9月9日、重陽の節句(ちょうようのせっく)
9月9日は重陽の節句(ちょうようのせっく)
菊の節句とも呼ばれる。
重陽とは
中国の考え方で、九は奇数(陽数)で一番大きな数。陽が重なる(=重陽)縁起のよい日とされてきました。おめでたい日で、長寿や健康を願う。
きせわた(着せ綿)
菊花についた露で肌を拭くと、長寿を保つことができるらしい。
紫式部日記に菊綿の慣習が描かれている。
重陽の節句は、ひな祭りやこどもの日に比べてあまり知られていないけれど、
和菓子を作るようになって、よく目にするようになった。
和菓子は季節を表現することが多くて、表現方法も作り手によって違うから面白い。
節句とは
もともと節句とは「節供」と書き、宮中で1年間の節目の日に天皇に供された食事を意味する。節句は一年に5つ。
1月7日:人日の節句(七草の節句)
3月3日:上巳の節句(桃の節句)
5月5日:端午の節句(菖蒲の節句)
7月7日:七夕の節句(星まつり)
9月9日:重陽の節句(菊の節句)
※11月は無し。
こども向けのサイトわかりやすくておすすめ ↓
教室の準備
練習と試作を兼ねて、菊のねりきりを作った。着せ綿って素敵。綿じゃなくてイソギンチャクみたいにならないように、綿のように ふんわりのせて、こども達と作ってみたい。どうしたら作れるかなと考えて、線を真っ直ぐにして本数を減らすことにした。
本格的な和菓子のお道具を教室でも使いたい、と思って教室用の三角棒を職人さんに依頼した。
ナイフとか木のヘラでも代用できるけど、やっぱりこの三角がいいなと思って。
こども達がいつか大きくなって、どこかで三角棒を見た時に、
あっ和菓子のコレ知ってる!っていう子が増えたら嬉しい。
和菓子のきほんのおどうぐ、三角棒。
木の質感とか、少し湿らせて使うとか、そういう使い方は、体験したらこども達の記憶になる。
こどもの楽しいワクワクする体験は、多いほどいいと思う。
女の子はこういう細かい表現が好きだろうなとか、
男の子が飽きずにできるかな、とか
こども達が作業しやすい工程で、達成感のあるお菓子を考えるのは楽しい。
シンプルだけど特徴のある形を考えるのは、複雑なものより奥深くて、カリキュラムに起こすとすごく時間がかかるけど、華やかに見えるけど動作は基本、というお菓子を、繰り返し練習するのが大切だと思う。
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