何年先も、美しい地球で好きな人と旅ができますように
スイスの山。
目の前にずっしり構える4,000m級の山たち、それを自分が今標高3,800mで見ていることに、心動かされる。
ハワイの海。
揺れる緑の向こうに太陽がキラキラ反射して、心を照らしてくれる。
地球を思いやる
「また絶対に見に来よう」と思える景色にいくつも出会った。
この上なく幸せなことだ。
同時に思うのは、私がいくら「また見に来よう」と決意して計画を立てたところで、相手も同じかは定かではないということ。
相手、とはこの美しい地球である。
何年後かに家族でハワイ旅行をするとして、何十年後かに彼とスイスの山を訪れたとして、今私が目にした景色をまた見られるのだろうか。
海のブルーは輝きを失っているかもしれないし、山に存在感を与えている雪は粉砂糖くらいになっているかもしれない。
そんなことを本気で思うようになった。
大自然を目の前にすると、心が動かされる。
前に進む決意を固められたり、今ここにいられることに感謝の気持ちを持てたり、昨日の言動を反省できたりする。
私は自然に生かされているのだ。
肉体的にはもちろん、精神的にも。
生かされている。
「与えてもらっている」という言葉ではとうてい言い表せないくらい、自然にギブされている。
それに対して、私は何か還元してきたのだろうか。与えてもらったものをただ消費するだけして、のんきに過ごしているのではないか。
旅をしながら、生活をしながら、自分にできることをやっていこう。
自分の手をフィルターにするように、そんな決意を水に通して今植えたばかりの木に注ぐ。
身の回りの小さな世界を思いやる
水の冷たさを感じながら、別のことを考える自分もいた。
地球のことを思うことに、違和感を抱く自分。
いわゆる「善」をするときのくすぐったさか、このモヤっとの正体はなんなのか。
大きな世界を思いやる前に、私は小さな世界を思いやれているのかな。
今この目の前の木にそうしているように、目の前の人たちに優しさを注げているのかな。
地球、自分の身の回りの世界、自分。
私たちが生きる"世界"にはいろんなサイズがある。
まずは小さな世界をしっかり守って愛していきたいな。大事なものをしっかり大事にすること。思いやること。
簡単なようで難しいことをやっていくぞ、と思いながら揺れる木を見守った。
「マラマ」とは「思いやりの心」
今回、スイスから地球の裏側のハワイに旅したのは、TABIPPOさん×ハワイ州観光局さんの「#あたらしいマラマなハワイ旅」に参加するためです。
「マラマ」とはハワイ語で「思いやりの心」という意味。
「マラマハワイ」とは、「ハワイを思いやる心」。
写真を載せた植樹をはじめとして、「マラマハワイ」を感じられるアクティビティをいくつも体験させていただきました。
やっぱり、自分の身で体験することが、ただその言葉の意味を覚える以上の価値を持たせてくれると感じます。
自分ごととして、「マラマ」「マラマハワイ」を自分の中に落とし込めたような。
今回のツアーは人の良さもとっても感じました。
みんなそれぞれ何かに熱中して取り組んでいて、思いやりのある人たち。そんな人たちと出会って一緒に旅ができて、本当によかったな〜としみじみしています。
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