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若者だけど、新聞を読む人っているの...?それは誰?

私は来年度から、念願の新聞記者になる予定だ。

「個人が抱える悩みを拾って、社会の共通問題にしたい」

「人に出会いたい」

「世界の状況を知って、伝えたい」

どれもありきたりな動機だけれど、漠然とした憧れ(本当の動機はまた別の機会に記事にしようと思う)から記者を目指すようになったのは、大学3年生の秋。

周りよりもマスコミ就活を始めたのが遅かったが、幸運にも多くの先輩方に助けていただき、どうにか内定をいただくことができた。

もちろん、斜陽産業だということは認識しているし、「そのうちいくつかの潰れるかもよ?」というコメントも痛いほど聞かされてきた。

それでも記者になりたい、と思うくらい仕事そのものに魅力を感じている。(少なくとも今現在外野からみている限りは・・・)


「今時、そんな古風な仕事目指すんなんて・・・」

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就活をしていた時も、終えた後も、多くの友達や先輩から言われることがある。

「どうして新聞?」「えっ?新聞読むの」

「珍しいね」「意外」

家族からは最初の頃あまりよく思われてなかったし、実際何度か「やめたほうがいい」と諭されたこともあった。

極め付けは、ある友達からの「そんな古風な会社に行くの??!!時代遅れじゃない?」だった。

(一つ訂正。正確には時代遅れ、とは言われていない。でもそう言われたと思い込んじゃうくらいグサっときた。から付け加えておこうと思う。)

これには正直心を折られた。

でも、そう言われるのも無理ない。

誰もが知っている事実。

若者は新聞を読まない。

だから周りからそう驚かれるのも、ある意味理解できることだ。

流石に新聞を"知らない"なんて人はまだいない信じたいが、

そのうち紙の新聞を見たことすらない、という人が出てきてもおかしくないんじゃないかって思う。

遡ること、数ヶ月前(就活に全神経を注いでいた頃)、仲の良い周りの友達に「新聞」についてどう思うか、話を聞いたことがある。

もう言うまでもないが、その当時新聞を「紙」でとっている人はゼロ。

「親の方針で、一人暮らしをしてからも産経新聞をとっていた」

という、友人Aとか

「実は新聞がちょっと好きで、実家に帰った時は読んでる」

とかいう人もいたが、友人Aの場合は、時間がなくて結局読まなくなり、親に黙ってそっと解約したという。

また別の友人Bは「日経電子版を取りたいと思ったが、料金が高くて断念した」と教えてくれた。

(私にとっては、高いお金を払っても読みたいと思える新聞が日経だが、友人Bはその価値がないと判断したのだろう)

じゃあ、紙でも電子版でも新聞を読まない若者(かつテレビも見ない)は、何でニュースを得ているのか・・・?

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新聞、SNSのニュースに負ける(少なくとも若者の間では)

友人AやBは、大王道のLINEニュースやYahooニュースで情報を得るという。

どちらも、通信社や各新聞社からの転載である場合も結構あるのだが(特に速報記事など)、本来の新聞媒体とは何が違うのか。

Aがいうのは「LINEニュースとかって、海外の驚きニュース(AFPのことを言っていた)とか、カジュアルな話題が多い。だからとっつきやすいし面白い。新聞社の記事って、難解な文章にして読者を"煙に巻く"感が否めない」

これは確かに納得のいく指摘でもある。新聞記事はそもそも継続的に読んでいることを前提にしていることもあり、毎日読んでいないとわかりにくいところもある。

私は現在、某WEBメディアでインターン として働いているが、政治とか外交ニュースとか、硬派すぎるものはあまり読まれない。

つまり、新聞社が出している「国際ニュース」とか「政治ニュース」とかって、若者の多くには刺さりにくいのである。(理由はちょっと謎、別の機会に考えたい)

だから、頑張って記事を書いてもLINEとかヤフーが出す、「芸能」とか「恋愛・性」とか「読んでる人をビビらせる・煽る」ニュースに負けてしまう。

若者はそういう、「ゼロ円でお手軽に読めるカジュアル簡単面白芸能恋愛グロ系ニュース」が好きなのだ。


ただただ残念。

でもそういう点で、新聞は現在SNSのニュースに負けていると思ってしまう。(注意:この説は私の周りの若者の間に限る)

最近出会った「新聞を紙で読む若者」

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そんな感じで、「来年から記者になるのに、友達とか、知り合いには自分の記事を読んでもらえないのか〜。ぴえん」とか思っていたら、意外にも身近な人間に、新聞を紙で読む人がいた。

Zoomでゼミ授業を受けていたときのこと。

私の「新聞読む人なんていないですよね〜」というコメントに

「あ、僕読んでますよ。紙で」と答えた同じゼミの仲間がいた。

思わず「え!なんで!」と相手を質問ぜめにしてしまったが、彼の答えは至極シンプルなものだった。

それは「紙が好き」というもの。

感触とか、匂いとか、書き込めるとか、スクラップにしておけるとか、そういう点が好きらしい。

ちなみにその人は1ヶ月の本代をなんと、5万円ほどかける人で、少々特例がすぎるのだが、そういう若い人もいるのか〜と感銘を受けた。(と同時に自分も負けてられん!と意気込んだ。)

若者でいられるうちに、若者代表として頑張りたいと思う

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結論というほどの結論はないのだが、まだ新聞が新聞として認識されているうちに、どうにかこうにか若者の読者を増やしたいと思う。(入社した後)

特に自分は22歳で、高校生とか中学生ほどのフレッシュさはないものの、まだまだアグレッシブな若者だと自認している。

私のような新聞信者とか、紙が大好きな若者だけじゃなくて、新聞に特に思い入れのない、ごく一般の若者・周りの友達にも、ぜひ新聞を手に取ってもらいたい。

だって、新聞って毎日本当に色々なことを知ることができて、面白いんだよ!!!(to 若者のみんな!)

22歳(入社する時は23歳)、若者代表として、そこの架け橋的役割を担わせてもらえたら、、、。(でもまあ、こんな若造にはそんな役割は担わせてもらえないことはわかっているけど)

どんどん新聞の良さを布教していきたい。(上から目線にならないように)

そう願いながら、いろいろ頭の中で悶々と考えているわけなのであった。

終わり。





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