日報 1月20日
記入者:タラバミント
初めてのお天気雨を覚えていますか。
あれは、僕がまだ小学校に通っていたときのことです。
この世のものとは思えない光景でした。
目に映るすべてを、水滴の粒が包みこんでいきました。
灰色の雲の隙間からあふれる太陽の光が、
キラキラと眩しかったな。
それはそれは、みずみずしい美しさでした。
思い出されるたび、
この日の光景は都合良く美化されています。
もっと土くさくて、ほこりっぽかったかもしれない。
そんなことは都合良く忘れていますよ。
ここに書いたことで、
さらに美化が進行しました。
このままいけば、
あと数年で目がくらむほど眩しい光景になっていそうだな。
今日久しぶりにお天気雨に遭遇して、
昔の自分とシンクロしちゃったもんだから、
このしっとりしたやるせなさと一緒に、
お茶でも飲んで、眠ります。