哀しみをこえて自然と生きる(カンボジア・シェムリアップ)
こんにちは。いつもありがとうございます。
今日は5月らしい爽やかな空が広がっていましたね。苦しい戦いを忘れられたならどんなにか。
そんなときこそ、カンボジア・シェムリアップへの旅を思い起こしてみたくなりました。哀しい歴史をへて復興を果たし、多くの旅人を魅了してやまないこの地。
シェムリアップを訪ねたのは2018年12月のことでした。
アンコールワットはもちろんのこと、他の遺跡群や街並みも含め、その神秘的な美しさにすっかり魅了されました。
1. アンコールワット:哀しい歴史をへて空に浮かぶ
アンコールワットは5:00開門。開門されて参道をゆく間も、空はまだ真っ暗でどこに向かって歩いているのか分かりません。
そして、暗がりに何やら人混みが見えるところが、暁に浮かび上がるアンコールワットを見られる場所でした。
夜が明け始めたその時、私の眼に映ったのは、瑠璃色の空に浮かび上がる群衆のシルエットでした(笑)。
それでも、空がすっかり明るくなり、群衆が去った後、やっとそれは姿をあらわしました。
2. アンコールトム、タプロム:自然、宇宙とつながる
シェムリアップには驚くほど多数の神秘的な寺院があります。いずれも、神秘的な構造をもち美しいレリーフに彩られた寺院が木々に覆われている。
回廊を巡るうちに、時を超えたような、なにか大きな存在に包まれているような感覚にとらわれます。時の迷路に入ったようでした。
3. 午後のひととき
遺跡巡りの途中、午後の半日をホテルで過ごすことにしました。Park Hyatt Siem Reapには、遺跡のレリーフを模した壁のある、美しいプールテラスがあります。遺跡巡りでほてった身体をプールに浸し、仕切られたソファーでしばし微睡。
夜には、神への祈りのための天女の踊りとされるアプサラダンスの世界へ。
4. ベンメリア:天空の城ラピュタ
アンコール遺跡群の多くは修復されていますが、ベンメリアは修復されないまま深い森のなかに眠っています。
「天空の城ラピュタだ!」と感じました。
今は、ラピュタがなぜ滅びたのかあたしよく分かる。ゴンドアの谷の歌にあるもの。”土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう”。どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ (『天空の城ラピュタ』シータ)
世界中で都市が発展し人々の暮らしが豊かになったと同時に、競争が加速し、人々が自然から離れて生きるようになったところにやってきた、いまのこの苦しみ。人間がそれから学んで新たな時代を作るべきときがきたのでしょう。
いつか時が来たら、再びここを訪れたいと思います。自分が何を学べたかを確かめるために。
読んでいただきありがとうございました。よい週末をお過ごしください。
私は『地球の歩き方』に導かれて旅をすることが多いのですが、神秘的で多様性に富むこの地については特に、このガイドブックを後から読み返しても新たな学びがあり、再び旅の世界に引き込まれています。
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