木10ドラマ silent 第8話感想
前回放送から2週間。
この間に公式がSNSで投稿していた未公開シーン、リクエストシーンを見たりしながらキュンキュンして待っていた、今回の第8話。
前回、紬が想に対して好きって気持ちを伝えて、思いがけない想からのハグでお互いに通じ合ったのかな?で終わっていた。その続きから。
そんな第8話を振り返る。
あらすじ
佐倉想(目黒蓮)は青羽紬(川口春奈)に、声が出せないわけではないが、自分で感じとれないことへの怖さがあることを話し、紬はそれを受け入れる。しかし、2人の距離が縮まるほどに、想は自分と一緒にいるのが大変なのではないかと紬を気遣うようになり、紬は否定するものの、なかなか思いは伝わらない。
一方、桃野奈々(夏帆)は春尾正輝(風間俊介)との再会を果たす。「紬と想を見ていたら春尾くんのことを思い出して」と言う奈々。そんな中、紬は実家の群馬に帰り、母・和泉(森口瑤子)に想のことを話そうとするのだが…。
紬を幸せにし隊
紬がどれだけ周りの人に愛されてるかがよく分かる。
元彼が別れた後も近過ぎず離れ過ぎずの距離感で
こんなにも思ってくれてるのは、優しさかな。
にしてもお母さん並みに優しい湊斗。
彼もどうにか幸せになってほしい。。。
紬と想のやりとり
付き合う前の「次いつ会える?」とかのやり取りって
一番楽しい時間。
どんな人との連絡よりもドキドキして
返事待ってる時間も楽しいんだよな。
それを表現してるシーン、なるほどなぁって思った。
好きな人といる時間でも
自分が引け目に思ってることを第三者に見られると
ちょっと恥ずかしいとか
相手に気を遣わせてないかなとか
申し訳ないなって感情が出てきて
楽しい時間にもモヤがかかっちゃう感じ、わかるな。
一緒にいたいからいる
話したいから手話を使って話す
ただ横にいたい
ただそれだけなのに、
一緒にいるの大変でしょ?
疲れるでしょ?
迷惑かけてるでしょ?って…
言われる方も辛いよな。
お互い一緒にいたいって気持ちはあっても
自己肯定感が下がっちゃうと気になっちゃうよな…
春尾と奈々
大学時代の春尾を演じる風間くんが、全然違和感無かった。
大学生の奈々ちゃん、明るくてキラキラしてて天真爛漫で
好きな人といるだけで楽しそうなの伝わってくる。
そんな二人のやり取り、
すごくキラキラしてて素敵な雰囲気だった。
話さないからできる2人だけの会話
秘密の会話
ありがとうの使い回し。
ありがとうって一言だけど、ちゃんと伝えたいから
使い回さずに伝える、奈々ちゃんの思いやり、気持ち。
ありがとうございました。
どういたしまして。
お疲れ様。
このやりとりができるってだけでも、
奈々ちゃんは嬉しかったんだよね。
ここのやり取りって、普段の生活の中ではなんて事のない
あっという間に過ぎてしまう時間だけど、
そんな時間の切り取られた一部だけど
人生の中で見たらたった一瞬の出来事だけど
素敵な温かい、大事な時間だよなって思った。
奈々ちゃんが振り向いたシーン
すごく素敵だった。
紬と想がメインのドラマだけど
春尾と奈々ちゃんのドラマを見てるくらい
すごく素敵だった。
音楽も相まって、もうなんか言葉には表せられないくらい
温かい気持ちになれるこの不思議な感じ。
前に春尾が湊斗に
聞こえないなら振り返らないですよ
って言ってたけど、
今回冒頭で春尾が奈々ちゃんに声をかけるも振り返ってもらえず
前回の伏線回収かなと思わせといて
この奈々ちゃんの振り向きシーン。
「聞こえたから振り向いた!」っていう奈々ちゃん
すごく可愛かったし、
良い方に伏線回収されてよかった。
顔見て話たいから覚えた手話。
筆談でも話せるけど、ちゃんと顔見て話したいから
喜ばせたい、役に立ちたい、ニコニコ笑っててほしい
だから覚えた手話。
でも手話教えたのは、
自分と話すためだけのツールであってほしかったのかな。
本当はお互い同じ思いで使っていたのに。
春尾はその先を見てやったことが、
あの時は伝わらなかったのかな。
手話通訳してほしい訳じゃない。
善意は押し付けたら偽善。
手話疲れる
教えなければよかった
悲しいシーン…
前に春尾が紬に
出会わなければよかったって思ったことあります?
って聞いたのはこのことがあったからか。
またしても伏線回収。
耳が聞こえないなんてハンデでも何でもない。
その人の特徴であって、
聞こえないから手話とか筆談を使ってて、
だから2人だけの秘密の会話ができる。
二人は上手くいかなかったから、
紬と想には上手くいってほしいって思う。
ここでもまた周りの人に愛されている二人。
二人が一緒になろうとすることで
どんどん周りの人から愛されていく二人。
このドラマの優しく温かいところ、
本当に好きだな。
紬と光の実家帰省シーン。
お母さんは何でも察する。
女同士、2人だけの会話。
あのシーンは泣けた。
心配されるかな、否定されるかな
同情されるかな、何て言うかな…
そんな考えも吹き飛ばすような
お母さんの優しさと笑顔と言葉。
深くは聞かないけど、察するお母さんの優しさ。
紬の優しさはお母さん譲りなんだな。
今回1番好きなシーンだった。
紬のお母さん役の森口さん、
優しいお母さんの感じがすごくピッタリで
登場シーンは10分ちょっとくらいなのに、
セリフの一つ一つが心に刺さりまくって
脇役ではなく完全にキーパーソン。
もう大好きになった。
言葉じゃ伝えきれないから物に託す
すごく素敵な表現。
ただの荷物、
そうじゃなくて、伝えきれなかった言葉の代わり。
脚本の言葉のチョイスがすごく素敵。
好きな人に自分のお母さんのご飯を食べさせたい
すごく好きな人だからこそって感じが
素敵な表現でホッコリだった。
あの食卓シーンは、二人の未来を見ているみたいだった。
今回はホッコリ温かいシーンが多くて
さすが高野監督だった。
大学のシーン、空との対比
音楽のタイミングとシーンが切り替わるタイミング
すごく綺麗でエモいシーンが多くて
それもまた、心が温かくなる一つの要因なのかなって思った。
顔見て話すことの大切さ、
手話を使うことの意味、
善意とか優しさとか、そんなんじゃなくて
顔見て話したい、会話したい
ただそれだけ。
それは聴者もろう者も関係ないでしょ?
聴者同士だって顔見て話したいって思うでしょ?
これ言ったら笑ってくれるかな?
喜ぶかな?
嫌な思いしてないかな?
どんな表情するかな?
そんな相手の反応を早く見たいから
そのツールとして喋るか手話使うか
ただそれだけのこと。
このドラマはそんな当たり前のことを
思い出させてくれる。
今回、翻訳アプリが一回も出てこなかったのも
そういう風に思わせてくれる一つなのかもしれない。
今回は15分拡大なだけあって
話の大きな山場が2つくらいあって
めちゃくちゃ見応えたっぷりで
2週間ぶりってことも吹き飛ぶくらい
すごく素敵な回だった。
次回予告では、想が聞こえなくなり始めた頃の話が流れてたから
佐倉家の話がメインかな?
想がお母さんと、家族とまた向き会えるようになるのか?
気になるところだ。