「種崎かおり(39)、娘の代わりに同人AVデビュー」レビュー、及び自分への清算

 最初に

 本記事は成人向け同人作品のレビュー記事です。
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 皆さんは令和6年初頭に成人向けコンテンツファンを大いに沸かせた(自分調べ)傑作をご存知でしょうか。
 そう、信じろ先生の「種崎かおり(39)、娘の代わりに同人AVデビュー」に他なりません。

 自分は信じろ先生の大ファンであり、ファンサイトにて5年以上支援させて頂いています。

信じろ先生のファンカード


 もちろん、発売後即購入し、今日にいたるまで大いに楽しませて頂きました。

 ただ、読むたびに、他のNTRものとは違う脳の部分が刺激されることを無視できなくなりました。
 そこについての自問自答を交えた表題作のレビュー、それらを通した自分の気持ちへの清算をしたいと思います。
 よろしければお付き合いください。

 まず、レビューについては、以下の3つの観点にて進めていきたいと思います。

  • 実用性

  • ストーリー

  • 読後感

 点数としては5点を満点とします。
 またこれ以降「種崎かおり(39)、娘の代わりに同人AVデビュー」を"本作"と記載します。


・実用性

 実用性については文句のつけようがありません。
 かおりさんの肉感的な肢体、39歳という絶妙な年齢。(個人的には41歳がもっと嬉しかったです)
 寝取られる側の旦那よりもはるかに良いガタイをしている竿役のヤリチン大学生。
 起承転結の起の部分で描かれる、娘の映像も非常に良いものとなっています。

 インディーズAVものでよくあるインタビューシーンからかおりさんの肉体は
 行為の合間に回想する旦那との前日の行為、それを全て上書きするような竿役によるねちっこい攻め。
 個人的には最後の射精シーンの後にお掃除行為があると更に嬉しかったかもしれません。
(ページとして見た時に蛇足感があるかもしれませんが)

 点数として満点と言えるものだと思います。

・ストーリー

 これについては、実用性とは反対に、思うところがあります。
 端的に言うと、「種崎家、アホすぎひんか?」です。

 創作ものである以上、ある程度の強引な展開が必要であることは承知しています。
 信じろ先生の足元にも及びませんが、自分も創作を多少行うため、無理筋展開に頼るところはあります。
(成人向けの作品を創作する以上、女性向けレベルでストーリーを組み立てないと必ず無理筋の展開が発生すると考えています)
 娘のAV出演から事が起こる展開については、成人向け作品として、筋が通った展開だと思っています。

 ただし、種崎夫妻は無理筋展開というものでは自分は擁護できないレベルのムーブを行います。

・旦那

 娘の動画を削除することの交換条件に嫁のAVを撮影させることに同意し、何も手を打たず、嫁との行為に燃え上がる

・嫁

 同上

 これ1点かよ?と思うかもしれませんが、この1点が看過できませんでした。
 実用性を引き上げる以上、必要ではあるアホさかもしれませんが、竿役から要求されていることは立派な「人身取引」です。
 金銭に絡んだNTRものについては、「人身取引」によるストーリー展開が非常に高い割合で発生すると感じていますが、
 これらは以下のような描写で旦那が本当にろくでなし or アホであることを前もって読者に説明されていることがあります。
  ・友人の連帯保証人になる(アホ)
  ・自分の借金or横領(ろくでなし+アホ)
  ・上記理由から嫁が自発的に身売り
  ・自分のパートナーがえらいことになっているのがみたいから(アホ)

 本作では、娘、及び竿役から暴露される実態に気が動転し、短絡的に交換条件を呑んでしまう種崎夫妻ですが、
 そもそも「一家全員揃っているんだから竿役を車から降ろした後、その足で警察行きなさいよ……」という感が無視できません。
 のんきに寝室でグダ巻くまでぼんやりしてんじゃないよ!と強く思ってしまうため、自分は初見以降は行為パートしか読んでいません。
(それでもモヤモヤしてしまいます)

 点数としては1.5点です。


・読後感

 NTRものというのは、読んでいる途中~読み終わった後に、前頭葉に形容しがたいパチパチとした刺激が来るものだと感じています。
 本作はストーリーの項でも挙げた点から、パチパチ感というよりはやるせなさが襲い掛かってきてしまうので、あまり良くないと感じています。
 正直、賢者タイムよりもやるせなさタイムが本作は強くきてしまいます。

 点数としては2点です


・総評

 総評として、実用性は非常に高いもののストーリーや読後感が、辛く、幾度となくお世話になっていますが、読むのが辛い作品です。
 NTRものなんだから辛くて良いだろ!という声もあるかもしれませんが、この作品から感じる辛さはNTRもので得られる辛さではないと感じています。
 合計点数として3.5点とさせて頂きます。


・レビューのあとがき

 冒頭でも書かせて頂きましたが、自分は信じろ先生の大ファンです。
 本作やファンサイトで展開されている作品のキャラたちも非常に魅力的ですし、無理のない範囲で創作を発表して頂きたいです。
 ファンサイトでは本作の続編作成中との報告記事が更新されており、非常に楽しみです。
 個人的にはギャルショタの手マン部屋と牛娘によるエロガキ逆レものの続き(or正式作品化)を楽しみにしています。

 正直、自分の今年は本作にて始まったといっても過言ではありません。
 しかし、言語化できないモヤモヤから自発的に読もうとすることが難しかったのですが、自分の中の何かが一定のラインを超えると、この作品しか読みたくなくなってしまうことが多々ありました。
 その時から「なんかもう……もっとなんか出来たやろ旦那……」という気持ちに襲われてしまっていました。
 この場にて改めて言語化することで、安心して来年を迎えられるような気がします。

 駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

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