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エドルミズが効いている話 ~母のこと(3)~
母は肺がんのステージⅣで、今は麻薬性鎮痛薬も使っている状況だが日常生活は送れている。しかし歩くスピードはゆっくりになった。呼吸苦があって、息をするたびにヒューヒューという音がしている。
母は状態がよくなることを心から望んでいる。抗がん剤は副作用が強くてやめてしまったが、民間療法などに頼りつつ望みをつないでいる。
そんな母が2カ月ほど前に食欲がなくなって、というか食べるとムカムカと気持ち悪くなり「これはこのまま衰弱して終わってしまうのだろうか」と感じた。症状はガンの悪液質からくると思われた。
そしたら病院にて「エドルミズ」という悪液質に効く新薬を貰ってきた。これがドンピシャで効果あり。食欲も戻ってきたし、母曰く「筋肉もついてきたみたい」という。
本当に新薬サマサマである。今はいい薬があるのだ、あきらめてはいけない。今も体重減少もなく食事を摂っている。母は悪液質の薬ではなく「気持ち悪さを止める薬」だと思っている。まあいいかである。悪液質を調べて知ってしまったらたら、がんが悪化していると突き付けられるだけなので。
家族としては元気に延命してくれるだけで、どれだけありがたいか。今年の桜は見れそうにないと考えていたけど、見れそうで嬉しくてたまらない。