日報 3月16日 人間臭さと優しい気持ち
記入者:明明
憧れの人に「会いたいです」という連絡をしたら、
なんと翌日(今日)会えることになりました。
とっても可愛らしくてステキなお姉さまです。
「ミンミンもこんな風に歳を重ねたい」と思う人。
会う時間帯に奇跡的に雪が止み、ポカポカ温かい陽気の中、
ゆっくりお散歩をしました。
大きくなってから出会った人と、
こうして隣同士で歩けることが奇跡のようで。
ただお散歩しているだけで、優しい気持ちになれるのです。
あそこはこうでね、あそこはああなんだよ。
それ可愛いね。素敵ね。あ、虫だ。
さっき食べたナポリタンが1/5くらいになっちゃったね。
あははは。あははは。
興味があっちへ行ったりこっちへ行ったり、
ヒュンヒュン飛んでいきました。
水たまり一つで楽しくなれて、
市場のおじちゃんに挨拶して、
想像の世界を縦横無尽に飛びまわって、
通りすがりの飼い犬と戯れて、
しっぽりしみじみな話をしてさよならする。
まるで、学校帰りの子どもみたいでしたよ。
そのお姉さまとは、昔からいろんなものも一緒に見ていたような気がします。
綺麗な建物が増えたねぇ
という話もしました。
昔は、そこかしこに“におい”があった。
嫌なにおいじゃなくて、
“ちょうど良い人間臭さ”みたいなもの。
真っ白い新築の建物もいいけど、
湿っぽいコンクリート打ちっ放しのビルも味。
そういうところは、たいてい良いにおいがした。
指紋とか息とか体臭とか、
そういうものが全部染み込んでいるから魔窟、でも、
雑然とした中に、どこか美しさや寂しさみたいなものを感じる。
そういう建物。
無味無臭も結構だけどね、
床で寝ちゃっている酔っ払いさんに、
「だいじょぶかい?」と声をかけてあげられるくらいの人間臭さは、
ずっと持っていたいと思いました。
優しくおおらかな気持ちでいたい。