日報 1月18日
記入者:明明
午前に1本、午後に2本、
合計3本の「ネギ」を目撃しました。
1本目はね、
おじいさんが運転する自転車のカゴに入っていました。
早朝の、冬の風が吹いていました。
おじいさんが握るハンドルが震えていて、
その震動に合わせて、ネギも揺れていました。
緑の部分が活き活きしていて、ハリのあるネギ。
くったくたに煮て食べたいなぁって思いました。
2本目はね、
スーパーのビニール袋に入っていました。
袋を持っていたのはお兄さん。
ネギの他に、プリンの容器が透けて見えました。
プリンと、ネギと、お兄さん。
やさしい滋味深さを感じました。
3本目はね、
奥様が持っているエコバッグの中に入っていました。
はち切れんばかりに品物がつめこまれていて、
ネギは差し込まれた場所から身動き一つとれない様子です。
お味噌汁の具として最適なネギはこれだ、と思いました。
冷奴、納豆、お味噌汁、
お鍋、焼き鳥、ラーメン、など
そういうところに、ちょこんとネギはいます。
相手への思いやりがあって、
どこまでもメインの素材に寄り添ってくれる。
かといって自分を低く見ているわけでもなく、
メインとしての素質も兼ね備えている。
そんな風にこの世に存在している(ように見える)、
ネギがとっても格好いいと思いました。