手をつけば
今日は、「手」に着目してみたした。
何故?
別に、深い意味はありませんが、おにぎりを握っている「手」からの連想です。
手をつけば吾子の世界よつくしんぼ
わたしには他人の目線に入り込む癖があり、目線の高さや角度や色の彩度などを、しょっちゅう変えています。たまに目が回ります。
でも、小さな子どもや猫の目線になってみることで、この世界が少しだけ高くなった気がして、圧迫感が減る気がします。
手をつきて大地の頬に春愁う
手をつくと、頬が地面につきました。雑草が伸びてきていて、まだ寒いのに春が近づいて来ています。
本当なら心が浮き立つのかも知れませんが、自然界は春なのに、人間界は未だに春の兆しすら見えなくて、なんとなく物思いに耽るといいますか、気だるい感じです。
土下座する彼の真に惚れた父母
交通事故を起こして娘を怪我させた彼氏が、両親に頭を下げて謝罪したと聞きました。
その潔い態度に、両親がまず惚れ、何故か、噂を聞いた伯母さんが惚れ、自分の娘の夫にしたいと言い出して、何故か、母と争奪戦になってしまいました。
娘はとっくに別れる覚悟なのにね。
別れ霜踏みし感触忘れめや
彼と別れることを選んだわたしですが、別れ霜を踏んだ、あの感触のように、彼のことは決して忘れないし、どうして忘れることなどできようかという句です。
でも、この句だけでは、そこまで伝わらないでしょうね。自画自賛です。
もう少し明暗をつけたいのですが、汚くなりそうな気がして、やめてしまいました。
水彩色鉛筆の先の色を絵筆にとりながら描きました。さて、誰の横顔でしょう。