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33歳、大学を卒業してみた

2017年4月、当時26歳で私は大学に入学した。それは結婚をした翌年のことで、"普通" ならこのタイミングで大学進学を目指すのは珍しいのかもしれない。それでも大学に進みたかった。人生に挑戦をしたかった。

学部は、今まで一度も触れたことのない「経営学」の分野。全過程がオンラインで受講可能でスクーリングもない。地方移住をした私にとって、とても有り難かった。

当時の日記が残っている。
そこには「自信がない。やっぱり諦めようか」と、記されていた。
今さら大学進学なんて、高校の担任はどう思うかな、などと余計な心配もしていた。

入学をしてみて、仕事と家事と学業のバランスをとることにとても苦戦した。いったん仕事に集中しようかと、2年間休学したこともあった。ちなみにそれは得策ではなく、後に自分の首を絞めることになった。

全過程がオンライン。
それは便利でもあり、自己管理能力を求められることでもあった。

1年間を半分に分けて、春期・秋期それぞれ3つのタームがある。1タームで終了する講義もあれば、2ターム、3タームにまたがって受講する講義もある。当然それぞれの講義ごとに課題やオンラインミーティングがあり、それらのスケジュールを締め切りに間に合うように計画していく。

これは大学生にとって当たり前のことかもしれないが、登校日がないため「おーい、明日締め切りだそー」とか言ってくれる人もおらず初めは戸惑うことになった。

2017年に入学してから卒業までの7年半、色々あった。

2019年に個人事業を開業し、秋には本を出版した。その冬からパンデミックが始まった。
必修科目のオンライン英会話では、海外在住の外国人講師とのレッスンがある。この期間は、お互いの無事を確認したり、励まし合ったりもした。

卒論を書くための研究期間には、人生でもう二度と経験したくないと思うような出来事があり、気持ちが不安定で先の見えない時期だった。それでも卒論を仕上げるために、日々集中して取り組む必要があった。

結果的に、卒論は自分の中で満足のいくものに仕上がった。そして卒業が決まった。

挑戦してみてどうだったか、振り返ってみると「本当によかった」の一言に尽きる。

人生は、自分だけのもの。他の人が代わりに生きていくことは出来ないのだ。
そして、命は期間限定だから。
「やりたいと思ったことには、可能な限り挑戦していく」
これからもそういう生き方を目指していきたい。

この挑戦のために、家族や友人からたくさんの協力や応援がありました。
本当にありがとうございました。

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