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12月の野菜と畑の様子をお伝えします

2024年ももうすぐ終わりますね。
今年は元日から能登地震が起こり、夏は10月まで続く異常な暑さ。
能登を含む各地で大雨が降るなど大変な一年になりました。

関東では12月に入ってほぼ雨が降りませんでしたね。
うちの畑も野菜たちがすこし水不足気味な様子で大変そうです。
先日、ジョウロで何度も何度も水やりをして、300リットルくらいの水を野菜たちにあげましたが、疲れた割には畑は表面が湿る程度で、やっぱり雨ってすごいんだなぁと、毎回つくづく感じます。
「1時間に1ミリの雨」というとそんな大したことないくらいの雨量ですが、これは1m×1mの1m2あたり1リットルの雨が降る計算になります。
1反(約992m2)の畑なら992リットルの水やりをするのとおんなじです。
雨ってすごい…!

と最初から話がすこし脱線しましたが、今の畑の様子を動画で撮りましたので、もし時間があればご覧ください。(18分くらいあります)

アプリで字幕を付けましたが、まだまだ調整が必要ですね。
(でもこれ、何度も動画を再生と巻き戻しをして、思った以上に時間が掛かるので大変です。ゆーちゅーばーの編集担当の人はすごいですね)

こっちは方領大根の様子。
京都青味大根。
吸込二年子大根。
"吸込み"という名前の通り、頭の部分が土に潜っていきながら成長していきます。おもしろ!
こちらは亀戸大根。葉っぱを切ってお入れした大根です。亀戸名物のあさり鍋に使う大根らしいです。

今回の野菜セットにお入れしたのは上記の大根のうち、方領大根と京都青味大根、亀戸大根の3種でした。ちなみに愛知の方領大根は練馬大根の祖先にあたるようですよ。現在は品種改良によって作られた新しい大根が市場を席巻していて、ほぼ愛知の農家さんの自家消費用くらいにしか作られていないようです。
今回の3種大根はどれも地域の伝統品種野菜です。

こちらは葉っぱを食べるブロッコリー品種の
「ブロッコリーフ」
1月には収穫が始まるといいなーと期待している
「アレッタ」
前回のセットに頭を入れましたが、やっと脇芽も出てきました
「スティックブロッコリー」

スティックブロッコリー(別名:茎ブロッコリーとも言います)の品種としては「スティックセニョール」が有名ですが、今回うちで育てているのは「スリム」と「グリーンボイス」という2種です。

今までいろいろ育ててみて、「スリム」の方がスティックセニョールよりも茎が太くて美味しいと思ったんですよね。スリムなんですけど茎は太いんです。それとグリーンボイスはなんとなく収穫期間が長いような感じがしたので今回はこの2種を蒔きました。
ただ今年は7月に1度蒔いて暑過ぎて発芽せず蒔き直した経緯があって、いつもよりも収穫が遅めです…
キャベツを始めとする野菜全般が高値なのは、こういう事情が全国の農家間で起きているからだと思います。
野菜が高い時って、農家も必要な量が採れないから、単価は上がっていても収入自体は減っている事がほとんどなんですよね…

キャベツ「さとうくん」
巻き切りませんでしたごめんなさい
ミニカリフラワーも本当はもうとっくに収穫出来るはずだったんですけど
芽キャベツは元気そう

動画でも触れていますが、今回お入れしたキャベツは巻き(結球)が甘いままでした。
こちらも蒔き直した結果ですが、10月も暑い日が続いたので蒔き直した分の遅れを挽回出来るかと期待していましたが、そうそう都合よくいかないものですね。
このキャベツは「さとうくん」という甘味のある品種ですが、本来10月〜11月くらいには収穫する品種で、冬の寒さには耐えられません。
12月からはちゃんとした寒さがやってきた為、このまま結球まで成長させるのは難しそうと判断して今回のセットに入れさせていただきました🙏

ロマネスコも間に合うかどうか微妙ですね

ミニカリフラワーもロマネスコも、本来なら11月か今月のセットに入れるつもりでしたが、やっぱり大きくなっておらず、蒔き直した分の遅れは影響が大きかったです。
なんとか寒さを耐えて1月あたりにお届け出来たらいいな、と思っています。

播種期の暑さというのはもうどうしようもなく、対処のしようがないのが辛いところです。

枯れたナスたち
おつかれさま

年末年始はナス畑の片付けをする予定です。
今年育てた各種ナスの中で、種取りをしてもいい品種がいくつかあるので、採種しました。
2月になったら種まきをします。

車に積んだ白菜たち

そして今年もやりました。白菜配達。
白菜は一玉で80サイズの箱いっぱいになってしまうのでセットの中にお入れ出来ないのが申し訳ないんですが、その代わり(?)毎年年末に、白菜を直接お届けする、という商品をポケマルに出品しています。
配達可能地域はごく限られてしまうんですが。

でも、食べてくれる方へ直接お届けすることでどんな人がどんなふうに食べてくれるかなどの会話も生まれたり、人と人の繋がりを感じることが出来たりして、自分自身楽しんでいます。

こういう、"食べ物を育てる人と食べる人の繋がり"がもっともっと広がるといいですよね。
去年や今年のような酷暑の中で思うような野菜作りが出来ないのも、ただ農家だけの問題ではなくて、みんなで考えていくことが必要だと感じています。
気候変動は地球で生きるものすべてに関わる問題です。可能な限り、出来ることを。

利根川を渡る橋の上から望む日の出

2024年も大変お世話になりました。

みなさま、よいお年をお迎えくださいね。

2024.12月吉日 マーフィーズファーム篠塚政嗣

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