東京ゲームショウ(2022)へ行ってきた
東京ゲームショウ(以下、TGS)へ行ってきました。一応長年のゲーム好きである身ながら、行くのは初めてとなります。
■TGSの印象と行くことになったきっかけ
関西在住の自分にとってTGSは、昔からゲーム雑誌やテレビのニュース、ゲーム情報サイトで取り上げられる「遠くでやってるイベント」という感覚でした。昔は「行ってみたいけど、東京は遠い」と思っていて、近年気軽に東京に行くようになってからも「別に遊びたいゲームも無い」で、行くことはありませんでした。
あとは、混んでるだろうからゲームを体験する待ち時間が長そう、情報ならネットで得られる、グッズも別に欲しくない、と「行きたくない理由」が上回ってたのもありますね。
そんなところに今回、コナミブースで「シャインポスト」のスペシャルステージが行われるという情報が発表されました。シャインポストは先日別記事で猛烈にプッシュしたアイドルコンテンツプロジェクトです。
詳しくはこちら。
「え、こんなん行くしか無いやん!」で即決し、TGSのチケットを購入。正直、こんなことがきっかけでTGSに行くことになるとは思いもしませんでしたw
自分がいつかTGSに行くとしたら、ゲームが好きな人間だから当然家庭用ゲーム(昔はソシャゲが嫌いだった)のタイトルがきっかけで行くことになるだろうと思ってたし、アイドルやアイドルアニメなどのコンテンツも以前は興味が無かった。そんな自分が「アイドルコンテンツ」の「ソシャゲ」情報が発表されるということがきっかけで行くことになったというのが、もうほんとに自分でも衝撃的で。人間、いつ変わるか分からないなぁということを痛感しています…w
■TGS入場〜シャインポスト
行ったのは9/18(日)で、前日入り、当日帰宅という流れになります。
当時は台風14号接近などの影響もあってか、17日夕方〜18日は大雨の予報が出ていました。しかし17日は全く降らず、18日早朝に少し降った程度。幕張メッセ到着(9時台前半)までは止んでいたので大丈夫でした。「わざわざ折りたたみじゃなく長ガサを持ってきて損したな…いやまだ分からん」と、なんとも言えない気持ちがずっと続いてました。しかし、並び始めて列が少しずつ動いている途中、シャワーのような雨が降り、そして大雨へと変化。ここにきてやっと役立ちました。
長時間ゆっくり歩きながらようやく中に入ると、その広さとブースの多さに圧倒されました。幕張メッセ自体はファイアーエムブレム サイファのイベントで2回ほど訪れたことがあります(2018年3月、2019年6月)が、あのときはホールの端1つか2つ分ほど。今回はホール全て(8つ)なのでスケールが段違いです。
まずは地図を頼りにコナミブースを確認。駅近くで配ってたファルコムのうちわでも確認は出来てましたけど、全体マップには敵いません。
向かってる途中で話題になっていたアレを発見。
コーエーテクモブースにて、「ライザのアトリエ」のライザ像3体! 写真を撮ってる人がたくさんいました。太ももがすごいと評判でしたし、なにやら後ろからのアングルもオススメだそうですが、さすがにそこまでは撮らず…w
そしてコナミブースへ到着。
でかい!!!
正面(角)にはボンバーマン、右手にはステージと遊戯王やeFootball、左手にはシャインポスト、あと裏手にはファルコムなどコナミブース扱いで展示されてるものもたくさん。
そしてなんと言ってもブース上部の超巨大横長デジタルサイネージ(?)がすごい。
ずっと文字や映像が動いて流れてるので、遠くから見ても「あ、あそこがコナミか」と一目で分かります。ちなみにこれ、近くで見ると透けてました。かなりすごい技術で作られてそうですね…。
で、お目当てのシャインポストではゲーム内キャラとグループショット撮影会が出来ます。予めどのキャラをどう配置するかなど決め、壇上に立ってモニターで立ち位置を確認しながらパシャっと。
終わるとスタッフさんからポストカードをもらえ、そこに記載されたQRコードを読み込むと画像データと動画データをDL出来ます。動画は撮影前後のキャラの動きや自分の様子が写っています。いろんな人がアップしてた動画を見ると、キャラとわちゃわちゃしたり、挙動不審になってたり様々ですねw
肝心のゲームは開発中なので映像のみの展示でした。あとゲームで登場するイラストも。
しかし実際のキャストが着用してるコスチューム、アニメの原画、小説版の初期のプロット、初期イラストラフ画などが展示されていて、ファン的には見応え抜群でした。
また、制作関係者の紹介もいくつかありましたね。
ちなみにシャインポストの撮影は自分が到着したときは30分待ちでしたが、あとで覗くと60分待ちに伸びてました。1回の撮影は数分で終わるので回転率は高いはずなんですけど、それでこの待ち時間は相当な人数が並んでるということですね…。
■シャインポスト スペシャルステージ
15時よりコナミブースのステージにて始まりです。少し早めの14時半に向かってみると、もう既に人だかりが。「ああ、前のステージイベントが終わってないのか、パワプロの映像映ってるし」と思っていたら、なんか様子が変。急いでコナミブースのスケジュールを確認すると、なんとパワプロのステージはもう終わってた! 「え、じゃあこの人たちはシャインポストのステージを待ってるの!?」と驚きつつ、同時に、流れてる映像はいろんなPVを流してるだけであることに気づきました…w 待ってるとどんどん増える観客。おそらく2、300人ぐらいはいてたんじゃないでしょうか。東京の満員電車ぐらいの密度でした。
始まるとMCを務める日テレの伊藤遼アナウンサーが元気よく挨拶、進行していきます。以前からシャインポストの放送を応援すべくアピールしてくれてる方なんですが、このたび公式サポーター的なのに選ばれたとかおっしゃってました。実際、伊藤さんのMC力は非常に高く、声は聞き取りやすいし進行もスムーズで素晴らしかったです。なによりアニメがお好きで作品への理解も深いというのは心強い。
鈴代紗弓さん(青天国春役)、夏吉ゆうこさん(聖舞理王役)、中川梨花さん(伊藤紅葉役)も登場。まだまだ若手(新人)声優ながら、こちらのお三方もしっかり喋ってました。
ただ、期待していたゲーム情報の発表に関しては、映像は専用PVが流れるわけでもなく、ブースで流れてたもの(会話シーン)と同じものを紹介され、ストーリーは「グランドホテル形式」で進行するという構造の発表だけ。ライブに関しても新宿タワーレコード、コニファーフォレストなど実際のライブ会場が使われるということぐらいで、肝心のゲームシステムは一切情報無しでした。正直これにはガッカリしました。出せる情報が無いから小出しにしてるんでしょうけど、それにしてもあんまりじゃないか? と。
現時点で声の収録は全て終わっていないという発言もありましたけど、それはつまり、リリースはまだかなり先になるということかなと予想が出来ます。ゲームの収録ってかなり前に行われると聞きますし。また、ゲーム映像は開発段階と注意書きはしてありましたが、現在の基準で考えるとややショボかったので、もっとブラッシュアップしてほしいなと思いました。10年前の小中規模デベロッパーのグラフィック(具体的には3DSのガールズモード2が近いかなと感じました)はさすがに…ね。この作業を含めたらリリースはもっともっと先になりそうですけど。
そして最後にゲームで登場する新キャラの声優発表。「すごい人たちです!」と聞いていたから期待してましたが、現れたのは石川由衣さんと徳井青空さん。そのときは「え、そんなにすごい…?」とは思いましたが、あとで調べてみると石川由衣さんは有名作品で演じられてるし、確かにすごいなと思い直しました。徳井青空さんはプリコネやウマ娘で知ってるので売れっ子さんという認識はありましたが「大物」という印象が無かったので、自分の感覚がけっこうズレてたのかなぁと。ちなみに現地ではそこそこの反応でしたが、配信版で見直してみるとめちゃくちゃ盛り上がってたので、やはり声優ファン的には驚きだったようですね。
とまあ全体的にネガティブなことばっかり書いてますが、わずかばかりでも映像や情報が出されたことに関しては喜んでます。ただ、これだけでかい場で発表するならもっとたくさん出してくれよ! と。ニンテンドーダイレクトの1タイトル分ほどの密度にもなってないのはプレゼンとしてかなりマズいと思います。
■ゲーム体験〜会場の様子
あちこちのブースをウロウロしてみましたが、大手ブースの有名タイトルはどれも50分、60分待ちなどでとても並んでられないものばかりでした。かと言って、待ち時間が短い小規模デベロッパーやインディーズのところは遊びたいってほどのものはあまり無く、ちょうど良いものが少ないのは残念でしたね。
そんな中、遊んだゲームをいくつか紹介。
・宵祓い探偵 ミアズマブレイカー(メビウス)
スーツ姿の女性が霊力の弾(?)を撃ち、悪霊を倒していきます。いわゆる全方位シューティング。同じジャンルのゲームはいくつか遊んだことがある(爆烈軍団レネゲード、モンキーバレルズ)ので、すぐに慣れました。サクッとクリア。
終わったあとスタッフさんから「何か改善点とか気になったことがあれば」と訊かれました。右スティックで攻撃しながらBで回避は やりにくいと伝えると、ZLでも出来ると言われてビックリ。操作説明ちゃんと読んでなかった…。そして何より「これあんまり使わないですけどね」と言われて2度ビックリ。そこそこ欲しい場面あったけどなぁ…。その動きを実装してる以上、ちゃんと活用出来るゲームにしてほしいところですね。
・キャノンダンサー(ININ)
1996年のゲームと書いてたけど、そんなのを展示? かなり難しくて全然進められませんでした。スタッフさんは「+ボタンで開始です」と教えてくれただけであとは何も反応無し。それでいいのか…? あとで調べてみると昔アーケードであったものを現行機種に移植ということみたいです。
・ホーギーヒューwithフレンズ(ピクセル)
タイトルというか、絵は見たことがあります。某プロアクションリプレイの動物っぽいのが出てくる2Dシューティング。遊んでみるとステージ内にお店があったりして、どう見てもファンタジーゾーンのパクリでした。しかし難しい…。
・グリムガーディアンズ(インティクリエイツ)
いわゆるドラキュラ系アクション。というかそのまんま。銃を撃つキャラと近距離武器を振るうキャラ、それぞれを切り替えながら進めていきます。特殊攻撃でバリアを張ったり凍らせたりも。偶然中ボスに氷を当てたら凍って瞬殺出来ましたが、あれは裏技的なやつだったんですかね…?
ステージのボスらしきところまで来ましたが、ゲームオーバーとなり終了。けっこう面白かったです。まあどんなゲームか大体分かってるので当然とも言えますが。
あんまり並んでなかったけど、なかなか順番が回ってこないので体感待ち時間は長かったです。近くで画面を見てると1プレイがおそらく15分ほど(ゲーム画面のタイムが800以上から始まってたので)だったのでその長さに納得。1回で長く遊べるのは嬉しいですけど、待ち切れず途中で列を抜けた人もいましたし、もうちょっと短くして回転率を上げてもよかったんじゃないかなぁと。
会場を3周するぐらいブラブラしてましたが、結局遊んだのはこれだけです。やはり並びたくない人間には向かないイベントですね…。
でもTGSの雰囲気を味わえたのはすごく良かったし、うちわとかチラシとかもたくさんもらえたし、歩き回ってるだけでも楽しかったです。それに、いろんなゲームを視覚的に認識出来たことはかなり大きいかと思います。インディーズタイトルのチラシなんかは名刺代わりというか、「まあ覚えててリリースされたらやってやるかもよ」的な感じで受け取ってましたw
来場者は男性が多いけど女性もけっこういてました。大抵は友達やカップル、夫婦とかですが、一人も多かった。子供連れはほとんどいなかったかな? 海外のデベロッパーも多数参加してて外国人もかなりいてましたが、いろんな国から来てて驚きましたね。ゲームは世界中で作られてるんやなぁと。
あとは単純に、「ゲーム好きな人ってこんなにいてるのか!」と再確認出来たのも大きかったですね。何しろゲームのイベントはたぶん大阪で2006年か2007年ごろまでやってたゲームズジャパンフェスタ以来なので…。3DSや新パルテナが体験出来た2011年か2012年の次世代ワールドホビーフェアを含めても10年ぶりぐらい? ゲーム好きと言いながらこういうイベントは全然行ってないんですよね。
写真いろいろ。
■終わりに
というわけで午前中から夕方まで7時間ぐらい滞在してました。ほぼ歩きまくってたのでこの日の歩数は24000歩以上でした。たぶん人生で最も歩いた一日かもしれない…。足の裏が痛すぎて帰りは死にそうでした。それとここ1週間ほど寝不足が続いていたので、疲労も相当溜まったかと思います。帰ったら10時間ぐらい寝てましたしw
しかし、一度行ってみて思ったのは、やはり待ち時間が耐えられないのでもう二度と行く事は無いかなぁと。他の人の話によるとこれでも例年より相当少なくて(2019年最終日は10万人、2022年最終日は4万人)通路が快適だったそうなので、これより減ることは無いと考えるとキツいですね…。もしビジネスデイに行けるなら話は別ですが、そんなの無理なので諦めるしかないです。
ともあれ、長年の夢(ってほどでもないけど)が叶ったので、そこは大満足です!
最後におみやげの写真。