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【スカルの微笑み】

‘日常の小さなウソをやめたい’

お肉の食べ過ぎで重たくなった胃と心を感じる度にそう思う。

私はお肉があまり得意ではない。特に牛肉。
その中でも赤さの残る焼いた肉、つまりステーキや焼肉(もう焦げちゃうよ、というくらいカリカリならOK)は苦手だ。
なのに…職場ではお肉好きだと思われてるいる。
初めに肉好きのフリをしてしまったからだ。

「コレ、すっごい美味しそうじゃない⁈お肉食べに行きたいよね⁈」と先輩が嬉しそうに声をかけてくれたものだから、
「うわぁ、美味しそう!いいですね!」と答えてしまった。
「あらまっ、私の1番ニガテなタイプの牛肉ちゃん」というのが正直な心の声だった。

このしようもないウソのおかげで、私はその後焼肉食べ放題、高級ステーキコース、と牛肉の洗礼を受けてきた。そして今、シュラスコの恐怖にさらされている。得体の知れない肉の塊に怯える。

どうしてあの時、「お肉ニガテなんです」のひと言が言えなかったのだろう。

いやいや、これに限ったことではない。
本当は気乗りしない誘いに乗ってしまう。

約束の日が近づくにつれ気が重くなる。
しかし、行くと約束したのだから!
いっそ目一杯楽しんで‼︎
と思い切りポジティブに振り切ろうとチャレンジすること、当日を迎えるまでの間にだいたい2回くらい。
最後はいかに早く切り上げようかと重い腰をあげ家を出る。
なんと相手に失礼なのであろう。

もうこんなことやめたいのです。

‘小さなウソをついてしまう自分に必要な気づきってなぁに?’と問うてみる。

[13 Death]

これは冥王星のカードでもある。
冥王星のテーマといえば、生と死・変容・解放・サイクルの終了・深いところに沈む内面の探究。

私が繰り返しているこの行動パターンの中には根深い恐れがある。

相手の楽しい気分を壊してしまうのではないかという恐れ。好かれたいというエゴ。
もっと深く潜っていくとその相手と長く関わっていこうと思っていない自分。
まだ相手のことをよく知らないうちからそんなに仲良くなろうと思っていないのだ。

この自分をまだもっていたいのか?
もういらないなぁ、と思う。

‘終わり’は
‘始まりの始まり’でもある。

ある状態が終われば次が始まる。

自分との不一致をなくせば、その分自分と一致したワタシが始まるだろう。そうしてみた時、どんな感覚が待っているか体験してみたい。

胃も心も軽く過ごせたら最高だ。

‘ウソつく自分、もう終わりにしてみたら?とスカルは微笑む。

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