また転機(カウンセリングルームを開業した個人的な話25)
※カウンセリングルームの経営に役立つ普遍的な話は、個人的な話の後に書く予定です。
※この記事は目次に沿って書いています。
結局、新しい物件に移り、初めて店の名前を窓に貼り、ちゃんとした「施設」としての運営が始まりました。
それまでと大きく内容は変わりませんでしたが、開業当初とは違うスタッフの方々に手伝っていただき、託児もできたし、その場所でセミナーもできました。
自宅ではない事務所という場所で「カウンセリング」もできました。
大雪の日の雪かきなどは大変だった想い出がありますが、思うように贅沢な広さを使ってカウンセリングができたと思います。
売り上げも、以前よりは下がりませんでした。
ただ、大きく上がるというところまではいきませんでした。
そんな折、同じ悩みを抱えていた同業者が、解決策として自宅前の敷地内にカウンセリング専用の一戸建てを立てるという選択をし、そちらと合併しないか、という話が持ち上がりました。
屋号を無くすことには不安があったので、表面上は合併後の新しいルームの一員として、ですが内部の形式としては業務委託として、そちらの建物に備品を移し、再スタートを切ることになりました。
大家さんに事情を話すと、決まる前に言ってくれたら家賃の値下げの相談にのったのに…と言ってくださいました。
もしそうしていたら、また違ったのかもしれません。
悔やんでもしかたありませんが、今思うとここも大きな岐路でした。
半年ではあまりにも恥ずかしい、と思っていましたが、その物件でルームを運営できたのは一年間でした。それでもここまで続けられたことはよかったです。
今となっては、もうあの頃に戻ることはできない。
経済や物質的なものとは別に、残念ながら、その心のエネルギーが残っていないような気がします。
でも、こうしてあの頃のことを思い出してみると、やりたいことを実現できた幸せな一年だったかもしれません。
こんなに過去のことを細かく時系列に振り返ることは、普段はないですね。
こうしてnoteで目的を持って書いているからできることだと思います。
早く「現在」のことも書きたいですが、どうか昔話だと思わずに、個人事業を興す方には「現実的な話」としてお読みいただけると幸いです。