見木友哉のジェフ残留について
今季42試合14得点5アシスト、J2クラブに残留なら逆にサプライズと思われた見木友哉が2022シーズンもジェフユナイテッド千葉で戦うことを決めた。
来季は「ジェフのエース」として各クラブからマークされる存在になるだろうが、それ以上にジェフサポーターから愛される存在として、誰よりも後押しされる選手になる。それは限られた選手にしか得られない体験であり、1年間そういう経験をすることは絶対にプラスになるはず。
かつて近藤直也が井出遥也はもう1年残って中心選手とキャプテンを経験してからJ1に挑戦して欲しかった、というようなコメントを残していたのが印象に残っている。単年の活躍ではなく中心選手として自覚を持ってプレーして結果を残した時に初めて実力になるのかも知れない。
見木の素晴らしい点として、ゴールとアシスト数がチームトップであることはもちろんだが、「シュート数」と「タックル数」がチームトップであることを挙げたい。
本来ならFWの選手がシュート数、DFかボランチがタックル数で一位になるイメージだが、その両面で活躍できるのが見木の良さだろう。攻守でキーになる選手であり、本職とも言える「ラストパス」はリーグ8位の数字を残している。チャンスメーカーとしての能力をそのままに、フィニッシャーとファーストディフェンダーにもなれる稀有な存在である。
特別指定選手の期間(9試合出場)があったが、まだプロ2年目。来季はさらに成長する姿をフクアリで見ることができる。よく走り、よく運び、よく繋ぎ、よく決める。トリッキーなシュートも魅力で見ていて本当に楽しい選手だ。
来季のジェフは尹晶煥監督の3年目であり、おそらく見木も3年契約の3年目になるだろう。もし昇格を逃せば2人ともチームを去る可能性が高い。ジェフにとっては絶対に昇格しなければならない年になるが、見木も「最初から現在のサッカーができていれば……」と後半戦のサッカーに手応えを掴んでいる。だからこそ残留を決めたのだろう。ならば昇格するのみ。
優秀な監督がチームの土台を作り、王様もエースもジェフで戦うことを決めた。ここに来て若手流出も考えづらく、補強も始まっている。来季のジェフに期待をしないなんてありえない。見木に期待するのは昇格のみ。自身の数字よりもチームの勝利に貢献すること、中心選手としてチームをJ1に導くこと。見木なら絶対に出来ると信じることができる。
最高のクリスマスプレゼントをありがとう。見木の残留によって希望の持てるオフシーズンになった。絶対昇格しような!
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