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【お出かけ】「神奈川の声明――祈りが響きあう声の道――」に行ってきた

「カナガワ リ・古典プロジェクトin川崎・横浜鶴見」の一環の「神奈川の声明――祈りが響きあう声の道――」に行ってきました。


鶴見駅前の鶴見区民文化センターサルビアホールが会場で、夕方5時から7時までの公演でした。終わってからだとお腹が空いてしまうので、先にシァル6階の「すしと地魚料理 うみめし」で早めの夕飯としました。


上天せいろ(税込1,738円)

寿司、天婦羅、蕎麦と、外国人がイメージしそうな日本食がすべて食べられるというお得なメニュー。お寿司は看板メニューだから当然として、天婦羅も揚げたてさくさくで美味しかったです。お蕎麦はワンランク落ちますが、量がたっぷりなので、大満足です。


行雲

ちなみにシァル鶴見は禅をコンセプトにしておりまして、内装のあちこちにそれが見られます。こちらはトイレ(「東司」と表記されている)の近くにあった掛軸。


鶴見区民文化センターに入って驚いたのが、大行列。一瞬、声明のお客さんがこんなにいるのかと思ったのですが、期日前投票の列で、二度びっくり。2階にある鶴見中央コミュニティハウスが、期日前投票及び当日投票の会場となっているのです。
この行列、声明の公演が終わった後も、公演前よりは短くなったものの、まだありました。鶴見区の皆さん、頼もしい! ちなみに私は、もう期日前投票は済ませました。


はい、ようやくサルビアホールに入ります。本来、ご本尊に向かって唱える声明を、客席に向かって唱えていただけるという、ありがたい機会。それが可能な理由として、総持寺の方が、「一切衆生悉有仏性」の言葉を引用し、すべての方の中に仏性はあるので、とおっしゃっていました。背筋が伸びる思いです。


第一部 時宗総本山清浄光寺(遊行寺)――薄念仏――
現在の盆踊りのルーツは時宗の踊念仏ということで、薄念仏こそ、その原型と言えます。分かりやすく踊りと言えるほどのものではないのですが、手踊りならぬ足踊りで、振り付けもあります。なかなか興味深かったです。
唯一の難点は、僧侶たちの打鉦の音がキンキンしていたこと。鉦そのものの音色の問題ではなく、「本堂で聴聞しているときのように、客席への響きが一体となってお客様により心地よくお届けできるよう、ステージ上はコンサートで用いる音響反射板方式を採用しています」とパンフレットにありましたが、まさに音が客席にダイレクトに跳ね返ってしまったことではないでしょうか。本堂だったら四方に拡散する上、建物や人がある程度音を吸い取ってしまいますしね。
ただ第二部では、この音響反射板方式がうまく作用したように思います。


第二部 曹洞宗大本山總持寺・歎佛会法式――
歎佛会法式はお正月や授戒などのおめでたい時に行うものだそうです。地元だからという訳ではないでしょうが、總持寺からは遊行寺のお坊さんの倍の人数がいらしていたので、迫力が半端なかったです。シンバルのような妙鉢(違う表記もあるようですが)の音には、鳴らされるたびに驚きました。


声明、機会があればまた聴聞したいです。

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margrete@高校世界史教員
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