冬のオリンピックも五七五(5)
オリンピック、ルールなので仕方がないかもしれませんが、ウェアの違反とか、素人には理不尽極まりなく思えます。
でも、これまでもシューズとか水泳着とか、その差によってタイムにも差が生まれていたので、やっぱり仕方ないですかね。
まあ、五七五はそんなこと気にせず、好きに詠んでみました。
雪兎コブ攻め舞うや蒼き空
(ゆきうさぎ こぶせめまうや あおきそら)
季語は「雪兎」です。
ノルウェー語で、雪上の「コブ」を意味するモーグル(Mogul)競技は、雪面に規則的なコブが配置された急斜面での滑走を、ターン技術、エアー演技、 ハイスピードの3要素で審査する競技です。
コブの上を跳ねるように滑走していく姿は、まるで雪兎みたいです。あるあるの句です。
氷上の未来へつづく道標
(ひょうじょうの みらいへつづくみちしるべ)
季語は「氷上」です。
フィギュアスケーターが氷の上に刻む軌跡を見ていると、まるで未来に続く道標のように見えました。
軌跡はすでに刻まれた過去なのかもしれませんが、彼らには、わたしみたいな凡人に見えない、未来に続く軌跡がくっきりと見えているんでしょう。
飛び散る雪の花を描こうとして、白い汚点が散在してしまいました。
たぶん、冬のオリンピックも五七五もこれで終わりかな。