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ベルベル語って、知ってます?

もろもろ、ご無沙汰しております。
先週モロッコから戻ってきた田谷です。(@tayaosa)です。

…てか冒頭から汚い話であれなんですが、帰国からずっとお腹の調査がよろしくなく、土曜からわりと笑えないぐらいの腹痛になりまして、昨日病院に行ってきました。

処方して頂いた薬を飲んだらピタッと治った。
さすがのジャパニーズクオリティーであります。

で、ふと思ったんですが。
普通、逆ですよね。
海外旅行とかで、お腹壊すならあるあるなのに。
モロッコで全く腹壊さないで、なぜに日本で…
ストレス性の何かなんですかね。

写真は最終日マラケシュの屋台で食べた海鮮パエリア。モロッコの20年ぶりとなるワールドカップ進出を祝ってのスペシャルデコレーションとのこと。

(ちょびヒゲのおっさんが「インスタ映えするよ」って。サンクス!)

...そういえば、てか、エビが少し生っぽかった気もするが…
(いや、病は気からのはずだ…)

今週も、もろもろ、よろしくお願いします。

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年内のメルマガ正式スタートを目指して、
モロッコうろうろしていましたが、
先週帰国いたしました。
もろもろ体制整い次第、
このメーリスにてご連絡します。
(年内正式発刊予定です^ ^)

「まあ、なくても別に困んないけど、
でも、あってもいいか…」

そう言ってもらえるような、
「マジメ」と「チャレンジ!(やらかす系!)」が
ごちゃまぜな感じな感じの
超ニッチなメルマガを目指します。
ぜひお楽しみにしてください^ ^
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【補足:Q&A】

前回記事に関して、2つほど補足させてください。友達から質問があったんです。

(1)ビジネスの場面でも、モロッコでは”英語”は通じないの?

「回答」
もちろんですが、一定数は英語できる人います。日本と状況は同じかと思います。自分の肌感としては、フランス語が流暢にできる人=学歴が高い=英語も”会話”であれば可能、という感じです。ただ、やはり英語を使うことを嫌がる人は多く、フランス語ならいいよ!とかフランス語話せよ!というプレッシャーは随所で受けます。一応モロッコの教育制度でも、中学校から英語は必修なんですが…ビジネスの世界でも、モロッコの人も普段使いで英語を使っている…というのは、違います。もちろん会社規模や取引先などによって状況が異なるとは思いますが、ふだん使いの国際的共通号は”フランス語”ですね。

(2)ベルベル語とアラビア語ってどれくらい異なる言語なの?あとベルベル語って、各方言でどれくらい違うの?

「回答」
単語から文法に至るまで、絶望的なぐらい違います。いくつか単語を書きますと…

例1 ) 水(日本語)
→ルマー(アラビア語)=アマン(ベルベル語)
例2) 私(日本語)
→アナ(アラビア語)=ヌッキー(ベルベル語)
〔nの音を詰まらす感じで〕
例3) いいえ!(日本語)
→ラ!(アラビア語)=オッオ(ベルベル語)
〔Wow Wow!みたいな感じで〕

音声必要ですね。テキストのみですいません。もはやカタカナで書けないっすね。ベルベル語、発音むずいっす。

んでもって、前回も書きましたが、さらにムカつく(?)のが、ベルベル語は場所によって3つの方言があるときた!

各方言共に、文法はほぼ同じなので会話はなんとなーくはわかりますが、動詞や名詞が違います。なので、1つの方言だけマスターしても方言ごとに会話通じません。

ベルベル語、本当に謎の言語。
自分も、絶賛勉強しようか考え中であります!

【前回記事】
「とりあえず、英語は通じません。」

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今回も引き続き、モロッコの言葉について。プラス、自分が2年間住んでいたアスニ村のことと絡めて2つ書いてみたいと思います。

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【1.謎すぎる…”ベルベル語”】


モロッコの人口は約3400万人(日本の約3分の1)。その内の約30%がベルベル人って言われています。なので、モロッコでは約1000万人の人たちがベルベル語を使っています。

で、文法とか単語とか細かいことは置いといて。

写真を1枚。
小学校のベルベル語の教科書の1ページ。

洋服って書いてある(...と思います)。

この幾何学な文字体、かわいくないですか?
なんか、魔法みたいな文字で、自分は好きです。

「指さし会話帳:モロッコ編」には、ベルベル語の全アルファベット表記が書いてあるので、もし興味ある方いましたらぜひ本屋でチラ見して見てください^ ^
NEVERまとめのベージもありました^ ^)

で、このベルベル語。
謎すぎると書いたのには理由があります。

というのは、上に書いたベルベル文字なんですが、多くのベルベル人は、この文字、読めないんです。

え?ですよね?
これ、マジなんです!

じゃあこの文字はなんやねんって感じなんですが、この文字は”昔使われてた文字”なだけで、現在、ベルベル語は”話し言葉”としてだけ存在します。

実はこれ、モロッコ方言アラビア語と全く同じ状況で、モロッコの言語状況のタフな理由がここにあるんです。

“話し言葉”と”書き言葉”が違う。
これ、マジで手強いです。てか、ほんとヤダ!

例えばカフェで、おっさん達が新聞を読みながら、友達と談笑しているとすると…

新聞→正統アラビア語(コーランのアラビア語)
友達との会話→ベルベル語(+モロッコ方言アラビア語)

これが、”日常的な言語状況”というわけです。普通がすでにこんな感じって、結構タフですよね。英語と日本語が両方公用語みたいなもんですから。
しかもそれが日常ですし…

それが要因なのか。
先日、マラケシュで日本語を教えている方が言っていましたが、他のアジアの国と比べても、モロッコの人の日本語習得のスピード、めちゃくちゃ速いみたいです。
(逆に読み書きは苦手とのこと。わかる気がする…)

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【2.ベルベルの村、アスニ村。】


2013年-15年の2年間。
自分はここ、アスニ村で生活していました。

モロッコ中西部の観光地マラケシュからタクシーで1時間程度。北アフリカで一番高いテウプカル山の麓にある村なんですが、この村に住む人たちも、約90%はベルベル人ですので、メイン言語はもちろんベルベル語。

当然、言葉には結構苦労しました…

今は笑い話になりますが(当時はだいぶイライラしてましたが…)、JICAボランティアって、派遣国(モロッコだーボリビアだー)が決まると、約2ヶ月、福島か長野の研修所で、強制的に(!!)、必要な言語を勉強する機会をくれます。

で、自分がモロッコに行く前に、”必要だから”という理由で勉強したのはフランス語でした。

で、モロッコ行くわけです。
が、首都のラバトで驚くわけです。
え?みんなアラビア語じゃん話してんの!

で、アラビア語を少し勉強するわけです。
習いたてのにわかフランス語で。

で、それぞれの任地に向かっていきます。
自分は山奥のアスニ村という場所へ。

で、驚くわけです。
アラビア語も通じねえじゃん!

でも、まあ、結果的に、フランス語もアラビア語も勉強してよかったなーと今では言えますが。当時の、「よっしゃー!初月から小学校でクラブ活動やるぞー!」的なバラ色のボランティア生活は、速攻でポッキリいきました。

まずは小学校の子ども達に、アラビア語とベルベル語を教わったり、
知り合いの家でクスクスを食べながら、単語を覚えたりとり…

結局、そうやって地道に言語を習得して行く過程で、
モロッコのことを"内側"からトコトン知れたので
その点では、本当によかったなーとは思いますが。

よく絵を描いてアラビア語やベルベル語の意味を教えてくれたマリカちゃん。アスニ村の子ども達も"日常的に使う言語"もベルベル語でした。

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少し長くなりましたが、前回同様に、ベルベル語の謎めいてる感じと、やっかいな手ごわい感じが、少しでも伝わりましたら嬉しい限りです。

モロッコ方言アラビア語(話し言葉)、ベルベル語(話し言葉)、正統アラビア語(書き言葉)、そしてフランス語…

モロッコを取り巻く、この言語環境のタフさ。

実はこの言語環境が、ネガティブな方向に振れてしまっているのが、
アスニ村だったりします。

モロッコのベルベル人の住む村の小学校の現場で、とても深刻な問題になっているのも、実は、この”言葉”なんです。

次回は、モロッコの教育現場で起こってる問題について。今後立ち上げる一般社団法人の内容と合わせて、書いてみたいと思います。

いつも読んでいただきありがとうございます^ ^
今週もどうぞよろしくお願いします。

いつも読んで頂きありがとうございます。サポートはモロッコの教育サポートに使わせていただきますね。