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《介護が始まっ…た?7》

前回の記事です。

また霧の中へ冬眠へと消えていった母😩

その状態のまま1ヶ月ちょっと経ち、介護の認定面談も終え(母はむくれてた)、2回目の「もの忘れ外来」の日がやってきました。

前夜に夫が様子を見にいってくれた時は冬眠状態の母でした。病院への車中の母もずっと寝ていたので、前回は診療が進むにつれ覚醒してしまった?ため「この状態を先生に診て頂きたいからちょうどいいね!」「だね!」と夫とアイコンタクトでバシバシ会話をしてました😆

ちなみに、夫とアイコンタクト以心伝心テレパシーといった類のものはめったに通用しないので、この時の我々はよっぽど心が一つになってたんだと思います(笑)

閑話休題。

私たちの知り合いでもある先生も、今回の状態を診て「環境の変化によるものだねぇきっと」と。前とあまりにも違うのをしっかりと見て頂きました。介護保険の認定のための主治医の意見書も書いていただくよう依頼をしました。

帰りに鰻を食べた時も、やっぱりぼんやりしてるなぁと。会話はちょびっとできた感じ。

ところがですよ。
その翌日。

夫が会社の帰りに様子を見にいってくれたら、会話が成立してると言うではありませんか!

その時の私は体調も絶不調で、メンタルもボロボロ。やる事も山積みで。母のところへ顔を出す余裕がなく、夫が「オレが行くからいいよ。休んでて」友人であるケアマネさんにも「私たちがしっかり見るからゆっくりしてて」と言ってくれることに甘えて足が遠のいてました(ありがとう!)

夫からの日々の報告に、実はちょっと懐疑的でした。何しろ一回、直滑降を経験してるもので💦なかなかおいそれと簡単には信じられなくて。ごめんね。夫。

それから夫がほぼ毎日様子を見に行ってくれてたものの、私の心中は穏やかではありませんでした。どうせまた戻るでしょう、と😏

一週間経ち、母はどうやら覚醒したままでした。

覚醒したままではありましたが、私はまだ顔を出せませんでした。


ところが、ちょうど一週間経った日に友人であるケアマネさんからLINEがピロリーン♪ピロリーン♪と着信が。話はちょっと逸れますが、それまでは彼女からのLINEは楽しいお誘いだけだったので楽しみだったのに母の担当になって以来、ピローン♪と鳴ると聞かなかったことにしたいくらいに(笑)

豆腐メンタルで絶不調でも無視はできませぬ。恐る恐る通話に出ました。

あ。willowちゃん?
お母様がね、ちょっとお怪我なさったみたいなの。病院にお連れした方がいいと思うのよ〜。

な、なにー⁉️怪我ぁー⁉️

慌ててすっ飛んでいったら、ベッドから起き上がる時に転んで下に置いてあった洗濯物カゴ(そこに置いてほしくなかったけれど、何度戻しても冬眠中の時から置いちゃってたもの)に目の端をぶっつけて&TV台の端っこで腕を切ってしまったの。と。

しかも、その怪我は前日にしたのに隠してたよう。長袖の季節だったからスタッフも気が付かず、腕の傷が痛くなってやっと救いを求めたと言う事情だった。腕の傷はかなり深く切れてて熱を持って、ちょっと腫れてもいるように見える…。

夫もすっ飛んで帰ってきてくれたので総合病院へ連行です😅ちょうど夕方のラッシュアワーで病院への道もなかなか進みません。この時も母はちょっと(だいぶ)不機嫌でした。後で事情が判明します。

こんなご時世ですので慎重に受付をして頂き、骨折がないかレントゲンを撮り、先生に診て頂きました。結果は「骨折はなし」「目の端の傷の幸いなことに軽傷」ただ「腕の傷は深いので縫ったほうがいいかも。専門の先生が今降りて来てくださる」とのこと。

専門の先生の診断は「まぁギリ縫わなくていいでしょう」

診察が終わったら、お会計、お薬を出して頂くとなるところ、怪我を隠して夜になっていたため救急扱いなので時間も掛かります。

一緒に待ってた母(ちゃんと覚醒してました!)はどんどん不機嫌に。よく考えたらその曜日は母が楽しみにしている、友人たちとオンラインで待ち合わせをして、とあるゲームをやる日だったのです。ぼんやりとしか書けなくてごめんなさい💦麻雀のような頭をかなり使うゲームです。そう。90近いけれど、本来の母はパソコンもお手のものなんです。

「私、先に帰るからあとはwillowよろしく」と言い出しまして。

は?え?どうやって帰るつもり?

「willowがタクシー呼んで。」

届けてくれた夫は仕事の途中だったので、とんぼ返りで会社に戻っていきまして。おりません。

いーえ。断固断ります。マンションの場所だって分からないでしょ。途中で運転手さんが分からなくなったらどうすんの。

アプリでできることは内緒です。えぇ、言いませんとも。

来る途中が混んでたのも気になってるんでしょう。私も間に合うか自信がありません。お夕飯も食堂には間に合わなさそうなのでそれも連絡しました。私が。

なんとか会計が終わり、タクシーをアプリで呼んで(笑)待つことになりましたが、救急の出入り口が奥まっていてタクシーを待つには関係者しか使えない出入り口近辺にいるしかありません。この出入り口はコロナ禍前は救急用だったのが変更になったようでした。

それを見ていた母は

「その中で待つ!だって寒いもの!willowダンナ君の車だと思ったから薄い上着しか持ってないもの!」

と駄々をこね始め😩いや、夫だってお仕事放り出して帰って来てくれたんよ。私も帰りはタクシーになるとは思ってなかったから寒いよ。じゃぁせめて私のマフラーだけでもと差し出したら

「寒いのは首じゃないのよ!」

知ってるけど今これしかないし、首から冷気を遮断したら少しはあったかいでしょう。あそこは一般人は入れないのよ。

あーだこーだと小競り合いをしてたら、眺めていた警備員さんが

あの、お母さん、どうぞ中のソファでお待ち頂いていいですよ、と涙が出てくる優しい言葉を掛けて下さいました。

頭を下げつつ二重の自動ドアの中に一つあったソファに座らせ、私は外に引き返し、再度警備員さんにお礼を言ってたら警備員さんが後ろを(中)を振り返り「あっ!」と言うではありませんか。

私も振り返ったら、ソファから立ち上がって走ってくる母の姿が‼️

遠くから一台の車のライトが見えて…走ったらしい…けどね、また怪我したらどーすんの💢ですよ。しかも夜だから見えなくて(正面から入ってくる)タクシーじゃないし、アプリだから今どこまで来てるか分かるんだっつーの😤

警備員さんと慌てて押しとどめ、またソファに座らせました。

やっとタクシーが来て帰途につくと時間が経ってたのもあり、思ったより道が空いてて順調に帰れそうな感じでした。それが分かった母は機嫌を直して

「もしゲームに間に合わなかったら数日くらいはwillowと口をきかないつもりだった」

ですってよ奥さま‼️

それは

それは

こっちのセリフですよーーーーーーーーーー😱😱

ゲームのスタートまで余裕はあまりなかったので、とりあえず母をマンションのエレベーターまで送り届けてから私は母のお夕飯の買い出しに参りました。ゲームしながらでも食べられるように🍙お握りや🥪サンドイッチを数種類とサラダや煮物などなど。余ったのは私のお夕飯に。

買って来たのを持ち帰ったら、母は私に大感謝でした。お調子者だー。

私、いいムスメですよねぇ?

今回ばかりは自画自賛させて下さいな😆

あ。母ですか?
しっかり冬眠から目覚めて覚醒してます。
腕の傷はきれいに治りましたが跡になってます。

見るたびに色々思い出してますですよ(笑)