マーフィーズファーム2023 やること
マーフィーズファームでは、2023年は以下を実現させます。
・子供たちが自ら収穫した野菜を販売する体験
子供たちが野菜を自ら収穫して、味わって、自分の感じた感性を大切にして大人と向き合い、自らの手で野菜を販売するイベントを行います。
野菜を収穫してお土産としてお持ち帰り出来る体験はあるけれど、収穫した野菜を販売する体験はなかなかありません。
野菜を自ら収穫して、食べて味を知り、その野菜を大人に説明して販売すること。
これは子供たちにとってとても貴重な経験だと思っています。
このイベントでは、10歳〜15歳くらいまでの子供たちで5人ほどのグループを作り、それぞれ役割分担、協力してマルシェでのPOP作りや声かけなどを行います。POPでの文字表現が得意な子、絵が得意な子、並べ方など見せ方が得意な子、物怖じせず声かけが得意な子、試食など料理が得意な子、いろいろな”得意”を活かし合えるような形にします。
それによって、
・野菜はどんな風に育っているのかを自分の五感で感じることができ、
・農家はどうやって生活しているのか、お金を得ているのかを知る事ができ、
・食べ物を介して人と人が繋がることの大切さ、育てる側の世界を体験でき、
・自らの得意なことを知り、活かす機会を得る事ができます。
子どもだからって、お金を得る方法を学んじゃいけないことなんてない。
食べ物を買ってもらう、食べてもらう、という最もシンプルで最も大切なこと。
この体験イベントを実施します。
・ときどき農業の活動をさらに一歩進めます
当農園では、畑の一部を無償で農業(野菜作り)に興味のある若者に貸しています。
きっかけはSNSでの発信。
草が生い茂った小さい一枚の畑を、その開拓から野菜作りまで自らやりたい人はいますか?と投げかけたところ、反応があった若者二人が中心になって、主にSNS繫がりで仲間を増やし、農業を実践中です。
彼らは自らの活動を”ときどき農業”と称して、隔週で畑に来て野菜たちを育てています。
基本的に、育てる野菜たちは自分たちで選び、その手入れも自分たちで行っています。
もちろん、隔週での世話になるので、その間、最低限必要な世話が発生することもありますが、出来るだけアドバイスするだけに留め、基本的に全て彼ら自身に任せています。
失敗することもある、100%成功なんてないのが農業。
楽しいことも大変なことも全部ひっくるめて農を感じて欲しいと思っています。
そしてこのときどき農業メンバーにオーダーメイド野菜も協力してもらおうと思っています。
今までは自分たちで育て、自分たちで消費するだけだった野菜作り。
彼らの活動も2023年の2月で3年目に入ります。
3年目と言ってもまだやっと3回目の野菜作りに入るくらいなんですが(何と農業とは時間が掛かり奥深いものなのか!)当農園が行っているオーダーメイドの野菜作りを彼らにも手伝ってもらおうと思っています。
自分たちのための野菜作りから、人のための野菜作りへ。
もちろん、オーダーを受けて育てるわけですから責任が伴います。
失敗も醍醐味だよね、とは言っていられません。
これに関してはときどき農業メンバーはお手伝い。
でも、ちゃんと責任も持ってもらう。食べたいという人へ届けるための野菜作りを一緒に行います。
ちなみに、このオーダーメイド野菜は、個人の方を対象にしています。
企業などの大口ではありません。
マーフィーズファームでは「こんな野菜が食べたい」という希望があれば、(農業の特性上)確実な収穫の保証はできませんが、それでも種まきからの成長を一緒に楽しみ、収穫できればそれを一緒に味わいましょう、というコンセプトでオーダーメイドを承っています。
これを読んで興味を持っていただいた方がいればぜひコメントください。
・農家を楽しむ農園コミュニティーを作ります
マーフィーズファームという農園では、宿泊も可能です。
宿泊料もいただいていません。
その代わり、農作業を手伝ってもらったり、野菜を買ってもらったりはしていますが。
このマーフィーズファームをもっと色んな人が農を楽しめる場所にしたいと思っています。
ここには、今は使っていませんが五右衛門風呂があります。
これをみんなで修理して、また入れるようにします。
・都会の喧騒からいっとき離れてリモートで仕事をするも良し、
・農業に興味があれば体験に来ても良し、
・社会に馴染めず居場所を見失っているなら畑の土に触れに来るのも良し。
農園の周りは畑ばっかりでその他には何もありませんが、でも実はそこここにいろんな虫がいたり、いろんな草が生えていたり、いろんな花が咲いていたり。
空にはいろんな鳥が飛んでいたりして。
何もないように見えたのに、たくさんの今まで気付かなかったものに気付けるかも知れません。
そういう、農を中心とした自然との付き合い方や生き方、そしてそこから育まれる野菜たちを介した人と人の繋がりをもっと広めていきたいと思っています。
現在は、マーフィーズファームでは野菜は直売が中心です。
東京のマルシェに出向き、直接販売しています。
大量に生産して大量に出荷する、それも農業には必要です。
でも、直接、人と人で繋がった関係性で生きていける農家もあっていい。
日本の総人口に於ける農家の割合は、およそ2%ほどだそうです。
単純に計算すると、農家1人で50人分くらいの野菜を担っていることになります。
でも実際にはJAを代表する大手流通に乗せる農家が食卓に上がる野菜のほとんどを担っていますが、これからの農業はもっと多彩で個性的であっていいと思っています。
不特定多数ではなく、特定少数でも生き残っていける農家を目指します。
マーフィーズファームでは野菜たちは基本的に畑で採ったままです。
土付きのまま。
梱包も、プラ袋を使わずそのままか、新聞紙で包むだけ。
出来るだけ環境負荷を掛けません。
一方で、車で東京へ野菜を売りに行く事の環境負荷はどうなのか、という問いもあります。
それは確かにその通り。100%の正解はないのかも知れません。
プラ袋に入っているわけではないので、そのままでは日持ちもしません。
土付きなので、洗わないと使えません。
多少の曲がりなどあっても、ちゃんと美味しく食べられるものであれば、規格というものには拘りません。
そういう、面倒な野菜農家です。
でも土の香りを感じて欲しい。食べ物の向こうにある農の世界を感じて欲しいんです。興味があれば遊びに来て欲しいし、応援してもらえるととても喜びます。
そんなマーフィーズファーム。
2023もどうぞよろしくお願いします。