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9月9日、重陽の節句(ちょうようのせっく)

9月9日は重陽の節句(ちょうようのせっく)
菊の節句とも呼ばれる。

重陽とは

中国の考え方で、九は奇数(陽数)で一番大きな数。陽が重なる(=重陽)縁起のよい日とされてきました。おめでたい日で、長寿や健康を願う。

「この日に高い所に登り、菊酒を飲めば、災いが避けられる」として、九月九日になると人々は酒肴や茶菓などを持って、小高い山に登り、紅葉を眺めながら一日を楽しみ、邪気を払ったということです。
古来、中国では菊の花は不老長寿に結びつくと信じられ、九月九日にはとくに菊の花を浮かべた菊酒を飲むのが習わしとなっていました。

「日本人のしきたり」(青春出版社)より

きせわた(着せ綿)

菊花についた露で肌を拭くと、長寿を保つことができるらしい。
紫式部日記に菊綿の慣習が描かれている。

「平安時代の貴族の習慣で、重陽の日に菊の花に植物染料で染めた黄色の真綿を被せ、明くる早朝に朝露を含んだ綿を菊より外し、その綿で体を拭えば菊の薬効により無病であるという。」

「菊の着せ綿」ウィキペディア(Wikipedia)


重陽の節句は、ひな祭りやこどもの日に比べてあまり知られていないけれど、
和菓子を作るようになって、よく目にするようになった。
和菓子は季節を表現することが多くて、表現方法も作り手によって違うから面白い。

節句とは

もともと節句とは「節供」と書き、宮中で1年間の節目の日に天皇に供された食事を意味する。節句は一年に5つ。
1月7日:人日の節句(七草の節句)
3月3日:上巳の節句(桃の節句)
5月5日:端午の節句(菖蒲の節句)
7月7日:七夕の節句(星まつり)
9月9日:重陽の節句(菊の節句)
※11月は無し。

こども向けのサイトわかりやすくておすすめ ↓


教室の準備

ピンク・紫・白の菊を

練習と試作を兼ねて、菊のねりきりを作った。着せ綿って素敵。綿じゃなくてイソギンチャクみたいにならないように、綿のように ふんわりのせて、こども達と作ってみたい。どうしたら作れるかなと考えて、線を真っ直ぐにして本数を減らすことにした。

試作中の着せ綿(練り切り)

本格的な和菓子のお道具を教室でも使いたい、と思って教室用の三角棒を職人さんに依頼した。
ナイフとか木のヘラでも代用できるけど、やっぱりこの三角がいいなと思って。
こども達がいつか大きくなって、どこかで三角棒を見た時に、
あっ和菓子のコレ知ってる!っていう子が増えたら嬉しい。
和菓子のきほんのおどうぐ、三角棒。
木の質感とか、少し湿らせて使うとか、そういう使い方は、体験したらこども達の記憶になる。
こどもの楽しいワクワクする体験は、多いほどいいと思う。

女の子はこういう細かい表現が好きだろうなとか、
男の子が飽きずにできるかな、とか
こども達が作業しやすい工程で、達成感のあるお菓子を考えるのは楽しい。
シンプルだけど特徴のある形を考えるのは、複雑なものより奥深くて、カリキュラムに起こすとすごく時間がかかるけど、華やかに見えるけど動作は基本、というお菓子を、繰り返し練習するのが大切だと思う。

試作完成♪ 2022年9月応用はこれを作ります!




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