
日報 3月2日 愛してやまないペン
記入者:かくなみ みほ
マルガスキーカンパニーには、
好んで使っているペンがあります。
その名は、PILOT プチ <細字>。
身長は136ミリほど。重さは約7グラム。
頭には、黄色い帽子をかぶっています。
キャップのついたフォルムは黒く、
ほんのり丸くて手になじみやすい。
キャップについている「PILOT」の縦文字が、
またなんともかわいらしいんです。
レトロでいて、新鮮さも感じられる。
こういう、いつの時代にも偏らないデザインは、
なんて凛としていてかっこいいんでしょう。
書きはじめのプチのペン先は、
ガラスのように繊細な弾力。
細い線を書くのにもってこいで、
洗練された文字や絵を書きたくなります。
10日くらい使いこむと、
だんだんペン先が筆圧になじみ、
ほどよい太さを保つようになります。
紙の上をしゅるしゅる滑る書き心地に、
わたしはすっかり惚れこんでいます。
プチも誰かに作られた“モノ”ですから、
いつか製造されなくなる日が来るかもしれません。
それまで、箱買いをしながら大切に使わせていただこう。
ここまで細部を愛せたペンは生まれて初めてです。
本当に良いペンです。わたしにとってね。