【エッセイ】みっぴ
大学生の時、みっぴという逸材がいた。
私
みっぴ!ディズニー行こうよ。
みっぴ
行ったことないんだけど楽しいの?
私
うん、楽しいよ。みっぴみたいな人でもやり方によっては楽しめるよ。
みっぴ
じゃあいいよ。
私
土日だと15時から入園できるチケットあるから、それで行こう。だから土曜日の14:30に舞浜駅にいて。
みっぴ
わかった。
当日13:00。
私は待ち合わせの14:30までの間、カフェでゆっくり時間を過ごそうと、舞浜駅に到着した。
すると改札辺りでみっぴを発見。
私は少し躊躇したが、発見してしまったのだから声をかけないとまずいだろうと判断し、恐る恐るみっぴに話しかけた。
私
あれ、みっぴ。もう着いたの?
みっぴ
え…あ、うん…。カフェでゆっくり紅茶でも飲もうと思って…。
私
そうなんだ、私も全く同じこと考えてた。
みっぴ
なんか気まずいな…。(・д・)チッ。何で会っちゃうかな。
私
ごめん…。私も話しかけない方がいいかなと思ったんだけど、見つけちゃったから一応挨拶くらいした方がいいかなと思って話しかけちゃった…。
カフェはどうしよっか?予定通りそれぞれで行く?
みっぴ
でもさ、会っちゃったのにわざわざ解散してそれぞれでカフェ行くのも気まずいよね。
私
うん…。でもだからと言って一緒にカフェってのも気まずいよ。
みっぴ
どっちにしたって気まずいし、もう最悪だね。
(・д・)チッ。
私
でもここはさ、思い切って解散しちゃおうよ。
一緒にカフェに行く方が10パーセント増しくらい気まずいし。
みっぴ
わかった。じゃあ見なかったことにして14:30にまた待ち合わせしよう。
私
了解。今後このようなことがあったらもう話しかけないように気をつけるね。じゃあ私はこっち行くから、みっぴはそっちの方行って。また出くわす訳にはいかないから。
みっぴ
わかった。
14:30、私たちは何事もなかったかのように舞浜駅で待ち合わせし、ディズニーシーへと向かった。
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