日報 3月13日 子どもみたいなパソコン
記入者:明明
会社で勤務していて、初めてパソコンがスリープした。
めちゃくちゃ波にノッている時だったの。
とっても集中してた。
なんで今なのよう!
今じゃなきゃダメだったのかよう!
5分待っても、10分待っても、
虹色の輪っかはくるくると周り続けています。
オーバーヒートしたかも……と思い、
パソコンの本体を触ってみました。
おや、熱くない。
たくさんのアプリを開いている訳でもなかった。
思い当たる節がなかった。
仕方がないので、
機械のトラブルに強いべっこうメガネ君を呼んで、
ひとまず強制終了してもらいました。
「こういう時は、こうするのがいちばん」
と、彼はキーボードとマウスでサクサク操作しました。
それがまるで、
風邪の症状に合わせて処方箋を出しているみたいだったの。
「トラブル」って、「風邪」みたい。
いつもと同じような動作をしていても、
人が日によってコンディションが違うように、
パソコンも状態が変わるのかもしれない。
駄々をこねたい日とか、しゃべりたくない日とか、
自分で自分のことがわからなくなる日なんかもあるのかもしれない。
人と同じにさ、
きっと通りものに当たった拍子に、そういう症状が出てくるんだよ。
形あるものは、必ず壊れる。
ミンミンは色々な場所や人から、
事あるごとにこの言葉をもらってきた。
壊れてはいないけど、
今日はマイパソコンからその言葉をいただいたよ。
いちいちヒステリックになってたらパソコンも困るね。
言うこと聞かせようと思うから、神経質になっちゃうんだね。
なんだか子どもみたい。
子どもを言うこと聞かせようなんて、無理でしょう。
こちら(大人)の都合を押し付けているだけじゃ、何も解決しないもの。
「私の思い通りになんてならない」って最初から受け入れちゃえば、
なんのことはない。毎度の状況に向き合えばいいだけなんだってわかる。
強制終了後は正常に動いているマイパソコン。
何の風邪だったのかな。
そうか、急激な腹痛だったのかも。
そう思った途端、
物言わぬパソコンが“昔からよく知っている親しい人”みたいに思えた。
有難いね。いつも動いてくれて、ありがとう。
そんな気持ちになりましたとさ。