(短編)When I was with you
終礼が終わったばかりの教室には、いつもと違うざわめきがあった。
クラスカーストなどまるで存在していなかったかのように、この一年間、全く話をしなかったような間柄に会話が生まれていたり、一分一秒、一瞬たりともこの時間を取りこぼさんとする必死さがありながら、その実、気持ちが時間を上滑りしているような。
三学期に入って、全員が揃うことのなかったクラスもさすがに今日の欠席は誰もなく、高校最後の授業──といってもホームルームだったが、皆で揃って終えることができた。たったそれだけのことでさえ、ひどく特別なことのように感傷的になってしまう。
担任から常々整理整頓をうるさく言われていたのに、詰め込みすぎでいつも誰かの体操服袋がはみ出ていたロッカーも、放課後も教科書やノートが入ったままの机の中も、壁の掲示物も後ろの黒板も、今はどこにも何もない。それらを殺風景だと思ってしまうくらいには、高校生活は充実したものだった。
もう勉強道具の必要のない鞄はあっけないほど軽くて、その寂しさを千夏は一人笑いでごまかす。
窓の外には小雪とも言えないくらいの小さな粒が、かすかに風に紛れていた。
特進コースの一階下にある普通クラスの教室を覗くと、あきがマフラーを巻きながらクラスメイトと雑談していた。うしろのドアから「あき」と呼ぶと、振り返って笑顔を見せる。
「千夏っちゃん! どうしたのー?」
「今日、一緒に帰らない? 四人で。最後だしさ」
あきは一瞬のちに「うん!」と頷き、その快諾に合わせて、毛先まで真っ直ぐにアイロンされた黒髪が揺れる。
明日、私たちは、高校を卒業する。
*
「冬人と春希はもう昇降口にいるはず」
「四人で帰るなんて、ホント久しぶりだねー!」
「三年になってからは、私も春希くんも毎日予備校だったしね」
「うん、二人ともほんと受験頑張ったよね! 尊敬しかないよ」
千夏とあきはもともと友達ではなかった。
進路のコースも違うので授業はもちろん日々の生活でも接点はなく、千夏の恋人の親友の彼女として紹介されたのがあきだった。
千夏の彼氏である冬人と、その親友の春希、そしてその彼女のあき。
二年の頃に春希があきと付き合いだしてからは、とにかく冬人と春希は仲がよかったものだから千夏の好き嫌い関係なく、放課後になにかと四人でつるむことが多くなった。
あきの無邪気な明るさは、千夏はどちらかというと最初、苦手だった。今となっては懐かしい感想だ。
「千夏っちゃんはいつ東京行くの?」
「私はギリギリまでこっちにいるつもり。春希くんは? いつ出発?」
千夏と春希は、それぞれ東京の大学への進学が決まっている。
四月からあきは地元の専門学校に、冬人はスポーツ推薦で同じく地元の大学に進む。
「春希はもう明後日には行くんだって。……家とかまだ決まってないから」
あきは千夏の方を見ることなく、誰に宛てるでもない笑顔で前を見てそう言った。
「ずいぶん早く……」
「あ、お待たせー!」
言い終わらないうちに昇降口のドアの外に男子二人を見つけたあきが、それまでにも増して明るい調子で駆け寄る。
「はーるき! 待った!?」
あきは、あっという間に上履きからローファーに履き替えたかと思うと、寒空の下で待っていた春希の腕にするりと自分の腕を絡ませる。
「そんなくっつくなって」
春希はうざったそうに少し体を退いたものの、あきの右手を自身の手と一緒に左ポケットにしまうのを千夏はちゃんと見た。
その光景にほっとしつつ、ほっとした分だけ胸が痛む。
あきがクリスマスにプレゼントした制服のネクタイの色に合わせたえんじ色のマフラーが春希の首に巻かれている。
校内ではイケメンで通っている春希と並んで歩く幸せそうなあきの後姿を、千夏は何度見てきたことだろう。
あきの人柄か、春希の性格か。春も夏も秋も冬も、いつの季節も、いつのときも、仲良く、幸せそうな二人だった。
千夏がのろのろと外に出ると、冬人が冷たいだろうにコンクリートの階段に座っていた。
その背中に声をかける。
「冷えるよ?」
「遅ぇんだよー。アイツらもう先行ったし」
「ちょっと感傷にひたってた」
「そういうエモいの、らしくねーじゃん」
冬人も、いつもと違わないいたずらな笑い顔だった。
似ても似つかないはずなのに、さっきのあきの顔とどこか重なる。
「……エモくもなるよ、さすがに」
残して行く者と残される者。
男と女。
どちらの気持ちもどちらの辛さも、わかる。
わかるのに、どうすればいいのかはわからない。
たとえば、彼氏彼女のために人生設計を変更したり、夢を諦めるなんてばかばかしいと思う。所詮高校生の恋愛。この恋が一生続くわけはないのだから。
でも。それでも。
「ホラ、早く行こうぜ」
そう言って差し出された冬人の手に、千夏は自分の手を重ねた。
親には高校生らしい節度のある付き合いをしなさいと言われている。
高校生なんて大人からすれば子供でしかないだろうし、若さを盾にしている自覚もある。
けれど、精一杯生きているつもりの『今』が終わっていくのが、千夏は怖かった。
「……あき、無理してたね」
四人で行きつけのたこ焼き屋へ行き、いつものように街に出てぶらぶらし、ゲームセンターで一通り遊んだ後、二人と別れた。
「まぁ、そりゃ寂しいだろうなぁ。とうとう春希、行っちゃうもんな。ま、それはお前もだけど」
ライトグレーだった空は、だんだん黒みを増す時間になり、千夏たちはいつものようにバス停のベンチで座っていた。ここで何本ものバスを見送って話すのは、いつもの二人の帰り道だった。
夕方に散っていた雪は今は姿を消しているものの、風は刺すように冷たい。
「……冬人も寂しい?」
両手で包んだホットココアを見つめて言った。
「あ?」
冬人は聞こえていなかったのか、間抜けに問い返す。
「あんたは、私が東京に行って、嫌?」
冬人は何も答えない。
その横顔もネックウォーマーに深く埋まって、窺えなかった。
「冬人はさ、結局、私の進路に何にも言ってくれなかったじゃん。私が東京の大学に行くか迷っている時も、東京に行くって決めたときも。いつも、私の決めたことに頷いてくれるだけだった。いつも、そうかって笑いとばすだけで……」
「だって俺にできんのって応援してやることだけじゃね?」
冬人はいったん空を仰ぐように顔を上げてから、戻した目線はまっすぐ、なにもない、たまに車が通るだけの道に向けられている。
さっきから千夏の方を見ようとはしない。ともすれば頑なともとれくらいに。
「……ホントはすごく、すごく迷ってた。東京に行く夢も捨てられない。でも冬人の傍にもいたかった。女々しいから、言えなかったけど。卒業してもずっと一緒に……」
視界が潤んで、一ミリでもうごけば、一瞬でも瞬きをすれば涙がこぼれてしまう。
「あんたと……一緒にいたかった」
ついに頬へと伝い始めた涙で、言葉が詰まる。
堪えきれず、うつむいたと同時に、冬人に肩を強くつかまれた。
驚いて顔を上げると冬人の歪んだ顔があった。強く顰められた眉が苦しそうで、噛みしめられた唇は僅かに震えていた。
「俺だって一緒にいてえよ! 東京なんか行くなって言いたかったよ! けど! 言えるかよ……俺のために、地元に残ってくれなんて……そんなダセえこと、言えるか!」
乱暴にそう言って冬人は顔を逸らした。
肩を掴まれた手から、小さな震えが伝わってきて、たまらず千夏はその胸の中へ飛び込んだ。
それに応えるように、冬人は自身の胸の中の千夏を力いっぱい抱きしめる。
「ごめんね……ごめんね……ごめん……」
「謝んな。まだ終わってねーし。たかが高校を卒業するだけだし! 離れ離れになるからハイ終わりとか、そんな軽くねーよ。諦めたら試合終了だ! まだ勝ち負け決まってねーよ!」
いつのまにか、すっかり夜になった空からまた雪が降りだしていた。
このまま降り続けば、明日は積もるかもしれない。
明日の空がわからないように、明日も未来も、千夏と冬人がこれからどうなっていくのか、それはきっと誰にもわからない。
千夏も今のままではいられないし、冬人の環境も変わるだろう。
それでも、この気持ちとこの腕の中は、千夏にとっての今の世界だ。外の世界のことは知らない。まだ知らないままでいい。
――明日、私たちが高校を卒業してもずっとこのままでいい。
*
高校生のカップルとすれ違った。
楽しそうな彼らを、他人事のように微笑ましく思ってしまうのは、もう自分があの頃とは違うと思うからだろうか。
必要以上にしっかり繋がれた彼らの手に、十年前の自分を思い出す。
ただ『今』を必死に生きていた、あの頃。
明日は見えなかった。未来も見えなかった。
けれど昨日の続きに今日があるように、未来はただいつも延長線上にあるだけだ。
全てが変わっても、気持ちが変わらなければ未来に繋がる可能性はある。
たとえ、距離が離れていても。
「千夏、何考えてんの?」
そう言って差し出された手は、あの頃と変わらない。
「ちょっと感傷的に」
「なんだ? あれか、マリッジブルー?」
「違う。……いやまあ似たようなものか? 高校を卒業するときのことをね、なぜか思い出しちゃった」
千夏は冬人の手を取った。
はずかしげもなく、小さな世界で、ままごとのように手を繋げた十年前。
つなぎ方は変わってしまったけれど、明日、私たちは結婚する。
*
千夏に呼ばれて、教室を出ようと机の間をすり抜ける。
「あきー、バイバーイ! 明日ね!」
「うん、また明日!」
「明日、泣くなよー」
「あはは、わかってるって!」
友達がかけてくれる言葉はいつもと全く変わらないようでいて、いつもと違う緊張感が混じっている。
それはあき自身にも言えることで、気を抜くと今すぐにでも泣いてしまいそうだ。
「あきー、帰りどうすんの?」
「今日は春希と帰るんだー! 千夏っちゃんと冬人くんと四人で」
春希と口にするだけで心が弾む。
あきは春希のことが大好きだ。
そんなあきに、友人があきれ顔でため息をついた。
「そっか。春希くんと……ちゃんと話しなよ?」
心配してくれているのが痛いほどにわかって、あきはまた泣きそうになった。
「……うん、わかってる! じゃまた明日ね」
明日、あきたちは卒業する。
あきの高校生活が、終わる。
*
千夏と昇降口へ向かうと、春希がいるのが見えた。
それだけで顔が緩んでしまう。嬉しくなる。ドキドキする。付き合い始めてから二年も経つのにまだ毎日好きが増えていく。困ったものだ。
三年になって、教室のフロアも二階と三階に離れ、春希も受験で忙しく、デートはもちろん一緒に帰れる日も多くなかった。
春希とは一年のとき、同じ体育祭委員で話すようになった。
特進クラスの春希とは普通に生活していれば接点がないので、体育祭の後も頑張ってきっかけを作って近づいて、最終的にあきが告白して付き合い始めた。
春希は人気があったし、あきは不安になることも多くて、たくさん泣いたし、ケンカもした。困らせたりもした。いつ嫌気がさして振られるかと、内心びくびくしていた。
それでも今、思い出されるのは春希と笑って過ごした日々で、本当に楽しくて、幸せだった。
春希はあきの高校生活のすべてだ。
「はーるき!」
駆け寄って、その腕に抱きつく。
春希は学校であきが近づきすぎるのを嫌がる。けれど、ちゃんと応えてもくれる。
あきの右手は春希のポケットに収まった。見えないところでちゃんと手が繋がる。
「早く行こうぜ。寒い」
春希がそう言って、ポケットの中の手に力がこもる。
あきの鼻の奥がツンと痛くなる。
いつもそうだった。いつもちゃんと応えてくれる。あきに。そして、あきの気持ちに。
あきがクリスマスプレゼントに春希からもらった手袋は、大事に家にしまってある。
二人のときは手を繋ぐから手袋は必要ないというあきの主張は、どこかで聴いたラブソングの歌詞のうけうりだ。
春希の受験前は一緒にいられる時間も少なくて、あきの手は冷たいままのことがほとんどだった。それでも手袋をしなかった。手を繋いでくれる春希がいたからだ。会えなくても春希がいたから。
明日は手袋を持ってこなくてはいけないなと、町までの道を並んで歩きながら考える。
明後日、春希はこの町を出て行く。春から東京に進学する。
あきは、自分達たちがどんな選択をするのかいまだわからない。しかし、答えは多分、もう出ている。春希の中でも、あきの中でも。
握られた右手は今はとても暖かくて、あきはまた泣きそうになった。
「これからどうする?」
千夏たちと別れた後、春希が言った。
その言葉に一瞬、あきの手がこわばったのを、春希は気付いただろうか。
「ウチ来る? 部屋、段ボールだらけだけど」
緊張とはうらはらに、春希の言葉は今からどこに行くかという意味だったらしい。
春希の家には長い間行ってない。
春希の家は母子家庭で、バイトと勉強の両立で大変そうだった春希をあきはずっと見てきた。だから、春希が目指していた東京の大学に合格したとき、本当にうれしかった。一人で東京に行く春希を恨んだことは決してない。
地元を離れる春希と、地元に残るあき。
春から別々の土地で新しい生活が始まる二人のこれからについて、話をしたことはない。
それはあきたちがもうすぐ終わるから。あきたちに『これから』はきっとない。
恋人同士にはそれぞれ様々な関係性や距離感があるけれど、あきと春希は近くにいないとダメになる二人だ。
それを二人ともわかっていて、それでも春希は東京に行くのだし、あきは地元に残る。
「駅で話さない? いつもみたいに」
「寒いけど、あき、平気?」
「うん、大丈夫。手はあったかい」
春希は笑って、ポケットの中の手に力を込める。
あきもつられて笑った。
すっかり外は暗くなっていて、駅の薄暗い蛍光灯がまぶしかった。吐く息が白い。
足早に通り過ぎる人たちの中でベンチに並んで座る。
「明日はちゃんとシャツのアイロンしなきゃ駄目だよ。卒業式なんだし」
「上着あるし。平気でしょ」
「そういう問題?」
「あきこそ卒業式で号泣すんの間違いないし、ハンカチ忘れんなよ。てゆーかもうバスタオルでいいじゃん」
「そんなになるまで泣かないよー。といいつつ、実は今日すでにホームルームで泣いた」
「まじかー。式の後、みんなで写真とか撮るのにやばい顔なってるって、絶対。目、冷やすやつとか用意しといた方がいいんじゃね?」
「えー。心配症なんだから。春希は……」
「心配させるようなことばっかするから、あきが」
春希がコツンと頭をあきの肩に預けてきた。
春希の匂いがした。胸が痛い。
「あき」
静かに名前を呼んだ春希の声がいつもと違って、それだけで涙が滲んできて、あきは返事もできなかった。
「ごめんな。一人で東京行って、ごめん。……一緒にいれなくて、ごめん」
泣かないつもりだったのに、その言葉に溢れ出した涙をもう止めることはできなかった。
喉が痛くて、声にならない。
「泣かせてばかりで、ごめん……」
あきは頭を横に振った。何度も。それが今できる精一杯の意思表示だった。
「でも、もうあきが泣いてても、俺はすぐ気付いてやれないし、涙もふいてやれない、抱きしめてもやれない。あきは、誰より泣き虫で、寂しがり屋なのに、そばにいてやれない……」
ポケットの中の手が、ぎゅっと強く絡められた。
卒業式を待たずに、あきの顔はもう涙でぐちゃぐちゃになっていた。息もできなかった。声も出なかった。
離れていると、あきはきっと春希を困らせるだろう。心配させるだろう。 それが春希の負担になってしまうだろう。距離に疲れてしまうだろう。
きっと嫌になる。きっとあきのことが嫌いになる。
だから今別れるのが一番いいに決まっている。
どうせダメになるのだから。春希が、自分を好きでいてくれるうちに。それがあきの出した結論だ。
「わかってる」
あきは春希のポケットから手を抜いて、立ち上がった。
今まで暖かった分、余計に外の寒さが裸の手に痛い。
「……あき?」
春希が心配そうに名前を呼ぶ。
あきは一つしっかり瞬いて、目に溜まっていた涙をすべて頬へと流し出す。
開いた視界に涙はなかった。
きっとすぐまた新しい涙があふれてくるけれど一瞬だけ、待って。
「ちゃんと笑って、春希を送り出したい」
笑えていると信じたかったが、自信はなかった。
「元気で、東京で、頑張って。今までありがとう」
「あき! 待てって! あき!」
そのまま走って、走って、人ごみに紛れたところであきは足を弛めた。
涙はもう止まらなかった。
もっと言いたいことがあるような気がした。
もっと違う言葉があるような気がした。
最後に抱きしめてもらえばよかった。
最後にキスをしてもらえばよかった。
でも、何をしたってあきと春希が終わることに変わりはない。
二人は嫌いで別れるわけじゃない。
でも、距離に耐えられない二人もいる。
いつもあきに応えてくれた春希に、今度はあきがちゃんと応えたかった。
春希が望むように。もう心配かけないように。
それが今、あきにできることの精一杯だと思えた。
あきの精一杯の『大人』の選択だった。
明日、私たちは卒業する。
けれど、みんなより一足早く、あきの高校生活が終わった。
*
あの時、春希の言葉に続きはあったのだろうか。
『あき? 聞いてる? 式、来てくれるでしょ? それとも仕事忙しい?』
「行くよ、もちろんだよ! それにしても地元で式、挙げるんだねー。招待状見て驚いた」
『いろいろ考えたんだけど』
通話を終え、あきは立ち止まり空を見上げる。
高校卒業して十年。
「千夏っちゃんたち、すごいなぁ……」
今日に続いていた道があったなんて、あきには信じられないような奇跡だ。
どう考えても、あの時はあきの精一杯の結果だった。
もっとも本心は別のところにあった。けれど、それは子供じみた身勝手なわがままでしかないことはあの頃でさえ自覚があったから、あの選択をしたのだと思うし、英断だったとそこは自信を持って言える。
春希の将来を邪魔するようなことにならなくてよかった。
もし十八歳の女子高生が無邪気なふりをして選択を迫れば、何か変わっていただろうか。
未来を望めば、その道は千夏たちのように今日ではないにしても、数年、せめて数か月くらいは春希と恋人でいられただろうか。
「……ま、そんなもしもを考えたって仕方ない」
記憶には、彼といた思い出がちゃんと残っている。
きらきらと輝いていた想うだけで幸せだった記憶がある。
指先に冷えを感じて、あきはコートのポケット深くに手を押し込んだ。
大丈夫、と誰に宛てるでもなく心の中で呟く。
あきの右手は今もちゃんと暖かい。
終
十年以上前に別名義で書いたものの焼き直しです。
セリフを今風にブラシュアップしました。
全然卒業シーズンちゃうやん!なんですけど、最近SNSで『奏』の動画がよく流れてきて、『奏』を1000回くらい聴きながら書いたこの話の存在をふと思い出しました。
しかし、十年も経つと、自分でも一体どんな話だったのかほぼ忘れていた(笑)当時のブログ(時代を感じる)を見るに、この続編があるらしいので(それも忘れていた)データを見つけ次第投稿します。
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