泉水子が可愛くなってきた~『RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた』(荻原規子)~
*この記事は、2020年9月のブログの記事を再構成したものです。
前巻以上に、ばっちり学園ものです。主人公の泉水子の引っ込み思案も、ようやく度を超えたものでなくなってきて、ようやく可愛くなってきました。
↑kindle版
このまま3巻は学園ものメインで行くのかと思いきや、途中からは、やはり霊能もの路線になりますが。
今巻で感心しなかったのは、バタバタと生徒会執行部と日本史研究会(SMF)のメンバーの名前が出てきたところ。セリフがある人たちはともかく、名前だけのキャラクターはいらない気がする。
あとフィクションとはいえ、仮にも生徒会の合宿に顧問の教員が一人も付いていかないなんてありえないので、その現実感のなさが興ざめでした。だとしたら学校に黙って勝手に合宿をしたことになるので、それはそれで大問題。1巻の時も思いましたが、荻原さんは、時々現実の学校の規定にそぐわない設定を使いますよね。
とはいえ、今巻では新たな展開が出てきたところもあり、続きはやはり気になるところです。
見出し画像には、今巻の舞台が戸隠なので、戸隠神社の参道の写真を使わせていただきました。
↑文庫版
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