2023ジェフユナイテッド選手短評 センターバック編
■CB(センターバック)
背番号13 鈴木 大輔
40試合40先発(3,588分)4得点2アシスト
タックル数58 空中戦勝利数159(リーグ5位) 空中戦勝率66.8%
ブロック数69 インターセプト数7(リーグ10位) リカバリー数91
パス数2,070(リーグ15位) チャンスクリエイト数15
JPFAアワード2023 J2ベストイレブン
22年はわずか20試合出場で批判されることも多かったが、見事な復活劇で選手たちが選定するベストイレブンにも選出された。大きかったのはシステムが3バックから4バックに代わり、佐々木翔悟が台頭したことで「3バックの左CB」から4バックの「右CB」という本来のポジションに戻ったことだろうか。「成長した」というよりも「本来の力を発揮した」という表現が相応しいように感じた。
この10年間、山口智・近藤直也・増嶋竜也と偉大な守備リーダーがいたが、その立ち位置は鈴木大輔が完全に引き継いだ。オフに新井一耀が抜けたこともあって、24年もフル回転が求められるリーダーにはとにかく離脱することなくジェフを引っ張り続けて欲しい。
背番号22 佐々木 翔悟
21試合19先発(1,715分)1得点2アシスト
タックル数23 空中戦勝利数43 空中戦勝率52.4%
ブロック数34 インターセプト数2 リカバリー数49
パス数897 チャンスクリエイト数10
FKも蹴れるキック精度の高い左利きセンターバック。キャリアハイとなる21試合出場にプロ入り初ゴールも記録するなど飛躍の年に。24年のブレイク候補に挙げられる23歳。
184cmの長身でビルドアップ能力が高く、チャンスメイクできる精度の高いフィードキックの持ち主。ポゼッション率を高めつつもショートカウンターとロングカウンターを併用するジェフの攻撃オプションになっている必要不可欠な存在。
純粋な守備能力や空中戦の強さが課題になるが、このあたりは経験を積めば伸びてくるはず。来年にはJ1クラブに引き抜かれるであろう選手だけになんとしても今年昇格してJ1でプレーさせたい。
背番号40 メンデス
7試合3先発(283分)1得点0アシスト
タックル数4 空中戦勝利数12 空中戦勝率54.5%
ブロック数10 インターセプト数0 リカバリー数3
パス数118 チャンスクリエイト数0
2015年から継続してJリーグでプレーしており、順応には問題ない。まだ年間稼働した経験のない佐々木のバックアップおよび190cmの長身を活かした終盤のパワープレー要員としても期待できる。
スタメン出場した3試合は2勝1敗。勝利した2試合(仙台・岡山)は佐々木とのコンビ、急造だったがよく頑張っていた印象。敗戦したのはアウェイのヴェルディ戦で鈴木大輔とのコンビだったが2点差をひっくり返された。
素材は良いが、鈴木と佐々木を差し置いてレギュラーとして活躍するイメージは沸かないが純粋に引いて守るなら佐々木よりも強さと高さがある。こういう選手は他にいないので貴重。外国籍選手枠を使っているのでややもったいない印象もありつつ、ジェフは例年まともに外国籍選手枠を埋めることもないので彼の残留は良かったのではないかという感想。今年は空中戦勝率で抜群の成績を残して、オンリーワンであることをアピールして欲しい。
【参考】空中戦勝率
1位 矢口 駿太郎 100%
2位 西久保 駿介 70.5%
3位 松田 陸 69.8%
4位 鈴木 大輔 66.8%
5位 新井 一耀 61.7%
6位 米倉 恒貴 60.4%
7位 メンデス 54.5%
8位 佐々木 翔悟 52.4%
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
そんなわけで、次回はSB編です。
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