まれおPT指輪物語 感謝のドラフト編
始めに
どうも、まれおです。
7/28〜31で開催されたPT指輪物語に参加してきました。
今回の記事はドラフト編です。暇な時に読んでくださると幸いです。
※課金要素ありますが、しなくても全文読めます。
プロツアーまでに考えたこと
指輪物語のリミテッドはかなり特殊な環境だった。圧倒的に黒が強い。クリーチャー、スペルの質が高く、コモンにアンプレイアブルのカードが存在しない。
黒が強いという評価はどのプレイヤーも同じ考えだったと思う。僕の他の色に対する評価は赤>青≧白>緑と言った具合だ。
正直黒と組み合わせるならどの色でもいい。赤黒や青黒はわかりやすく強いが、白黒も黒緑も強い。全て黒が中心に回っている環境だ。
通常のドラフト環境であれば、黒が強いという共通認識を全てのプレイヤーが持っている=黒をピックするプレイヤーが多く、色被りしやすいため、空いている色を探して入り込む、というドラフト方針を取ることが多い。他のプレイヤーと色被りをして、カードが足りない黒のデッキを作るよりは、他の空いている色でデッキを組んだ方がデッキの完成度で勝負することができるからだ。
僕のドラフトスタイルは空いている色を探してそこに入ったり、多色向けのカードを取っておいて自分のパックから出たレアや流れてきたレアを使えるように受けを広くしていくことが多い。
指輪物語では黒が強力なことはプレビューを見てわかっていたため、基本黒を取る、しかし黒の流れが悪い時は広くピックして空いた色に入る、といういつものドラフトスタイルでピックをしようとしていた。
しかし、この方針でドラフトを数回したところ、中々うまくいかなかった。
黒以外の色のカードは単体で強いカードが少なく、組み合わせでカードの真価を発揮することが多かった。ドラフトの途中からこの色のカード流れてるな〜と思ってピックし始めても、流れてくるカードの方向性がチグハグだったり、アーキタイプに必要なカードが足りなくなることが多い。
主に青や緑のカードになるが、占術を求めるカードや2ドローを求めるカードは同じデッキに入ってもお互いに効果に関与しないことが多く、バニラのようなカードがたくさん入ったデッキが出来上がってしまうことがよく起きた。
組み合わせ前提のカードが多く、色が合っているカードを取っていても、デッキにはならないことが多いということである。
黒、赤、青の1部のカードは単体で強いカードが多く、白と緑は単体で強いカードが少ない。
今回は黒以外に赤と青が人気であることが多く、空いた色を探すと緑、白から選ぶ形になる。単体で強いカードが少ない色を選んで出来たデッキは単体で強いカードが多い黒いデッキに勝てないのである。(稀に組み合わせによるクソ強いデッキができるがそれでも単体のカードパワーが高い黒いデッキに勝てないことがある)
上手い人ほどドラフトでは様々な抜け道を探して強いデッキを組むが、今回は上手い人ほど黒を避け、他の色をやってあまり強くない色をメインカラーにして弱いデッキを作成してしまうパターンがあるな、と思った。
これは自分自身、黒を避けてデッキを作ることを目指してドラフトをして、得た知見だ。
もしかしたら他のプレイヤーの方はもっと上手い回避方法を見つけているかもしれない。少なくとも僕は黒を避けるルートを取って勝てることはあまりなかった。
今回8ドラのプレイ回数はオンラインでのプレイも合わせて、12回。
練習段階ではプレドラを全くやらないが、今回はやったほうがいいと多くの方に言われたため、1回だけやった。
多くの方がドラフト会に参加してくれたり、ドラフト会を主催していただいたりした。感謝である。
最後2回ぐらいで空いている色に入るより、黒決めうちで残り1色を流れてくるカードで選ぶのが1番勝率が高いことに気づいた。
黒を決めうちすると色が被りやすいと思っていたが、黒のカードはコモンがほぼ全てがプレイアブルのため、カードが足りなくなってしまう、ということがほぼなかった。
黒はコモンの束でも勝率がある程度担保されるのを感じていた。
《褐色国のクレバイン》や《ウルク=ハイの狂戦士》はすぐ無くなってしまうが《死者の沼地の亡者》や《キリス・ウンゴルの巡回兵》などは他の強いカードが優先されることが多く、7手目ぐらいまでで流れてくることも少なくない。
1〜3パック目全ての初手から5手目ぐらいまでで黒のコモンより優先されるカードが出た場合、あぶれた黒のカードが流れてくる。そのカードを全てピックすれば黒の枚数自体は足りる。
《いとしいものを取り返す》や《褐色国のクレバイン》、《ウルク=ハイの狂戦士》は最上級のコモンだが、レアやアンコよりは優先されないこともあるため、早い順目なら取れることもある。
そして大事なことは自分が黒を決めうちすることにより、周りに黒をやりづらくさせるということである。
黒いデッキを使っているだけで勝率が底上げされる今回のドラフトは周りに黒をやらせないことが大事。
自分が他の色を使った完成度の高いデッキを作っても、完成度の高い黒のデッキには勝てない。
少なくとも下家には他の色のレア、アンコを渡してでも、黒のカードを絞った方がいい。返しの黒いカードにも期待できる。
あぶれた黒のカードを拾っていくことでレアリティは高くないものの、完成度の高い黒いデッキを目指していく。
これが今回の僕のドラフト方針となった。
プロツアーでのドラフト
1stドラフト
白黒
1-1 《褐色国のクレバイン》 1-2,3《ウルク=ハイの狂戦士》
ここから1パック目で黒を中心に取り、白のカードを数枚取っておいて、
2-1《統治する執政、デネソール》ピックからの白黒決め打ち。
レアは1枚も取ることができなかったが、そこそこ強力なアンコ、コモンである《影の召喚》や《野戦指揮官、ファラミア》、《いとしいものを取り返す》などが取れ、バランスの良いデッキとなった。
白黒は今回のドラフトで僕が最も得意としていた色だったので綺麗に入ることができてよかった。
R1 赤黒○×○ (カイブッティ)
R2 赤白○○
R3 黒緑×○○
3-0
カイブッティと対戦して勝利することができたのが何よりも嬉しかった。
2ndドラフト
白黒
1-1 《忍耐強く企む者、ゴラム》1-2 《ゴラムへの拷問》
1-3《キリス・ウンゴルの巡回兵》から黒をロック。
1パック目は白と赤のカードを取ってふらついていたが、
2-1で《サウロンの破滅、フロド》をピック。白の流れになりつつも、赤を見ていたが、《影の召喚》が流れてきたため白にロック。
3-2《誓言破りし者の王》、3-3《統治する執政、デネソール》が流れてきてハッピーに。スペルのスロットが弱そうに見えるが、クリーチャーの質が高いため、写真のようなスペルでも十分に戦えると思っていた。
《モルグルの刃による傷》のような、普段ならあまり評価されないカードも今回のドラフトでは十分プレイアブルだった。
初日に続いて白黒となったが、白黒を決めうちをしようと思っていたわけではなく、あくまで黒を決めうちしていたつもりだ。
初日、2日目ともに白の評価が全体的に低く、自分にとっては入りやすいフィールドだったのかな、と感じた。
個人的には《ゴンドールの使者》や《ゴンドールの守護者》など、コモンのクリーチャーの質が高いため、空いている色として入るにはちょうどいいなと思っていた。
R1 グリクシス×〇〇
R2 青白t赤 〇×〇
R3 赤黒〇×〇
3-0
デッキも悪くなく、運もよく3-0。
2日通して6-0することができた。
終わりに
プロツアーのドラフトでは2日通して6-0という結果だった。
指輪物語のドラフトは最初の練習段階では1-2を連打しており、かなり苦手な環境だと感じていた。
その中でも練習を経て、自分なりの考えを持ち、普段のドラフトスタイルではやらない、人気色の決めうちという方針を持って、プロツアーに臨み、勝つことができたのはよかったと思う。
もちろん決めうちというやり方は運がよかったからこそできたわけだが、自分の新しい引き出しを作れたような気がした。
今回のプロツアーを経て、PTドラフト4回通算11-1というスコアを出すことができた。
自分はコロナが蔓延して、大会が開催されていない時期にリミテッドを練習して、いつかプロツアーに出たときに、ドラフトで勝てるようにしておきたいと思っていた。
4回のドラフトでもこんなに勝てることは中々ないので、運がいいのは間違いないと思いながらも、確かな自分の成長を実感している。
これはいつも一緒に遊んでくれている皆さんからドラフトの能力を吸収させてもらっているからだ。恵まれた環境、遊んでくれている皆さん感謝。
なんにせよ、次プロツアーに出て、ドラフトするときはまた勝ちたい。
ピックの時の緊張感、プレイする面白さ、緊迫感は中々味わえない。
プロツアーじゃなくても、リアルドラフトは楽しいので、是非皆さん遊んでほしい。どこかで一緒にドラフトをやりましょう。
それでは次回、まれおPT指輪物語 破滅のモダン編でお会いしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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