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読んで学ぶMM入門2〜重心〜

重心とは、物の重さの中心です。
普通のボールなら、ボール内部の真ん中に。真っ直ぐ純粋な棒なら、棒の長さのちょうど真ん中に。
これくらいなら簡単にイメージできますが、そうでない場合もあります。

例えば棒の片側半分だけ重い材質を使えば、重心は重い方に寄っていき、真ん中ではなくなります。ですが、軽い方に重りを吊るして重心を真ん中に戻すこともできます。

重心はどんな物にもひとつひとつ必ずあるのですが、組合せて一体化させることで、合計した重心とすることもできます。

重心は常に安定しようとする性質があります。
つまり、地球の引力にひっぱられて落ちようとしています。地面や床、平らな台などに到達して、重心の真下から支えることができれば、安定して静止します。
立体的な物の重心は、常に物体の中心に「浮いている」のですが、四角く平らな物であれば面で支えられるためすぐに安定できます。ボールは点でしか支えられないため、すぐに転がって安定を失いやすいのです。

論理的にわからなくても構わない(重要ではない)ので、感覚的に「こうなりそう」と考えてください。

さて、人間が立っている場合は、どちらかと言えば不安定な状態です。
例えるなら、棒を垂直に立てているのと似ています。手を離せばすぐに安定を求めて倒れてしまいます。

ですが、人間の身体は自ら形を調整することができるので、倒れそうになれば足を踏ん張ったり頭や腰の位置を微妙に変えて「倒れ返し」ます。
通常はこれを何度も繰り返し行って「仮の安定」を作ることで人間は立っていられます。

重心は安定を求めて動く。
今回はこれだけ覚えてください。
上手な動きのキーは、いかに不安定を飼いならせるかです。

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