トビタテ!ブランドマネージャー研修を終えて。
4/13-14の間、東京の文部科学省まで参上し、トビタテ!の6代目スチューデントブランドマネージャーとしての研修に参加した。
<私のブラマネとしての活動プラン>
1. 留学情報の発信
留学する学生生活、留学しない学生生活、どちらをとっても、本人の動き方次第で実りあるものになると思う。ただし、自分の学生生活を思い描く上で「留学」というものがオプションとしても入っていないのならば、それはもったいない。いうなれば、「たけのこの里」と「きのこの山」のどちらかを選ぶ時、友達がみんな食べているのが「たけのこの里」で、「きのこの山」は名前しか知らないから、というだけで「たけのこの里」を選んで欲しくない。「たけのこの里」と「きのこの山」両方の特性を理解した後に最終的な判断を下して欲しい。
この延長線上で、私は多くの学生に留学情報を届け(「きのこの山」を知ってもらって)、選択肢として吟味してもらいたい。
2. 多くの人の留学体験を知る
情報提供者というのは、自分の経験だけを語るのではなく、多くの事例を客観的に話せる必要があるとおもう。留学経験者が100人いれば、それに伴う価値は100通りある。それを語れる人でありたいし、願わくば、需要をきちんと見極め、それに沿った対応ができる人でいたい。
3.イベント
トビタテ!相談会の開催等
<どうしてブラマネになったのか>
先輩に誘われたので。
正直、無闇矢鱈な留学についての啓蒙活動が腑に落ちておらず、それならば、色々な人(特に留学を推し進める人)と関わって、「留学」てなんなのかもう一度考え直したい、と思ったから。
可愛くない理由ですみません。
<みなさんに協力して欲しいこと>
可能ならば、以下の私の疑問をふんだんに殴り込んだ駄文を読んでいただきたい。そしてフィードバックを頂戴したい。
<トビタつ先は、本当に青空?>
私は9ヶ月カナダに留学し、それはそれは色々な経験をした。楽しいこと、嬉しいことだけでなく、苦しいこと、辛いこともたくさんあった。それは例えば、バックグラウンドが全く違う人との出会いで視野を広げる機会になったと同時に、こういう人とは価値観が合わないなあ、付き合いたくないなあと思うような相手にも多く遭遇し、自分の人間性の限界も知った(もちろん歩み寄りの努力を欠いてはいけないが)。
要するに留学には、かなり泥臭い側面もある。その経験がきっと、自分の人間性を豊かにし、将来を考えるコンパスになると信じている。が、その保証はない。
だから、私は留学を「青空にトビタテ!」みたいな清々しい感じで押せないし、「雨風が吹いて、羽を休める暇もないかもしれないけれど、飛び抜けたら、強くなれる気がする」としか言えないし、言いたくない。
<やれ、と言われてする留学って何だろう>
そもそも留学というのは、お金も時間もかかる。それに見合ったリターンがあれば留学というのは価値あるものだと言えると考える。
そして、相応のリターンを得るには、留学者に自主性、主体性が備わっている必要がある。とりあえず誰でもいいからなるべく大勢を外に送る、という姿勢には疑問を感じる。
例えば、「中学生を修学旅行で海外に送ればいい」というのは賛同できない。私自身、中学生の時の修学旅行はオーストラリアだった。大人は「異文化交流」を謳ったが、中学生の一番の楽しみは、「仲のいい友達と24時間日本語でぺちゃくちゃ喋ること」だった。今の時代、SNSが発達している。仮に彼女たちが海外に行ってSNSをしたとしても、繋がろうと思う人たちは日本人だろう。
そんな子供達を外に送って何を求めているのか、今の私には理解できない。異空間を演出しているディズニーランドに行かせるのと、どう違うのだろうか?
私は、ここで生じる問題点は、オーストラリアに行く主体性、自主性が中学生に備わっていないことだと思う。
海外に行って「見たいこと」「したいこと」「知りたいこと」が定まっていない中学生が、お金や時間をかけて海外に行っても、それ相応のリターンは得られないと考える。
これは、何も中学生に限った話でない。
私が考える「留学促進」は、単に人を日本の外に送り出すことではない。主眼は、「海外に出て、〇〇をしたい」という目的意識を持った人が、よりスムーズに外に出られるようにすることだ。
究極な話、グローバル人材とは、「〇〇をする」ということを考える時に、日本に収束した話で終わるのではなく、世界を見据えた思考ができるような人材であると私は考える。よって、世界史や世界経済の教育に力を入れるべきかな、と(理系なくせして)思う。
だから、「グローバル人材育成」という名の元で誰でも彼でも外に送ることには賛同できない。海外に出て大きなリターンを得る人もいれば、日本にずっといて大きな価値を生み出す人もいるだろう。それは、もう、神のみぞ知る。
<留学行ってよかった!て言い切れない>
最後に、私は9ヶ月に留学を通して、様々な学びを得たのは確かである。日本帰国後にすぐに花を咲かせたものもあれば、まだ撒かれたタネのままのものも多い。願わくば、自分の思っている以上にたくさんのタネが撒かれていて欲しい。
また、9ヶ月日本に居なかったことで、撒けなかったタネも存在する。
撒いたタネの花が全て咲いて、それも、撒けなかったタネの花が咲く余地もないほどたくさん咲いた時、私は自分の留学について、そしてその価値について語れると思う。
あなたにとって、他人に語れるほどの留学の「価値」は何ですか?私はまだ、答えがありません。
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