食事 #4
宿泊を延長して、やっと、やっと、来たかった表六玉さんへ。
お店に入ると、昨日の夕方電話くれたでしょ?と店主。感覚が鋭いですね。自分の声そんなに特徴あると思ったことはなかったし。(ちなみに上記電話の時点では、一見さんお断りの店とは知らず、初めましてなのに「明日やってる?じゃあ明日行くね〜 」とライトなトークで予約もせず電話を切っていた。そして何の迷いもなく延泊のお願いを宿にしたのであった…)
最初、暖簾のあるBOX席的なところに通していただいたのですが、一人だとあまりにも独房だし、家にいるのと変わらんやん!と、まんじりともせずいたところ丁度カウンターにいた方が帰るタイミング。
ワガママ言って移動させていただく。
料理はおまかせ+「掟破りの日本酒無制限飲み補題」。さあ本領発揮です。
昨日散々水尾をいただいたので、今日は水尾以外を攻めました。
「夜明け前」ピンク色の文字ラベル初めて見た!と興奮していたら”雫取り”との。とても美味しいのでおかわりをしました。
一緒に頂いていたのが、お塩でいただく手作りのお豆腐。他のどこにもない味。ほのかな甘味がお酒に合いました。お刺身は赤海老と信州サーモン。コリコリした歯応えと味の濃さ、お酒が進むわけです。
はしゃいでいると店主が大盛りの生わさびを見せてくれました。安曇野の大王わさび農場から届いたものだという。すごい、、素人の私でもわかります、この大きさになるまで何年かかるか。たまらない上物です。
すかさず「最後わさび飯で締めたいです!!!」と挙手!
希望を受け入れてもらえました。
大皿盛りのサラダ。ギザ切りがかわいい大根に酸味のあるパイナップルやキウイに絡む自家製オニオンドレッシングが絶品で、ペロリでした。
鉄鍋でセルフ焼きするチーズは、次の一献、やや辛の「喜久酔」にピッタリ。カチョカバロより上のランクのチーズとのことで、ちょっとゆっくり大事に焼いてみたりする。
お待ちかねの焼き鳥がきたので、四杯目は狙いすまして「林」をいただく。辛口の北陸の酒は焼いたタンパク質に合うという持論が命中。
わさびをたっぷりつけたり、つけなかったり。じっくり愉しみました。
五杯目の「北光」を頂いていたら、釜で炊いたミルキークイーンが満をじして登場、そう「わさび飯」のためのセッティングが始まりました。
わさびたちを入れて蓋をして蒸らして、また蓋を開けた時の香り…口に入れてもぐもぐした時の鼻に抜ける風味…神楽坂や伊豆でわさび飯を食べさせる店はいくつか行ったけれど、ここまで風味が強いのは初めてだった。おいしかった。
薄々気づいていると思いますが、ここまで結構食べてきているので、さすがの私もお釜の底まで食べきれず、おにぎりにしてもらって、持ち帰る。
沢山しゃべって食べて長居してしまった。なにもかも美味しかったので季節が変わったらまた来たい。
(おまけ)
入ってすぐ、独房の隣にいたサラリーマンの会話
「今日、今シーズン初のクワガタのメスみたよ」
「今年早いな〜」
クワガタのメスで季節を測るのね、感心。
表六玉を出たあと、近くのBarで地元の方々のカラオケに混じりフィーバー。オハコを歌うようなカラオケより、その場にいる人のリクエストに応えたりデュエットしたりハモったりするようなセッション形式のカラオケが好きだなと改めて思った。
流石に翌朝は寝坊して宿の女将からモーニングコール。頼んでないのにモーニングコール。
酒焼け歌焼けのガラガラ声で朝のおしゃべりの相手をしました。
でも朝から楽しかったね。