覚書 2021年秋
毎週末は大体どこかしらで蚤の市が開催されていて、私の住むDüsseldorfはもちろん、近郊の街へも繰り出したりします。
最近行く蚤の市を変えたこともあり、ご無沙汰していたディーラーさんにとある蚤の市で昨日久しぶりに再会。
「最近見かけへんかったけど、元気にしてたん?」
(なんとなく関西弁喋りそうなオジ様です笑)
軽い挨拶の後はいつも1人にしてゆっくりと見せてくれるスタイル。
ドイツに来てびっくりしたのがこの配慮をしてくれる人の多さ。
もちろん色んなスタイルがあって良いとは思いますが、ドイツの人たちはお客にじっくり考える環境を作ってあげるということを大切にしているんじゃないかなと、そんな雰囲気が伝わってきます。
さっそく一目惚れした民族衣装、あいにく所持金足りず近くにATMもなく、
「来週改めるわ」と言うと
「(支払いの)足りひん分は来週持ってきてくれたら良いよ」と、なんという気前の良さ。
口約束でこんな風に信用してもらえると、こちらももっと信頼するようになりますよね。誠意には誠意で応えたい。
選ぶ基準の一つに、この人から買いたいという気持ちを大切にしています。
どんなに素敵でほしいと思っても、商品を粗末に扱っている姿を見ると、やっぱり辞めておこうという心理が働きます。
仲良しのディーラーさんからはあなたにはシンパシーを感じるよ、と言ってもらえるけど、特によくお世話になっている方たちにはこれからも素敵な物を集めてもらいたいし、応援の想いも込めて買い付けさせてもらってます。
いつもいつも気に入ったものが見つかるわけじゃないからこそ、色んな場所を回って沢山の物を見ることはすごく勉強になりますし、そんな環境に身を置けていることにつくづく感謝です。
そして人とのコミュニケーションを通じて、より一層物への愛着が湧くという経験も、有難いことにこちらでもさせてもらっています。
単純に、でも繊細に動くこと、いわば童心に戻っていく感覚・・・
改めて沢山の気づきをもらえた日曜の朝でした。