという気持ちが静かに湧き上がっている。

この気持ちはどこからきているのか。
きっとコレを貰ったせいではないかと思う。

私が唯一、誕生日を覚えている友人。
自分が特別視していないからか、人の誕生日を全く覚えられない。困ったことに覚えていようという気がない。

彼女はそんな私が‘年に1回のおめでとう’を交わす貴重な友である。

その彼女がちょいと気が早いけど、とプレゼントしてくれた手作りの蜜蝋キャンドル。
今こうしてnoteを書きながらも眺めているのだが可愛すぎやしませんか⁈

この贈り物にキュンとして今年の1月25日を大切に過ごしたいと思った。

彼女に会うといつも思い出すカードがある。

純粋な優しさ、清らかさ。
魂の美しい人ってこんな感じじゃないかと思う。

世の中に可愛いキャンドルは沢山あるけれど、このキャンドルはそんな彼女の素敵な部分が形になって、それをお裾分けしてもらったみたいでとても嬉しかった。

火を灯すのがもったいない気もするけれど、バースデーナイトのお楽しみにと今日までとっておいたのだ。

もちろんシャンパンも用意してある。

今夜はキャンドルを灯してシャンパン片手にじっくりカードを展開してみようと思う。
今のわたしを優しく照らしてくれるだろう。

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