見出し画像

トビタテ事後研修を終えて(留学から帰ってきた私)。

先日、トビタテ事後研修があった。期待以上に有意義な時間を過ごした。自分は忘れっぽいので、記録しておこうと思う。

その前に、少し振り返っておきたい。実は、留学を終えてからかなり悩むことが多くなっていた。留学前は、外国に行くことで自分の可能性が広がると信じて疑わなかった。事実、海外に行くことによって、色々なチャンスを得ることができると思う。しかし、日本で育ち、日本の常識を身につけた者にとって、一番過ごしやすいのは日本だし、遠回りをせずに物事を達成しやすいのも日本だと思う。「学生」としてはなんとも思わなかったが、「マイノリティー」として自分の生活を確立していくのは大変であることを、色々な人を見ていると感じた。そのほか色々考えている点はあるのだが、本気で記述すると終わりの見えない闇に突入するので、まあ、お酒を奢ってくれる方は語らいましょう。

とりあえず、留学に飛び立った19歳の私はナイーヴで、夢見がちで、「生きる」ことの大変さをあまり理解していなかったし、人生が如何に複雑な要素で成り立っているかに気づいていなかった。そんな私が、楽しみながらも、1つ1つ困難や限界に直面した結果、夢を追いかける勢いが減ってしまった。カナダ、アメリカから帰ってきた私は21歳である。大事にすることや価値観が変わり、大胆さを失った。

わざわざ1年間も留学したのに、まるで後退したようで、荒んだようで、そんな自分が嫌で嫌で、でもどうしようもなかった。この先どうしようか……。と悩む日が多い中で、研修会に参加した。

研修会でトビタテプログラム運営者(?)のfnhsさんが「留学に行ったことで、価値観がすごく変わった人?いますよね……。それは大切なことです。留学で、色々な経験をして、何も変わらないのは逆に寂しいと思います。」というコメントをされた。その瞬間、すっと肩の荷が下りた気がした。ああそうか、一年前と何も変わらなかったら、それはそれで留学する意味はなかったのかもしれない。やっとそう思えた。
それだけではない。留学から帰国した人の多くが似たような悩みを持っていたのだ。悶々としている人が割と多かった。笑
なーんだ、自分そこまでヤバくなかったわ。
ていう、なんというか、笑い飛ばせるような気概を持てるようになった。

また、パネルディスカッションも面白かった。MBAもちお坊さん、女性起業家、臨床医兼研究者という方々のお話。特にお坊さんが「宇宙全体を見渡した時の中庸をその度見つけて、そこを軸にしていけばいい」というようなことをおっしゃっていた。多分。(お坊さんの話は難しい。)
「そうか、軸ってブレてもいいんだ!」というのが大きな気づきである。
なんせ、今まで、「自分の軸」とは不動のもので、それを基準に自己を形成するべきだと思っていた。しかし、状況が変われば軸も変わる。そんなフレキシビリティーを持つのも1つの戦略だろう。

その他にもたくさん思うことはあるのだが、急にめんどくさくなってきたので他の気づきは羅列する。
・自己のアビリティーをセールスする能力を磨く必要あり
・今の自分に足りないのは「積極性」ではなく「主体性」
・二兎追うもののみが二兎を得る
・日本人女性は外国人彼にゾッコンになりがち
・世間は狭いので言動には気をつけるべき
・自分は思ったよりgender equalityに関心がある(自分はequality推進派でequityに関しては疑問視しがち)
・insite mapは結構使える。

これらの気づきが誰かにとって有用なことを少しだけ願う。基本的には自己満足だ。

自分を定義づけるのは、もう少し後でいいのだろう。「何者」でもない自分を、もう少し楽しもうと、そんな風に思えた。

さて、今日はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?