11:母のお引っ越し騒動記
【書類編3】
前回の記事です。
私と母の書類は揃った。あとは夫だけ。
その時、夫は非常に忙しかった。そんな時にとってもとっても申し訳ないとは思ったが、先着順なのでそうも言ってられない。から丁寧にお願いをした。必要書類のリストを紙ベースと、デジタルベース(夫の必要書類の箇所を赤枠で囲って)で渡して。
母の書類が届いてチェックやらなにやらで忙しくて、用意したよーと手渡された書類をチラッと見て自分の記録用にコピーして、母の送ってきたファイルに放り込んだ。この書類も数回頼んで、やっと手元に来たものだった。
不動産会社から返信用封筒を頂いてたのだが、え?皆さんこれに入るの?というくらい小さかったので。何しろ母のは薄いがファイルになってるから入れるのはどうやっても無理だ。美声担当者さんに連絡すると返信用のレターパックを送って下さると仰る。ありがたい。
翌日だったか、届いた返信用レターパックにファイルを「どうぞよろしくお願い致します」とお手紙を添えて投函した。
2、3日したある日、美声担当者さんから着信があった。ネイルサロンで絶賛ネイル中でいつもだったら出ないのだが、むむむ!!と直感がありすぐに出た。
あの〜、書類届きました。ありがとうございました、、と美声担当者さんが切り出す。あの、あのですね、と言いにくそうに切り出す。ほぼ揃ってたのですが、ご主人さまの身分証明書のコピーがですね、入ってなくてですね、、。
ああーーー!!
一番簡単なやつーー!!!
やっちゃったー、、、。
すぐに!すぐに送りますので!と、焦りつつ伝えた。
わかりました〜。その書類が届いてから正式な受付となりますので〜、と申し訳なさそうに仰る美声担当者さん。ええ、ええ、そうですよね。分かっておりますとも!
(母よりは)若いんだから、自分の担当分くらいはしっかり用意して欲しかったよ、、ネロ、、。とはいえ私も確認しなかったし文句とか言ってる場合じゃないので、速攻で会社にいる夫にお願いする。返信用の封筒も用意してお玄関に置いておいたからね!それが届かないと正式な受付にならないからね!頼むよ!お願いしますよ!まじで!!と。
あー!ごめーん。了解!了解!コピーでいいんだよね?両面ね。と快諾した夫。
…はい。ご明察の通り、コピーしてきやがりませんでした。言葉が乱れてごめんなさいね。流石にきぃーーーっ、となるが抑えた。コピー機能付きのプリンターが自宅にある時代で良かったよ!!明日コピーしてくるね、という夫の声に被せて「今コピーするよっ」と鼻息荒くいうと、流石に何かを察した夫。私が、と言った側から階段を駆け上がる。ぬぅ。骨折治ったばかりの足じゃ勝てん。
コピーをひらりと片手に駆け降りてきた夫を、返信用の封筒を開いて待ち構えてた。朝イチの便に乗せたいからとまでは言わずに、今から出してきますとだけ言った私に、察した夫は「朝イチの便には乗るからボクが行ってきます」と。うん。頼むね。一番近いポストはすぐそこだけど、真夜中に痛む足を抱えて行くのはやっぱり大変だしさ、、それにさ、、ねぇ?との言葉はまるっと飲み込む。言いたかったけど。
そんなこんながあったけれど、やっと全ての書類が美声担当者さんの元に届き、正式に受付がなされて審査が始まったのだった。