横浜-大阪間のヒッチハイクを終えて
用賀駅付近から始めたヒッチハイクでしたが、2台目の長距離トラックに乗せてもらってから約10時間、とうとう目的地の大津サービスエリアに着きました。
長い様で短かった10時間の旅もこれで終わりです。
乗せてくれたよっちゃんさんには感謝しかなく、お礼にトルコで手に入れたお守りを差し上げました。
よっちゃんは、
「ええよ!他の友達にあげるもんやろ?」
と、初めは断りましたが、
私が半ば強引に渡したおかげで
「ほなもろうとくわ。ありがとうな。」
と言って受け取ってくれました。
私はお礼を言い別れを告げると、よっちゃんさんはまた元の仕事に戻っていきました。
私が2台の車をヒッチハイクし、乗せてもらって思ったこと。
それは、「みんな優しい」という事。
海外周った時に、ただ街を歩いてるだけで話しかけてきたり、道を尋ねたら目的地まで一緒に連れて行ってくれたりと、みんな人懐っこいな〜とか親切だなって思ってて、日本人はこんな事しないだろうなって勝手に思ってたんですが、それは大間違い。
ただ優しさを発揮する機会が少ないだけ。
あとは恥ずかしくて積極的に出せないだけなのかなって率直に感じました。
さて、大津サービスエリアに着きましたがこの時の時間は午前4時。
ほとんど車もおらず、次の車も見つけられそうにありません。
私は、高速道路を降り歩いて行くことにしました。
少し歩けば駅とかバス停くらいらあるだろうと思い、標識を頼りに歩き始めました。
しかし、周りは森のようになっており、歩けど歩けど大通りらしき道は見つかりません。
でもここまで来たらもう引き返せないと思い、ひたすら歩いて進みました。
車も全く通らず真っ暗な道を歩くこと1時間半、ようやく大きい道路に出ました。
その時に見た「おいでやす 京都」の看板は今でも鮮明に覚えています。
そこからまたさらに30分程歩くと、やっとコンビニを見つけました!
10月の明け方で、さらに周りが森だったためか、思っていた以上に寒かったので、とりあえず温かい缶コーヒーを買いました。
そして、店員に近くの駅を尋ねると、10分くらい歩いたところにあると教えてくれました。
駅前まで歩きましたが、小さい駅のためネットカフェなど休めそうな店はありませんでした。
ちょうど始発の時刻になっていたので、電車で四条方面まで行き、ネカフェでやっと休めたのでした。
これで横浜〜大阪間ヒッチハイクの旅はおしまいです!
今回乗せてくれた方々とは、この時限りで連絡先も知らないのですが、こうやって偶然出会ったことにより、相手から刺激をもらったり与えたりしてお互いの心に何らかの影響を与えてるんじゃないかなと思います。
私が好きな本で、有川浩著の『阪急電車』という小説があるんですが、その小説は、電車内で色んな人の行動や言動により主人公の心が動いていったりする物語なんですね。何気ない会話だったり行動が、本人も気づかない所で誰かに影響を与えて心を動かす。
それを今回のヒッチハイクでリアルに感じられた気がしました。
そして私も気づかない所で良いので、私が放った言動が誰かに刺激を与えたり、大事なことに気付かせる、そんな人間になりたいなぁと思っています!
ご拝読ありがとうございました。次回もよろしくお願いしますm(._.)m