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「まりあ」の誕生〜vol.3〜

天使の顔をもった「悪魔」の誕生


まりおが5歳ころ、豹変した。

突然、背後からわたしを襲ってきた。

最初、“ 強気 ”に引っ掻いたのだと思った。

「どうしたの?まりお」
「ご機嫌ナナメ?」

と思ったのも束の間。
目がちがう・・・。

聞いたことがない唸り声。
身体を低くして、毛を逆撫でて
捉えた獲物を狩る猛獣のよう。

何度も襲いかかって来るまりおの身体を
思い切り引き離そうと、こちらも力を入れる。
離しても離しても
獲物に最期の一撃を食らわすまで
執拗に追ってくる。

まりおの身体はものすごく固くて、
感じたことのないほど力が入っていた。

「 わたしが知ってるまりおじゃない 」

わたしは血だらけになり、
痛みとショックで呼吸も荒くなり
ベランダに逃げた。

同じ部屋にはいられない!!

締め出されたベランダから見る部屋の中に、
わたしの知らない、

恐ろしい猛獣がいた。


ベランダで
明日からの生活を考えていた。

もう部屋に入れない、
仕事にはどうやって行こう、
お風呂も、トイレも行けない、

怖い、怖い

一晩考え、調べて、
24時間対応の訪問獣医師がいることを知った。

震える手で電話を掛け
必死で助けを求めた。
自分の命も危ないと思っていた。

獣医師ならなんでもできると決めつけていた。
獣医師も、自分なら手に負えると思っていたに違いない。

でも違った。

余裕そうにしていたのは最初だけ。
ことの重大さに途中で気づき、
獣医師も、「逃げろ‼︎」とわたしを連れてベランダへ逃げた。

獣医師と二人で締め出されたベランダで
絶望的な現実を痛感した。

ダメかもしれない。

ベランダから屋上をたどって、玄関に戻り、獣医師は帰ることになった。

「お力になれずにすみません」

「いえ、でもわたしはこの後どうしたら・・・」
獣医師が、言い残した姿が今でも脳裏に焼き付いている。

「こうゆう時の対応がネットに書いてあります。」

「殺処分」という言葉を言ったのか言わなかったのか明確に覚えていない。
でも、その意味を言っていることがわかった。

ネットで調べたら、同じような体験をされている方は思ったより沢山いた。
試行錯誤を繰り返しながら
「もう疲れた」「怖い」「生活ができない」
「安楽死」「殺すか殺されるか」

こんなことが書いてあり、投稿が終わっている。

「その後、どうなりましたか?」
「無事ですか?猫ちゃんも飼い主さんも!」
「生きてますか?」

聞きたくても、投稿は数年前のものばかり。
疲労と恐怖から
殺処分を選んでしまったんじゃないか。
その選択をせざるを得ないと思ってしまったんじゃないか?!



読みながら、叫んでいた。
自分の直面している現実をよそに

「殺さないで」
「喋れないだけだから」
「一生懸命伝えているだけ」
「表現しているだけだから」

投稿記事に向かって必死に叫んでいた。

だってわたしにはわかる。
この子たちは伝えているだけ。
伝わらなくて苦しんでいる。
それを聞いてあげて。
猛獣のように豹変しても、それは
何かの訴えだから。
「悪魔」になった訳じゃない。
信じて伝えてきてるだけ。
この子は悪魔なんじゃない。

昔の自分を見ているようだった。

続く。

豹変する直前のまりお
豹変したまりお
瞳孔が開いてる

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