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ホーリーバジルとガパオは同じものか(前編)
始まりは、8月のある日、ポケマル経由であるお客さんから1件のダイレクトメッセージをいただいたこと。内容は「タイ料理店を営んでるが、ガパオが手に入らず困っている」というものでした。
その時、マーフィーズファームとしてポケマルに2種のホーリーバジルとタイバジルのセット商品を出品していて、それをご覧になってのメッセージだったのですが、これを受けて、こちらから「ガパオは剪定するのでちょっと時間が掛かりますが発送できます」とお返ししました。
この時点で、ポケマルに出品している商品はあくまで「ホーリーバジル2種とタイバジル」なんですが、双方の意識としてホーリーバジルをガパオと呼び替えて会話のやり取りをしていました。
ホーリーバジルは、インドではトゥルシーと呼ばれアーユルヴェーダで珍重されています。トゥルシーはヒンディー語での呼び名。
ちなみに、ホーリーバジルという呼び名は英語ですが、日本ではこの英語名であるホーリーバジルで呼ばれていることがほとんどです。(一応、カミメボウキ(神目箒)という日本名もありますが、多分日本国内でも詳しい人しか通じないと思います。)
そして、会話の中で出てきたガパオはタイ語。
タイではホーリーバジルをガパオと言います。
そう、ガパオライスはホーリーバジルを使った料理です。
というわけで、特にお互い断りもないまま、”ガパオ”で話を進めていったのですが、これが大きな食い違いの原因になるとはこの時は思いもしませんでした。
なんとかホーリーバジルを収穫し、お送りした数日後…
そのお客さんから「このガパオの種はタイで入手したものですか?」
という問い合わせが。
国内でホーリーバジルの種を取り扱っている種屋さんで購入したものです、とお返ししたところ…
「これはガパオではありません」
との衝撃のお返事が。
えっっ???
どういうこと?????
詳しくお話を伺うと、ご主人はタイの方で、バンコクでも料理人をしていた経験もあるとのことで、その主人が「これは違う」と言っている。私も下処理などで手伝うこともあるが、確かに葉っぱや香りがいつも使うものと違う、と言うわけです。
試しに送られてきたもので料理をしたが、やはり何か違う。
これはガパオではない。騙された、という主張です。
ちょっと待ってください、確かにホーリーバジルの種を蒔きましたし、このホーリーバジルをガパオとして使ってくれているタイ料理人の方もいますよ?と返しましたが、そのタイの人が間違っている、これはガパオではない。の一点張り。
ここで一つの疑問が浮かびます。
「もしかして、ホーリーバジルとガパオは完全なイコールではないのか??」
ということ。
実はホーリーバジルにも種類があって、このポケマルに出品していた商品も、ホーリーバジル2種の詰め合わせでした。
しかし、そのうち1種はオオヤトゥルシーという、ちょっと変わった品種だったため、このお客さんからも、「ホーリーバジルの方のガパオが欲しい」というオーダーを貰っていました。(なので専用商品を用意してお送りしました)
こちらとすれば、いわゆる通常のホーリーバジルもオオヤトゥルシーもどちらもホーリーバジルなんですが、おそらくオオヤトゥルシーではない方が欲しいのだろうと解釈し、一般的なホーリーバジルをお送りしたのですが…
「一般的な」と書きましたが、ホーリーバジルにも実はいくつかの種類があるのですが、もしかしたらそのうちのどれかだけ、ある品種のみをガパオと呼ぶのでは?という疑問です。
それまで、単純に英語でホーリーバジル、ヒンディー語でトゥルシー、タイ語でガパオ、と認識していました。どれも品種はいくつかあるけど言語の違いだけで同じものを指すと思っていたんです。
でも、実はそうではなかったら?
後編へ続く。
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