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ドイツ旅行記 その8 ホーエンシュヴァンガウ城
ドイツの歴史にこんな耽美な世界があったとは!
ごっついドイツ人のイメージを壊す、マキシミリアン2世とルートヴィヒ2世の世界。
永遠に続くドイツ旅行記です。
自分のために、いやこれから旅行する人のために書いています。
旅行の思い出は、気持ちが熱いうちにですね。
さていよいよ目的の「ノイシュヴァンシュタイン城&ホーエンシュヴァンガウ城」。
近くの駐車場に車を停めて、雪がうっすら残っている歩道を歩いていきます。
まずは、予約を入れていた、
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ホーエンシュヴァンガウ城 Schloß Hohenschwangau
ドイツ語で「白鳥の里」という意味のお城。
ノイシュヴァンシュタイン城を作った王、Ludwig2世のお父さん、マクシミリアン2世が19世紀に廃墟となっていたお城を買い取り作ったお城で、こちらのほうが実際に王たちが住んでいた場所となります。
チケットには予約時間の、90分前には到着するようにと書いてあったので、気合いを入れて2時間近く前に行きました。
しかしお城ふもとから、急な階段を登り徒歩10分ほどで、着いてしまいます。入り口で早く入場できないか?と交渉しいましたがダメということで、
一度降りて何かを食べることに。
![](https://assets.st-note.com/img/1737292557-yGU2hmcHgBATw9lFa1KqbOeW.png?width=1200)
後から分かったことですが、おそらくこちらのお城ではなく、ノイシュヴァンシュタイン城に行きたい人に対して、お城まで馬車もバスもタクシーも使用しない場合は徒歩で40分ほどかかるので90分前の到着を、、、ということだったのでしょう〜。
こちらのホテルで軽めのランチを。
スープとビール!(お水より安いし、、、。昼間からのもう!)
なかなか美味しかった。
窓から見えるお城が素敵。
ホーエンシュヴァンガウ城
イタリアの実際に使われていた「要塞」を目的とするお城と比較するととても小さく、テーマパークのもののように思えました。
12世紀に建てられた廃墟になっていたお城を4年間かけて、19世紀に建て直したお城です。王の個人邸のようなお城ですね。要塞は飾りです。
中は撮影禁止とのことで、ネットで検索してもなかなか出てこないわけだ。
オーディオガイドとともに、見学をしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1737292758-c2L7w3Nl1hosmxrFbt5KWnp4.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1737292773-hWCfl93U81ZodVy2p0HFwxOq.png?width=1200)
時間になるとこちらからガイドと一緒に中に入ります。
美しい螺旋階段を上がっていくと、まずは居間に。
ビリヤードテーブルがあるお部屋。
ものすごく豪華な個人宅といった感じです。
そして、寝室、読書部屋など。
ルートヴィヒ2世のカリスマ的魅力
家族写真もありました。こちらはネットでも上がっています。
え!!目を引く、すっごい謎めいた「美形」!
そうです。この少年がLudwig2世。
さらに弟のオットー氏も謎めいたお顔。
目つきがとても鋭い。のち精神病と診断されたそうで。
長男のLudwig2世(後王様)は女性が基本的にきらいで、結婚しませんでした、、、湖で謎の死を、、、。ワーグナーを好み。
なぜでしょうか。
すごい謎めいた空気に包まれます。
(お父さんの方のだと思いますが、、、)
寝室には、裸体の女性が2名いる壁画が、、。
また、夫婦は別の寝室で、螺旋階段から謎の扉があって、そこから通っていたようです、、、といった説明。
すごい豪華な読書椅子もありました。一人でここで本を読んでいたのでしょうか。
事前にもっときちんと調べておけば、説明ももっと理解ができたかと思うと本当に残念ですが、
ルキノヴィスコンティの映画、そしてBLにもなっていた
LUDWIG2世の伝記はイタリアの映画監督ルキノヴィスコンティ(ベニスに死す で有名)の作品にもなっていて、また、他にも2つほど彼についての映画があるほど有名なドイツ王だったのですね。
同性愛者、権力のある王様、見た目の美しさ、美に対するこだわりとセンス、そして謎の死。ワーグナー。
映画になるネタだらけですね。
そして漫画にもなっているのですね!(BLです!)
お父さんのマクシミリアン2世王も魅力的な王様のようですが、
ルートヴィヒ2世は、お城を通して後世にも語り続けられるのです。
ルネサンスの時期のメディチ家
のように、建築物、芸術に多くのお金を使った王は、当時は農民などに嫌われていたでしょうが、その圧倒的な美に対するこだわりが、(合理的ではない)ヨーロッパの美しさを作ったのでしょうね。ちなみにメディチ家には謎めいた耽美的な魅力はありません。
次から次に美しいお城を作らせ、ワーグナーに投資して、、、と。
最後は彼も精神病と診断されて、王交代を強いられて、湖で彼のパートナー(?)だった医師(男性)と一緒に謎の死を、、、。
殺害されたのか、自殺だったのか、、、。映画では自殺のように描かれています。
ワーグナーの「「結婚行進曲」。
有名で誰もが結婚式で流していますが、このような背景を持っていたとは知りませんでした。ワーグナーの天才的才能をすぐに理解したルードヴィヒ2世はすごい。
ドイツにこんな歴史が眠っていたとは!(って私が知らなかっただけでしょうが)
旅行は本当に勉強になります。
本ではいくら読んでも頭に入らないが、一度訪れるとその後うそのように興味をもち内容が理解できるようになります!
次は、ノイシュヴァンシュタイン城へ歩いて登った!編です。(ひっぱります、、、)