日報 1月26日
記入者:タラバミント
何事もやりすぎはよくない。
と、思いつつ、僕の机上には今、ビスコが乗っています。
これは、間食用のビスコです。
つまみ食いとか間食って、
ちょっとしたはずみで手が動きだすんです。
食べ過ぎはよくないなぁと思いつつ、
ついつい手が伸びる。
そんな風に物事が進行していく体験は、
背徳感のかたまりみたいに思えます。
半径1キロメートルが僕の世界の全てだった頃、
いろんな大人から、規則正しく生きろと言われてきました。
だから、間食なんてしちゃいけないって、
結構本気で思っていました。
中には、そういうことを一切言わない人もいました。
「規則正しさはその人それぞれで決めるもんだよ」
「規則って、自分との約束みたいなもんでしょ?」
と、歌う人がいました。
厳密にいえばタイコとかギターの音色でしたけど、
僕にはそう聞こえたんです。
僕は当時やさぐれてばかりいました。
そんな僕のもやもやに答えてくれたのが、先の歌う人でした。
「生きる意味がわからない」
と、僕が言うと、彼は満面の笑顔になりました。
「いいね〜。やっとこっちに来たね〜」と、笑ったんです。
生きることに意味を見出すことを、僕はその日からやめました。
結果、僕は今こうして堂々と間食を楽しみます。
ビスコの懐かしさのおかげで、長い回想録になってしまいました。
気がつけばビスコも最後の一つ。
ビスコは5枚入りです。
二人で分ける時、どちらかが1枚多く食べるか、
それとも半分に割って分け合うか、それとも……
このへんの話は、また今度にします。