日報 2月11日 近所の小さな情報①
記入者:明明
会社は、十勝岳方面に向かって伸びる道路に面しています。
なんのへんてつもない通りだと思っていたら、
妙に軽やかで、コミカルな人々が出没していることに気がついたの。
その人々が、心から素の自分を生きているように見えた。
ミンミン大興奮の、滋味深(ジミブカ)さんばかりです。
今日はね、3パターンの滋味深さんを紹介します。
1.体操するおじさん
散歩をしているおじさんが、突然立ち止まり、
おもむろに体操をはじめるの。
それも、オリジナルの体操なの。
あんまり顔には出ていないけど、
なんだかとっても気持ち良さそうでさ。
眺めているだけなのに、
こっちまで脱力できるんだ。
2.豪雪でも自転車おじさん
「え、雪道なのに?」
と、二度見必須の光景だよ。
積雪の道を、
ママチャリに乗ったおじさんが、
ゆっくりと確実にスーパーの方へ進んでいく。
ある日ミンミンがファットバイクに乗ってスーパーまで行くと、
「タイヤ、太くて重そうだねぇ〜〜」
と朗らかに笑われたよ。
足腰勝負に負けた気分だったね。
3.氷点下でも歩く温泉おじさん
タオルや着替えを詰めたバッグをもち、
のっそりのっそり、町の温泉へ向かうおじさん。
「おじさん、帰り湯冷めしちゃうんじゃないの?」
という心配をよそに、
おじさんは毎日、歩いて温泉に通っている。
おじさんを見かけると、
「あ、“行き”だ」
「あ、“帰り”だ」
と、バスの行き帰りを見送る気持ちになるよ。
帰りも、
ゆっくり自分の歩幅で家に向かうおじさん。
後ろ姿が小さくて、
なんだか胸がきゅうっとなる。
おじさんたちはどう思っているか知らないけど、
おじさんたちが町にいるから、
こういう奥深い景色がうまれるんだよ。
ミンミンは、おじさんたちにエールを送ります。
どうぞそのまま、心のままにいてください。
(注)あくまでミンミン視点です。
町の住民は、おじさんだけではありませんよ。
TO BE CONTINUED!!