フィリピン帰国難民~学校のコロナ対応と返金(07/04更新)
こんにちは、まりです。
★こちらはフィリピン留学中にコロナで学校が休校した方に向けての情報交換のための記事です。
※07/04に詳細を追記しました。
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~この記事を読む前に~
学校の名前は明かしません。
あなたの学校やエージェントの対応が納得のいかないものだったとしても、学校に対しての返金依頼の協力などはできません。
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▼半年予定の留学が半分になっても返金はごく一部
私の場合2020/01~06/13までの留学予定だったが、3月上旬からコロナで学校が実質休校になったため、学校に通っての留学生活は半分になってしまった。
学費は120万円(飛行機代、ワクチン代、海外保険代、外食費を差し引いた金額)。
入学金と3月中旬に学校が休校するまでの留学(約69万円分)は、全く問題なくサービスを受けることができた。
残りの留学費は約510,000円。
最終的に約150,000円が返金されたが、最初に学校側から提示された返金は約75,000円のみだった。
▼返金の内訳
①授業料返金(3か月分)→約75,000円
②部屋のダウングレード(2か月分)→約75,000円
部屋のダウングレードには基本的に応じてくれないが、交渉して了承してもらった。違いは、お湯シャワーから水シャワーに、2階から1階になるだけ。
また、授業がなくなる以外は通常通りで、食事が出て、掃除をしてくれ、洗濯物も出せた。(でも留学の目的はそこじゃない)
▼学校のコロナ対応
学校の対応は「すぐに休校して生徒を帰国させる」もしくは「TESDAの許可を待ちながらそれまで生徒がレッスンを受けられるようにする」の二択になると思うが、私がいた学校は後者を選択した。
通常、生徒から学校にお金が渡り、その一部が先生に届くという流れだが、学校を介さずに先生と生徒が直接つながり、直接レッスン料を支払う形になった。
外出禁止により、先生が自分の市から学校の市まで移動することが難しくなったため、オンラインレッスンが始まった。
また、生徒は元生徒、学校は宿泊施設という立場になった。
▼3月中に卒業予定だったのに帰国難民になった人
学校側は、宿泊とレッスンの継続(先生と生徒のプライベートレッスンにはなるが)を設置した。
ただ、宿泊施設にしては料金がものすごく高く、料理、洗濯、掃除付きで週29,000円ほどだった。そこに、レッスン希望者は1レッスン当たり約220円を追加で支払う。
同じエリアの1人暮らし用のアパート(広さ2倍以上)は月20,000円ほどで借りられた。
レッスンを望まずただ帰国する時期を待ちたい人にとっては学校の提示した金額は高すぎたため、時期はまちまちだが結果的にほぼ全員そのアパートに移動した。
▼卒業日がまだ先だった人(私含む)
留学費を既に全額支払い済みだったため、返金額の問題で予定より早く退去すると損しそうだったので、その「宿泊施設」に留まり続けた。
どういうことかというと、例えば私の場合、「卒業予定日より早く卒業したいと思った場合返金はしてもらえるのか」と聞いたところ「(確認した時点では)6月は飛行機が飛ぶことになっているので、その場合自己都合で卒業を早めることになってしまう。そうすると規定上、1か月後以降の半額しかお返しできません」と説明を受けた。
つまり、毎月合計170,000円かかっていたとして、卒業を早めた場合はその1か月後以降の半額(つまりひと月当たり85,000円)が返金される。
私は4月中旬に打診したので、即日卒業したとしても5月中旬から卒業日までは1か月しかなかった。支払った分の(170,000円×3か月=)510,000円のうち、85,000円しか返ってこないということだ。
実際いつ飛行機が復旧するか確証もないため、学校をすぐ卒業したらしたでアパートを契約しなければならない。そこでの生活にもお金がかかる。(結局国内線の復旧は延長され続け、チャーター便を除けば6月14日(特別便)まで飛ぶことはなかった。)
これらを踏まえると、私は「学校に残る」という選択がベストであったと思うが、学校側の対応には不満が残る。
ただし学校に残ったことでの利点が全くなかった訳ではない。
▼学校(宿泊施設)に留まった利点
スタッフがこまめに外出禁止情報や帰国情報などを知らせてくれた。
他にも待機している元生徒がいたため、精神的に安心して過ごすことができた。ひとりでうまく情報も取れないなかで待機しているよりは安全だった。
学校に残っている生徒だけがプライベートレッスンを受けることができた。私は、1か月間は1日2コマ、最後の1か月間は1日5コマのレッスンを受けた(もちろん1コマ約220円のレッスン料は先生に支払った)。
ただ、このレッスンについても、学校が休校中であるのだから、先生はアパートの人たちが希望すればレッスンをする権利があったはずだ(実際希望者はいたのだが禁止された)。元学校側がそこを妨げることは本来してはいけなかったのではないか?という疑問が残る。
▼全体で見た感想
学校に何も申し出なければ授業料75,000円のみの返金だったのでその判断には不満はあるが、部屋のダウングレード交渉に応じてくれたため、ある程度の対応はして頂いたと考えている。
また、フィリピン留学とは授業料以外の部分でこんなにも割高な料金を取っているんだなとある意味勉強になった(これは私がいた学校だけでなくどこも同じだと思う)。
授業を抜いた料金などサイトにはもちろん明記されていなかったし、学校も正直どんぶり勘定だったと思うが、宿泊し続ける以上、授業料以外の金額は支払う義務がある。
ただ、島が封鎖される前に良心的な返金額で帰国させてもらえたら一番良かった。
そうすれば、510,000円ほどは手元に返ってきていたはずだし、3月時点では日本の景気が今よりマシだったので、就職活動も違った状況になっていただろう。
また、学校側から一方的に「返金はこのようになります」「延長の料金はこのようになります」と提示されたことで、元生徒たちからの希望を汲んでもらえなかったのも残念に思った。
返金額に納得がいかなかった人、食事や洗濯などのサービスが必要ない人など、意見は様々で、また個別の依頼に対し「私たちはここまで努力しているのに」といった恩に着せるような返事が返ってきたと憤る声もあった。
私自身も、返金についての話し合い中に私の提案や人格をあざ笑うような態度を取られたりして大変ショックを受けた(あまりに悲しかったのと特定の可能性があるのでここには書かない)。
ただ、経営者の態度と対応(返金やサービス)は全く別のものなので、多少なりとも返金してもらえたこと、レッスンの手配をしてくれたこと、食事などのサービスを引き続き受けられたことに対しては感謝している。
以上が、私の学校のコロナ対応と返金額だった。私は、これ以上の返金を求める気は一切ない。